みんなの体験談で情報を得よう! なんて発想で始めているrockers体験記、5回目は@ミズさんからの便り。彼自身のBBSに書いていたものをこのページのためにリライトしてくれました。ありがとう。
もちろん、今も原稿は募集中。400から1000文字で、subjectには「FRF原稿」と入れてORG-masterまでメールしてください。よろしく。
Reported by ORG-master (March 19, 2002)
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7月28日。くもり。朝の4時半に目覚めた。眠ったのが朝の2時くらいだから、睡眠2時間。でも!今日はフジロックの日!やっぱり会社に行くときの目覚めとは違う。
俺が参加した2日目はグリーンステージのトリがニールヤング、ホワイトステージのトリがニューオーダー!素晴らしいステージが多かった!
フジロックの楽しみの一つに行動の選択肢の幅が広い.. って事があると思う。スーパーカーを見て後はひたすら、ダラダラしてました。フィールドオブ・ヘヴンって奥まった所の木陰で昼寝...。カレーを食べて、また昼寝。ビールを飲んで、昼寝。 パティ・スミスを聴きながら、昼寝。いつの間にかもう夜。
リッチー・ホウティンで踊り明かした朝、じりじりと灼ける日差しを感じながら、キャンプサイト近くのレストラン・スペースで昼までぼーっとしながら考えてた。
それにしても、なんでこう、フジロックはピースフル、と言うか、日常とかけ離れた別世界なんだろう?流れている時間が違うような...。普段30分でやることを1時間かけてやる、自分のやりたいことをやる。好きなようにやる。自分で決めて、自分で楽しむ。受動ではなく能動。大袈裟に言えば、フジロックに来ていると、日常では感じる事の出来ない「いきている」って事を感じられる。
今年のパンフのコメントでオアシスのノエルが「隣の人に優しく。そうすれば、素晴らしいフェスになる」って言ってた。フジロックでは人に優しくなれる。地球に優しくなれる。
今回、テント持って行かなくて、寝袋で寝てたんだけど、隣にテント張ってたいかつい入れ墨した双子のにーちゃんが「寒くないっすか?」「酒ありますから一緒に酒盛りしません?」なんて言ってくるし。結構良いヤツだったりして。初日、俺と入れ替わりで帰る人が「俺今日で帰るんで、水と食料余ったからよかったら使ってください」と言って、水を6リットルもくれるし。みんな!ありがとう!って感謝。そんな俺も、普段やってしまいがちなタバコポイ捨てとか絶対しなかったし。携帯用灰皿とか持ってさ。ゴミも殆ど分別されてるし。
(*きちんと、誰かのテントに入れてもらったと思うが、野宿は絶対にしないでちょうだい。雨が降ったら、下手すると死にますよ。from ORG-master)
...一体なんなんだろう?00年の時、こんな話を誰かが言ってるのを聞いた。
「フジは非日常空間です。ここではみんな祝福されて、幸せで、優しくなれる。だけど、明日からまたくだらない日常が待ってます。今このときを、そのくだらない日常を変える為のエネルギーにしよう!」
フジロックの時だけ優しくなれるんじゃなくて、苗場でだけタバコのポイ捨てやらないんじゃなくて..。今感じるこの瞬間を、日常にできるようにがんばろう。うーん。良い話じゃないですか?
帰り際「フジロックフェスティバル」の横断幕をくぐる時、密かに心の中でつぶやきました。
「また来年会おう!フジロック!」
letter from @ミズ (March 19, 2002)
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