Liquid Heaven Ver.2 レポート
一足先にあの空間を体感 Liquid Heaven Ver.2 レポート
「5月病」は既に世間に浸透した言葉ですが、最近は「6月病」というものも存在するって知ってました?? 要は5月病の症状が遅れて6月に出現するというものらしいのですが。出演アーティストがほぼ出揃い、ステージ割りも発表される中、授業や仕事に集中できない。そんな5月病・6月病フジロッカーズは多いのではないのでしょうか? 私もその一人です。思えば5月病のきっかけってあのイベントだったような……。
土日がうまく重なったお陰で9連休の人もいたでしょう、今年のゴールデン・ウィーク。初日の天気はあいにくの雨模様。苗場であればリュックの中から急いでカッパを……となるところですが、ここは東京、恵比寿のライブハウス。都会のど真ん中にフジロックのField of Heavenを再現しちゃおうという、一見無謀にも思えるイベントLiquid Heavenも今年で2回目の開催となりました。前回の評判が良かったこのイベントですが、今回も私達の期待を裏切ることなく、素晴らしい空間と時間を提供してくれました。フジロック前の定番になりそうな予感です。
それでは4月29日(日)にLIQUIDROOM ebisuで開催されたLiquid Heavenの報告レポートをどうぞ。
【org-philineによる会場レポート】
音楽の嗜好というものは、その人自身を表す重要なパーソナリティのひとつだろう。パンク・ロックが大好きな人と聞いてピンヒールに巻き髪なお姉さんは想像し難いし、クラシックが大好きな人と聞いて革ジャンにモヒカンなお兄さんは想像し難い。好きなアーティストを聞けば、そのアーティストの持つ世界観からその人の志向を推し量ることもできる。同様に、「フジロックが好き」ということも重要なパーソナリティのひとつだろう。“その日”のためにお金を貯め、仕事なりバイトなりの都合をつけ、アーティスト発表に心躍らせるという、1年間の共通のライフスタイルが想像できるからだ。そして、そんなフジロックの中でも 「ヘブンが好き」ということは最も明確なパーソナリティのひとつではないだろうか。と言うのも、それだけフジロックの中でも独特の雰囲気を持つ空間、それがField of Heavenだからである。
今年で2回目となるLiquid Heavenの会場には、そんな理論を証明するかのように非常に“らしい”人たちが集まっていた。もちろん、物事には例外が存在するのが常なので、ピンヒールを履いたお姉さんを見かけたのもまた事実だけれども(思わず、「お洒落は我慢よ!」というピーコの言葉を思い浮かべた私)。ゆらゆらと不規則な光を放つミラーボール、お洒落な古着屋、カレーやオーガニックコーヒーを売る飲食店、イベント終盤に2階のフロアに現れたキャンドル、そして最高の音楽……と、ヘブンを象徴するものが詰めこまれたこの都会の空間に、ゴールデン・ウィーク初日にも関わらず今年も多くの人が集まった。それだけの魅力がヘブンにはあるのだ。それだけ多くの人が“その日”のヘブンを心待ちにしているのだ。
ライブの様子はまとめて後半のフォトレポートに譲るとして、私の印象に強く残ったことを少し。この日、メインステージのすぐ傍ではGravity freeによるライブペインティングが行われていたのだが、音の流れに身を委ねながらも私の視線はステージ上よりもそちらにひきつけられていた。彼らの絵はステージ上で奏でられる音に呼応してまるで生き物であるかのように様々に表情を変えた。音楽や動画が時系列的に変化する「動」のものであり、絵は「静」のものだという、私のそれまでの概念は見事に覆された。また、私は以前から音に色を見る共感覚という現象に個人的な興味があるのだが、共感覚の世界を体験しているかのようにも感じられた。そんな素晴らしい体験を与えてくれた彼らに「素敵な時間をありがとう」と伝えたい。(org-philine)

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