涙が出るほどフジロックに来たかってん! cutman-boocheインタビュー!

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 「俺、夢やってん、ここ……。ずっとテレビ見ててな、来たかってん……」。震える声でそう言うと、ステージ上で大粒の涙を流したアーティストがいる。それがこの写真の主、昨年FIELD OF HEAVENに出演したcutman-boocheの金宮たすくだ。この1枚の写真をきっかけに行われたcutman-boocheへのインタビュー。昨年に続き、今年も出演が決定した彼らの今の声を届けます!

 2006年、苗場食堂とFIELD OF HEAVENの2ステージに出演し、今年は2年連続で苗場食堂に出演が決まったcutman-booche。2000年のフジロックを見て感動し、それ以来フジロックに出演することをバンドの目標にしたという。フジロックへの熱い想いを聞くところからインタビューは始まった。


金宮たすく(Vo&Gt 以下金宮) 「フジロックに出るのが目標というか、フジロックを見てバンドを結成したといっても過言ではないですね。それぐらい2000年のフジロックは印象に残っています」


小宮山純平(Dr 以下小宮山) 「見たといってもビデオですけどね(笑)」


 (一同爆笑)


金宮 「ほんま申し訳ありませんっ(笑)。毎年ビデオで見てて、一番印象的やったのが2000年なんです。G.LOVE & SPECIAL SAUCE、YO LA TENGO、THA BLUE HERB……、あげたらいっぱいいるんですけど、もうみんな格好良くて。今でこそフェスってたくさんありますけど、あの当時あれだけ外国のバンドが日本に集まる場って少なかったと思うんですよ。フジロックは日本にも格好ええバンドおんねんでっていうことを伝えられて、外国にもこんなバンドおんねんって教えてくれる架け橋のような存在ですね。それが夢あんなーって思ってて、そんな舞台に出たい、ここまで行きたいって思うようになりました」


 バンドが目標に掲げたフジロックへの出演。2006年、彼らはついにそのステージに立った。目標を達成した彼らは一体何を想ったのだろうか。メンバーそれぞれに感想を聞いた。


金宮 「苗プリに泊まってたんですけど、前の晩は心臓がバクバクして寝れなくて、非常階段でずっと練習してました……。出演が決まった瞬間は泣きそうになるくらい嬉しかったんですけど、フジロックのゲートをくぐっても、ライブが始まる前も全く実感がなくて、終わってから実感しましたね。終わってから嬉しさを感じました」


林周作(Ba 以下林) 「ヘヴンはウェルカムな空気がすごく流れとって気持ち良かったですね。僕らはどんなお客さんに聴いてもらってもウェルカムなんですけど、あそこは向こうがウェルカムなんです。どんな音楽でも待ってんでぇ、よっしゃきた!みたいな。そんな空気がええなぁって思いました」


小宮山 「僕は結構落ち着いていたんですよ。演奏が終わってからグッときましたね。(お客さんを見て)ほんまに音楽好きな人がいっぱい来てるんやなって思いました。そういう感じが良かったですね」


 2日目の朝一番、cutman-boocheはFIELD OF HEAVENのステージに立った。3曲目を終えた時点で金宮がもらした言葉は冒頭に記した通り。感極まり涙を流した瞬間、金宮はどんなことを考えていたのだろうか。


金宮 「頭の中が真っ白の状態でしたね。ほんま白かったです。そのせいか、変に力み過ぎずに歌えたんですよ。いつもは声枯れてもええって思いながら歌うんですけど、それがなんか肩の力がすとーんと抜けて普通に歌えたというか。不思議な体験をしましたね」


 フジロックに出演することを目標に掲げながらも、「呼ばれるまでは行かない」という強いこだわりがバンドにあった。その想いの強さは小宮山の言葉の端々から感じ取ることができる。


金宮 「俺はルーキーに応募しようって言ったんです。でもこみやん(小宮山)は『俺ら頑張ったら出れるって。俺は呼ばれるまで嫌や』って」


小宮山 「メインステージに呼んで頂けるまでは必死に頑張ろうって話してましたね。俺はフジロックに出れるって信じてましたから」


 こうして目標であったフジロックでの演奏を終えた彼らは、一般のお客さん以上にフジロックを楽しんだという。


小宮山 「MOGWAIがむちゃくちゃ良かった! 照明もすごい綺麗やったし、音もすごい良かったし。その後来日したときも行きましたもん。あとはドラゴンドラ。(メンバーに向かって)すごいで、滑ってくんちゃうかみたいな。結構速いで」


林 「僕実はヘヴンしかいてないんです。朝から晩までずーっとヘヴンにいてて。むっちゃ良かったんですよ! チーズ(THE STRING CHEESE INCIDENT)のときも途中ちょっと休憩とかなって、どうしよと思ってUA見に行ったんですけど、やっぱり(ヘヴンが恋しい)…って思ってヘヴンに戻りました(笑)。特に夜がめっちゃ綺麗でしたね。お母さんの母胎ですよ、あれは(笑)」


金宮 「僕は結構もう見たいもんは何がなんでも走って。アーティストしか入れない近道(スタッフが使う裏動線)、短パンに下駄であれをもうめっちゃ走りました(笑)。苗プリからヘヴンまで20分くらいで行きましたからね(笑)」


林 「チーズ見たのにKULA SHAKERも行って、レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)も行ってたしな(笑)」


金宮 「その後にbobinさんも見てるから(笑)。見たいもんは全部見たいっていう」


 昨年の話を終え、今年への意気込みを3人それぞれに聞いた。


金宮 「今の人生の第一歩目を踏み出すきっかけをくれた3組のアーティスト(2000年に出演したG.LOVE & SPECIAL SAUCE、YO LA TENGO、THA BLUE HERB)と共演できるのが嬉しいです。ただ、今年も未だに実感が沸かないんです(笑)。今年は緊張しても寝られるくらいの余裕をもって楽しみたいですね」


林 「最高です! 体で音楽を感じられる場所ってフジロックしかないと思うんですよ。あとヘヴンのろうそくなんですけど、あれは見る人の心境によって見え方が違うような気がしてるんで、フジロック2回目の自分らにはどういう風に映るのか楽しみですね」


小宮山 「昨年初めて行ったことでバンド的に非常に多くのものを学んだと思うんですよ。オーディエンスと一緒に創り上げる空気感を思い出すと、やっぱり良いなぁと思います。今年も参加できるのが本当に嬉しいですね」


 今年への意気込みを語ってくれた3人。フジロックへの出演という目標を果たし、バンドとして新たな目標はあるのだろうか。この問いかけに対し、金宮が力強い言葉で答をくれた。この金宮の言葉をもって当インタビューを締めようと思う。


金宮 「それはもう結成当時からフジロックとは別にあるんです。一生、くそじじいになるまで楽しみながら、お互いがお互いのケツたたき合いながら、尊重しあいながら、それで仕事としても自覚を持って、遊び心を持ってずっと一緒にできたらなって。それだけですね。誰か1人がくたばるまでやりたいなって(笑)。1人抜けたら解散っていうのがあって、それだけは絶対したくない。一生連れ添う嫁はんみたいなもんすわ」


 cutman-boocheインタビュー、いかがだったでしょうか? ここではずいぶんとカットしてしまいましたが、3人の巧みなチームワークで話は脱線しまくり、終始笑いっぱなしのインタビューでした。
 さて、そんなcutman-boocheですが、フジロック前に東京と大阪の2ヶ所で主催イベントを行う模様です。Fujirockers.orgでは各会場2組4名様分のチケットを頂いたので、こちらをプレゼントしようと思います。そしてさらにもう1つ。当記事の写真(A4)にメンバー3人から直筆サインとメッセージを頂きました! こちらは1名様限定でのプレゼント。どちらも以下の応募要項をしっかり読んでご応募ください!


▽ライブチケットプレゼント▽
cutman-booche主催イベント"boosoul 2007 SUMMER"
【東京】2007.07.08@新宿LOFT 詳細は こちら
【大阪】2007.07.20@心斎橋QUATTRO 詳細は こちら


件名に「Fujirockers.org boosoul イベント応募」と記入し、希望会場、氏名、性別、年齢、返信用メールアドレスを添えてこちらまでメール下さい。


・応募期間
東京会場:~7月6日 24:00
大阪会場:~7月15日 24:00


▽ 直筆サイン入り写真プレゼント▽
件名に「Fujirockers.org サイン入り写真希望」と記入し、氏名、性別、年齢、返信用メールアドレス、そしてメンバーへの熱いコメントを添えてこちらまでメール下さい。


※どちらも当選結果はメールの返信をもって発表とさせて頂きます。


●cutman-booche オフィシャルホームページ
http://www.cutman-booche.com/
●cutman-booche My Space
http://www.myspace.com/cutmanbooche


Interviewed by Org-funa、Org-yusuke
Photo by Org-maki