ところ天国にまつわるエトセトラ。……KITCHEN SOLNA CAFE小木さんインタビュー

solna1.jpg


 ライブの合間にひと休みするフジロッカーズで賑わうところ天国。そこで働く中心人物のひとりに、恵比寿のKITCHEN SOLNA CAFEのオーナー・小木さんがいます。「ところ天国」というネーミングに個人的に心惹かれているのですが、この名前はどこからきたの? 中心人物ってどんな人? ということで小木さんにインタビューしてきました。今年の目玉メニューなどの告知もあります!

 ところ天国ができたのは2003年のことでした。あれから店舗数も増え今ではエリアと呼べるほど大きくなりましたが、どういった経緯で始まり、どのように小木さんは関わっているのでしょうか?


小木:ところ天国ってもともと日高さんと、ボードウォークキャンプに参加していたフジロックのファンの人たちから発展していった部分があるんです。参加者が帰りに寄った群馬県の猿ケ京温泉で「ここのところてんうまいなー」「フジロックで食べたいな」という思いつきから始まったらしいので。
 僕はその年に初めてボードウォークキャンプってものに参加して、日高さんと現ところ天メンバーの「ところてんだから、ところ天国にするか!」という話をそばで聞いていました(笑)。できあがった瞬間を見ていたんですけど、実際にところ天国を手伝わせてもらうようになったのは2005年からですね。2002~2004年はワールドレストランに参加させてもらっていました。それ以前の僕はフジロックの名前くらいしか知らなかったので、ワールドレストランを経てボードウォークキャンプに行かなければところ天国にも参加することはなかったと思います。僕らがキャンプをしていた場所にお店をつくってそのままフジロックをやっている感じなんですよね。


 苗場の方々の協力で成り立っているボードウォーク。それを経てフジロックに参加してから、ボランティアやエコへの意識が高まるきっかけになったそうです。


小木:地元の力ってすごいんですよ。僕らは年に3~4回行くだけだけど、苗場の人たちは雪どけからボードウォークの補修作業を再開してる。フジロックが終わった後もみんな行くとは限らないし僕らが行動したところで年間に数日間だけど、苗場は苗場で365日動いてる。地元の人たちが普段やっていることがフジロックを支えているんです。
 普段の行動だって『タバコのポイ捨てをしない』っていうのをとっても、あの場所でできて東京に帰ったときにもやってるの? っていうのが大事なところなんじゃないかと思います。毎年、フジロック全体では述べ10万人以上の参加者がいる。その数は日本全国で見たらミクロかもしれない。でもお客さんやスタッフを含めたみんなが、会場で芽生えた意識を日常に持ち帰ることができたら少しずつ何かが変わって行くんじゃないかな。
 だから僕自身東京に帰ってきてからもフジロックの期間と同じように行動したいなぁと。参加させてもらわなかったらたぶん今ほど意識はなかったから、誘ってくれた人には感謝しているんです。


 そういったことがあり、小木さんはコンビニでの募金が癖になったそうです。敷居が高いと思われがちなエコやボランティアも、フジロックやボードウォークの延長だと考えれば続けられるのではないでしょうか。
 ところで、小木さんはフジロックのステージを一回も観に行ったことがないとのこと。ライブを見たいとは思わないんですか?と尋ねたところ、こんな言葉が返ってきました。


小木:あそこはアーティストが表現する場所であって、それをお金を払って見に来る人がいるわけです。そういった人たちにおいしいものを出すことが僕らの仕事なんです。裏方の仕事って面白いんですよ。客としてフジロックに来たことある子もうちでバイトしてたりするけど、終わった後のパーティーで「こういう裏方的な仕事も楽しいですね」というのを言われた時は嬉しかった。ライブを観に行くだけがフジロックじゃないと思うんです。
 フジロックの期間中、僕はやることがいっぱいあって一週間で3~4時間しか寝られないから、終わって10カ月位は嫌になるんです。「いや~今年も大変だったなあ」って。でも2~3カ月前になると「今年もフジロックか」って思うようになる。これはもう中毒ですよね(笑)。


 大変だとわかっていてもやめられない、そしてやるなら満足してもらいたい、という小木さんの提供する側としての使命感を感じました。


小木:「ところてんだからところ天国」みたいに、発想を現実にできる面で僕らは幸せな立場にいさせてもらっています。何をやるかは自由だからこそ、出すものに妥協しちゃいけないと思っています。僕ら出店者ができることは、待っているお客さんにおいしいものを食べてもらうことなんですよね。


 充実したフェスご飯が食べられるのは、お店の方々の努力と工夫があるからこそ。その気持ちを思いながら「コレが良かったよ」と食べ物はもちろん、音楽も環境への意識もみんなで分かち合えたらいいですね。


 最後にフジロック2007、KITCHEN SOLNAの目玉メニューを教えていただきました。


◆ワレメ天国
 会う人会う人に何それ? といわれる昨年登場したメニューが帰ってきます。くりぬいたパンの中にシチューやカレーがたっぷり入ってボリューム満点。

◆マンゴージュース
 ジュースというよりピューレのよう。むきたてのマンゴーにかぶりついたような濃厚さです。


 いずれもすぐ売切れてしまうのでお早めに。その他、みなさんお馴染みの天国バーガーや、神出鬼没のハンバーグプレート、スムージー、今年は“秘密のホットなフード”が登場するそうです。あぁ、全部食べたい……。


※スタッフ募集
 KITCHEN SOLNA CAFEでは、19時~翌朝5時まで勤務できるレギュラースタッフを募集中です!やる気のある方は是非、お店まで問い合わせてみてください。


【KITCHEN SOLNA CAFE】
ランチタイムから翌朝の5時までやっている隠れ家的お店です
住所:渋谷区恵比寿南1-9-11双葉ビル2F 恵比寿駅より徒歩5分
TEL:03-5773-9010
HP:http://www.solna.jp/

Interviewed by org-yaga
Photo by org-wacchy