フェスティバルに最適なオーガニックワインとは? フランソワ・デュマ氏インタビュー

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 お客さんを盛り上げるために最適な一曲をセレクトしつつ、同時に自分の狙っている流れに会場の空気を持っていくのが、DJの腕の見せどころ。お客さんに最適の一杯を提供しつつ、自由な楽しみ方を提案するワインのソムリエにも、通じるものを感じます。
 フジロック・フェスティバルのワールドレストランエリアにワインのお店「LE VIN NATURE(ル・ヴァン・ナチュール)」を出店し、ソムリエならぬ名DJとして(!?)お客さんにオーガニックワインを提供している、フランソワ・デュマ氏にお話をうかがって来ました。フジロックに来ているお客さんに、最適の一杯とは? 

――フジロックには、いつごろから参加して活動されていたのですか? 

 もともとは建築関係の仕事で日本に来たことがあったの。その後アフリカの音楽、ワールドミュージックが盛り上がってきた80年代に音楽プロデューサーをやっていて、今の若い世代の文化は世界共通だし、ヨーロッパ世界でワールドミュージックがこんなに人気があるのだから、日本でも絶対人気がでると考えて。
 それで20年くらい前、ワールドミュージックのアーティストを日本に呼びたいと思っていたとき、ちょうど日高さんがSMASHを立ち上げたばかりで、そのときに知り合って、日高さんとはそれ以来の友達。
 私が若かったとき、フェスティバルとかよく行っていたの。(フジロック)フェスティバルのアイデアが出たとき、日本にはフェスティバルというものがまだなかったから、「絶対おもしろい!」と思い、お手伝いができたらと。


――ワールドミュージックの、どこに魅力を感じられていたのですか? 

 なにかメッセージを伝えるときに、音楽は一番強いし早い。だから音楽に興味があったの。
 たとえば日本人は、このアーティストが好きと言ったら、他の音楽聴かないのね。私はいい音楽、面白ければ何でもいい。毎日同じCD聴く? ワールドミュージックはね、ワインと同じ。毎日同じワイン飲みたくないよ。美味しいものを探しているわけ。「このワインには、この料理」という取り合わせがピッタリ合うこともあるけど、それ以外がいけないわけじゃないの。音楽も同様で、もっと自分で自由に楽しんでいいの。


――どうしてオーガニックワインにこだわるのでしょうか? 

 普通のワインのイメージだと、開けたら味がすぐ劣化してしまうと思うでしょう。オーガニックワインは、開けてから一週間たっても大丈夫。開けてからが逆に強い。薬品を使用しないで自分の力で育ったワインには、力があるの。
 ワインを選ぶときは、まず畑から見る。いい生産者はいるし、畑は嘘を言わない。これから日本でも絶対受け入れられると思って始めたの。地球に優しいし、身体にも優しい。
 みんな知らないけど、アルコールはどれも一緒のように見えて、ぜんぜん違うの。有機栽培や酸化防止剤の少ないワインは、悪酔いしない。酔っぱらいのクオリティが違う(笑)。たとえばほかの強いお酒は、ひとりで一本飲むと、もう危ないじゃない? オーガニックワインは、気持ちよく酔って、気持ちよくオシッコができる(笑)。私の仕事は、生産者に口を出すだけじゃなくて、飲む人のオシッコまで責任を取る(笑)。


――今年のフジロックでは、どのようなワインをお客さんにおすすめしますか? 

 フジロックに来るお客さんにおすすめしたいのは、まず一番安いワインから飲んで下さい。
 なぜフジロックが大好きでお店を出すのかといえば、ワインは難しいし高いと思っている若い人に、興味を持ってもらいたいから。だから、普通のワインと同じ値段にしています。それが私の考え。あと、日本酒も出します。有機栽培のお米を使った日本酒は他にもあるけど、自然酵母で作った日本酒はこれだけだと思います(通常はある程度出来上がりの味の予想ができる培養酵母を使用するのだそうです)。


――フジロックにお店を出店されて、三日間で消費されるワインはどのくらいなのでしょうか? 

去年は、70ケース。(1ケース12本!) そのほかには、スパークリングワインは一日10ケースでは足りなかった。飲んでくれる人が増えることは大事。日本は野菜も、有機栽培のものはちょっと高い。でも有機栽培だから高いのではなくて、普及していけば経済的にも高くならない。有機栽培のワインも飲む人がもっと増えれば、普通の値段にできます。人にもいい、地球にもいい、未来もある。ぜひ飲む人が増
えていってほしいです。


――大勢でわいわい飲むのにも良さそうですね。

 飲んでくれる人が増えることが大事。日本は野菜も、有機栽培のものはちょっと高い。でも有機栽培だから高いのではなくて、普及していけば経済的にも高くならない。有機栽培のワインも飲む人がもっと増えれば、普通の値段にできます。人にもいい、地球にもいい、未来もある。ぜひ飲む人が増えていってほしいです。


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 お話をうかがったこの日、orgスタッフが試飲させていただいたのが、フジロックでも提供される予定の赤ワイン。香りが良く飲みやすいうえに、酸化防止剤が少ないおかげで翌日に残ることも少ないそうです。二日酔いで翌朝のステージを見逃した、なんて事態もなくなりそう!?
今年のフジロック・フェスティバルのお供として、まずは一杯いかがでしょうか? 

HP:http://www.le-vin-nature.com/ (メールマガジンも配信しています。)


Interviewed by org-jet-girl
Photos by org-izumikuma