サーフフェスティバルってどんなもの? The Greenroom Festivalを直撃取材!(ライヴレポート編)

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 見渡すかぎりの青空の下での高揚感、時間を忘れて自然の流れに身をまかせる開放感。サーフカルチャーのフィーリングと野外フェスティバルがもたらす会場の空気は似ている。The Greenroom Festival(前回の紹介記事はこちら)は単にステージを見るだけのコンサートではなく、音楽、映像、アート、環境保護を含めたサーフカルチャーを楽しむための一年に一度のお祭り。「去年すごく楽しかったので、今年も……」。会場にいた笑顔のお客さんがそう語る。人々を魅きつけるパワーがそこにはあった。

 前日までの雨がうそのように晴れわたった横浜大桟橋ホールに着くと、すでに外のウッドデッキや芝生の上にはたくさんのお客さん。再入場可能ということで、お客さんは気が向いたらステージを見に行ったり、外に出て階段で海風に吹かれながらくつろいだりと、なんとも開放的な雰囲気の中、おもいおもいに楽しんでいる。


 去年を上回る人出となった会場内を奥へと進むと、メインステージともいえるGREEN STAGEがあり、トップバッターのKEISONが演奏を始めていた。会場内に出店しているカフェの店員やギャラリースペースのスタッフも身体を揺らしている。KEISONの「かんぱーい。」の声に、会場内から一斉にドリンクを持った片手があがっていた。不思議とステージが良く見える場所までお客さんが殺到したりはせず、この場所でいつまでもこうして楽しんでいたい、そんな自由で自然なヴァイブが感じられ、その空間がとても心地良かった。そのせいか親子連れのお客さんも多く、KEISONを見に来たという家族連れのお客さんは、「去年このフェスティバルに来た時は、この子はまだお腹にいたんですよ。」と笑顔で語ってくれて、お母さんに抱かれた赤ちゃんは、とにかくご機嫌そう。


 日が暮れ始めると、外のウッドデッキに建てられていた「ティピィ」と呼ばれる小さなテントの前で、自然に歌と演奏が始まっていた。酔ったお客さんは気持ち良さそうに横になり、夜空の月がティピィを照らしていた。反対に会場内ではライヴの興奮が最高潮になり始め、GREEN STAGEでは、LITTLE TEMPOから最後のBLUE KING BROWNまで、踊るお客さんで床が大揺れ! 足元に感じる床の躍動は、まるで動物の体内にでも入ってしまったかのよう。別フロアのBLUE STAGEも同様に、最後のOKAの演奏では、民族楽器とサンプラーを合わせた演奏のデジタルとアナログの絶妙なミックス加減に、お客さんが裸足で踊りまくり、熱烈なアンコールが起こっていた。


 GREENSTAGEの最後に登場したBLUE KING BROWNは、レゲエやファンクなどのルーツミュージックを基調としながらも、ロックやジャズのアプローチも感じられ、揺れっぱなしの床で踊りまくる観客から歓声が上がる。力強い女性ボーカルのナタリーが最後に日本の観客へ向けて、ぎこちないけれども、誠意のこもった日本語でこう語り始めた。
「ひとりひとりが、世界を良くしていかなければ、ならない。」拡声器を片手にこう語り始めた彼女は、みんなで世界の平和のために立ち上がろうと日本語で呼びかけ、力強く「STAND UP, PLEASE!」と渾身のメッセージを発信していた。このとき会場を包んだこの素晴らしい一体感と連帯感を、サーフカルチャーを愛する人たちだけではなく、すべての人に感じて欲しい、そしてこのフェスティバルがこれからも続いていって欲しい、と強く感じた瞬間だった。


text by org-jet-girl
photos by org-yusuke