グラストンバリーフェスティバル~初体験記~
Posted on 7月 21, 2008
Filed Under 海外のフェスいろいろ |
最強フェスごはんMAPも完成し、フジロックへのカウントダウンもいよいよ大詰めとなってきました。苗場に移ってから今年で10回目を迎えることができたフジロック。そのルーツとなったのは、皆さんもご存知の通り、イギリスのグラストンバリーフェスティバル(以下グラスト)です。というわけで、今年のグラストの模様を初体験記(会場の様子をメイン)としてお届けしたいと思います。
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海外旅行は過去に1度きり、フジロックでのキャンプ経験なし、英会話スキルはカタコト程度。でも、フジロックが大好き! だから、そのモデルとなったグラストを一度は体験してみたい。その夢を、やっと今年叶えることができました。
グラストと言ってすぐに連想してしまうのが「雨」「泥」…といったキーワード。去年は、開催直前にロンドンから長靴が消えた、雨がすごくて屋根まで水没したテントも…という話を聞いていたのでかなりの覚悟を決めて参加したものの、フタを開けてみると雨が降ったのは木曜の夜と金曜のみ。「いやー、やっぱり泥地獄だったよー」なんてお土産話ができるほどグラストの醍醐味の1つを味わえなくて少し損したような気にさえなってしまうほど天気に恵まれました。
初めて足を踏み入れたグラスト会場は、話に聞いていた通りフジロックとは比べものにならないくらいの広さ。ガイドに載っているステージの数は12だけど、その倍はあるんじゃないでしょうか。歩いているとテント(大・中・小)、カフェ、その辺の芝生など至るところでライブをやっていました。ライブも見たい、会場も散策したい、でも体は1つ──というわけで、行きたかった所を全部回ることはできませんでした。例えばサイレントディスコ。DJがプレイしているのだけど、お客さんはヘッドフォンをして音を聞くので、ヘッドフォン無しで中に入ると音楽は聞こえないけど客さんが踊りまくりで盛り上がっている、という面白いテントです。
ちなみに今回は佐藤タイジさん(過去のフジロックには、シアターブルック、サンパウロとして出演)もグラストに参加していて、深夜のカフェでゲリラライブを決行! ゲリラなだけに時間が未定で運悪く見逃してしまいましたが、カメラマンスタッフが撮影に成功したのでご覧ください。
photo by Keiko Hirakawa
グラスト初体験につき、目に入ってくるもの全てが新鮮。その中でも特に印象に残っているのは参加している“人”です。ミュージックのインタビューの時、アダム(G)が「グラストンバリーはなんだかもうサーカスだよ。」と言っていたけれど、実際に体験してみると、グラストンバリーはなんだかもう仮装パーティでした! ピエロ、ミツバチ、牛、ゴリラ、白雪姫、海賊(パイ●ーツオブカリビアン集団?)、ヒーロー物…などなど。子供から大人まで背中に蝶の羽をつけた人もたくさん見かけました。逆に何も身にまとっていない人も(笑)。また、1日約2人と日本人のお客さんを見る確率と同じくらいウエディングドレスを来た男子(みんな別人)も目にしました。もちろん大半の人は裾が泥だらけ(笑)。羽もウエディングドレスも会場で売っています。お客さんを見ているだけで十分楽しいです。これをフジロックにもどんどん取り入れたらもっと面白くなるのに。というワケでフジロックで仮装してみたいけど迷っちゃっている人、ぜひ今年は胸を張ってデビューしましょう!
“人”つながりで、グラストの醍醐味と言える楽しみをもう一つ。それは、予想外の外人さんとのコミュニケーションです。キャンプサイトの写真を撮っていたら、女の子が突然ソフトクリームを「食べる?」と差し出してきて「またあなたに会いたいわ」と言い残して去って行ったり、最終日に奥地のトラッシュシティ(DJあり、ゲイの家あり、アートなオブジェ多数…とフジロックでいうパレスオブワンダーのようなエリア)で遊び疲れてヘトヘトになってうつむいて歩いてたら「元気だして、楽しもうよ」って励まされたり。さらにストールを買ったお店では、日本語が少し話せる店員さんとお互いカタコト英語&日本語で話をすることができました。「グラスト後はイギリスを観光するの?」と聞かれ、「グラストだけのために今回イギリスに来たんです。日本には、グラストをモデルにしたフジロックフェスティバルというのがあって、私はフジロックが大好きだから。」なんていう会話も。店員さんがそれをショップのオーナーさんに伝えると、「オー!ファンタスティック!」と驚いて「記念に」といって可愛いヘアゴムを1ついただきました。
そんな楽しい経験を多々したグラストで特に印象に残っているのは、赤ちゃんからおじいちゃん・おばあちゃんまで本当に客層の幅が広い! ということ。完全に世代を超えています。みんなオシャレだなーと思って近づくと実はおばあちゃんだったり! 「私たち、まだバリバリよ」なんて会話が聞こえてきそうな姿を見ると、なんだかとても羨ましく思います。モッシュピットの一番後ろで柵にもたれてビール片手にのんびりライブを楽しむおじいちゃんを見ると、30年前とか若かれし頃から来ているんだろうなぁと勝手に想像してみたり。グラストは、文化としての歴史を感じられるフェスでした。
イギリスと比べてしまえば日本のキャンプインフェスティバルの歴史はまだまだ浅く、主に20~30代といった比較的若い世代が主な客層ですが、フジロックが今後も続いていくことで老若男女が楽しめる“文化”として根付いていって欲しいなと強く思います。自分が歳をとっても、“帰る場所”があったらどんなに素敵だろうか。
そんなグラストを経験して、自分の中で変わったことがあります。行く前は色々な国内フェスへの興味が強かったけれど、経験後は国内だけじゃなく他の海外フェスを体験したいという欲がリアルに湧いてきました。いつかは自分もグラストに…そんな思いを持っているフジロッカーの皆さん、できるだけ早くその夢を実現させませんか? フジロックでそうなったように、グラストを経験することできっと自分の世界が広がったり、新しい何かを見つけるきっかけになるのではないかと。あとは単純に、今よりも楽しい人生経験ができるはずです。
さて、最後はグラストで出会ったフジロッカーズインタビュー! MARUさん、FUMIROCKさん、mariさんさんの3人からこんなコメントをいただいてきました。
<インタビュー項目>
【1】 グラストは何回目?
【2】 フジロックは何回行った?
【3】 今年のグラストのお目当てアーティストは?
【4】 ライブ以外の楽しみは?
【5】 この広い会場で、好きな場所ってある?
【6】 キャンプでのエピソード
【7】 キャンプの心得
【8】 グラストと言えば何?
【9】 そのほか何かあれば
※左からMARUさん、FUMIROCKさん、mariさん
●MARUさん(31歳、徳島県出身、ロンドン在住)
【1】 2回目
【2】 4回(2001、2002、2004、2005)
【3】 Verve、Sinead O’connor
Sinead O’connorは中学生の時に聞いてた人で、久しぶりに見たけどカッコよかった! スキンヘッドのおばあちゃんでハスキーボイス。お客さんもおじいちゃんが多くて、自分が知ってる曲でみんなも盛り上がっててスゴク楽しかった。ちなみに、去年のソイルはめちゃめちゃ良かったですよ。最初は前の方しかお客さんがいなかったけど、ライブ始まったらウワーって人がどんどん集まってきて。
【4】 フェスの雰囲気自体が好きなので、お店がいっぱい集まってて人がたくさんいるだけでワクワクする! 変な格好した人が日本よりたくさんいる!
【5】 ジャズワールド
旗がものすごくたくさんあって、後方には横長の椅子がいくつかあったりしてリラックスできる。音もいいし。今年はアザーの音がイマイチ。去年のピラミッドは音が2重に聞こえてた(笑)。
【6】 夜、ドイツ人が歌いまくっていて寝れなかった。同じ歌を歌っているんだけど途中までしか知らないみたいで、そこまで歌ったら最初に戻って…の延々繰り返し。しかもロレツが回ってなくて勘弁してーって感じだった(笑)。
【7】 雨対策として、高い場所にテントを張る! 縫い目から雨漏りするので、そこにガムテを貼っておく。あとは道沿いにはテントを張らない。みんなが歩くからテントに泥が跳ねまくっちゃう。
【8】 雨、泥、長靴
【9】 来年も行きます!
●FUMIROCKさん(31歳、福岡県出身、ロンドン在住)
【1】 2回目
【2】 2回(2004、2005)
【3】 特になし
【4】 酒飲んでご飯食べてリラックス!
【5】 名前わかんないけど、奥地の癒し空間
【6】 水曜の夜、特に何かをやっているワケじゃないのに、キャンプサイトでオオカミの遠吠えみたいに「ウォーーー」って大人数で盛り上がってた。
【7】 テントの周りに焚き木用の木で小さい囲いを作って庭みたいにする。椅子を出してくつろげるスペース作り。あとは寝袋をテントにくっつけておくと結露で濡れちゃうので離しておく。で、ビールは箱買い! 1ケース持ってきたけどもう無いので(インタビューは土曜の昼間…)来年は2ケース買ってきます。(※カンは持ち込みOK。ビンはNG。)
【8】 泥、長靴。去年はロンドンで長靴が売り切れてた。(※去年参加のオルグスタッフも同じことを言っていました)
【9】 将来は、グラストでたこ焼き屋を出店することが夢! ブログ、よかったら見てください→http://fumirockin.blog65.fc2.com/
●mariさん(29歳、兵庫県出身、ロンドン在住)
【1】 初めて!
【2】 3回くらい
【3】 Kings Of Leon(金曜出演。ちなみにインタビューは土曜)。バイト始めたばかりで金曜は休めなくて見れず(泣)。でも、家に帰ってからBBCの生放送で少し見れたんです。あとはMassive Attack、The Whip、UNKLE。
【4】 人間ウォッチング。ライブというよりフェス自体が好き!
【5】 さっき会場に到着したばかりなので、これから探します! パークステージは気になる。
【6】 グラストがキャンプデビューなんです。キャンプすること自体、敷居が高かったけどイギリスにいる間にはグラストへ行っておこうかなと思って。去年フラットメイトが、「すごい雨だったけど、すごく楽しかった!」って言ってたから。木曜日の夜に近くの公園でテント張る練習してきました。フジロックでは苗プリ派です。木曜夜まで仕事→星空トレインで会場へ→月曜はそのまま仕事! のコースでしたね。
【8】 沼!
【9】 初回参加なので、MARUさん・FUMIROCKさんとちゃんと合流できるか不安だったけど無事に会えてひと安心。一生に一度は行きたかったから夢が叶ってうれしいです!
MARUさん、FUMIROCKさん、mariさん、どうもありがとうございました。共感できる部分、たくさんあります。
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さて、体験記&インタビューはこれで終了ですが、今年もオルグではフジロック中に毎年恒例のピープルインタビューを行います。会場のどこかでスタッフが突然声をおかけするかと思いますが、フジロックを熱く語りたい! 記念に載りたい! 何でもこい! というフジロッカーの皆さんは是非コメントをお願いします。それでは、苗場でお会いしましょう。
reported & interviewed by org-riko
photo by org-riko,Keiko Hirakawa
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