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06年のゴールデンウィークはまるでブルービートウィーク!?

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THE SKATALITES, RICO, The Ska Flames, DETERMENATIONS & more rudies
FUJI ROCK FESTIVAL '02
Photo by org-master

 あなたにとって、これまでのフジ・ロックで至福の体験となったのはどんな時だったんだろう? と、そう問いかけても、簡単には答えられないだろうし、おそらく、無数の解答がでてくるに違いない。ニール・ヤングが予定を遙かに越えて演奏した時の情景も忘れられないし、レッド・ホット・チリ・ペパーズのステージにジョージ・クリントンが乱入した時もすさまじかった。グリーン・ステージ前に広がるアリーナをびっしりと埋め尽くしたオーディエンスのほとんどが大きく空に手を揺らして、まるで巨大な生き物のように動いていた光景も目に焼き付いている。一方で、ゆったりとした時間が流れていたヘヴンでフィッシュが演奏した時、あるいは、アンダーワールドの強烈なビートに包まれたホワイト・ステージで見上げた空に流れ星を見た時だったかもしれない。

 が、スカ・ファンにとって、至福の時を過ごすことができたのは'02年。かつてのスカ・エクスプロージョンが復活したかのようなフィールド・オブ・ヘヴンだった。大阪のデタミネーションズと東京のスカ・フレイムスという東西のトップ・バンドがやってきて、スペシャルズからジャズ・ジャマイカなどのメンバーとして来日したことがあっても、自身のバンドでは初となる伝説のトロンボーン奏者、リコ・ロドリゲスも来ていた。さらにはスカのご本尊、スキャタライツが続くという、とてつもないスカ三昧。あの時のオーディエンスの顔といったら... ほとんどが「ニコニコ」「ニタニタ」「ヘラヘラ」した笑顔ばかりで、文字通り、あの空間が天国になったかのような雰囲気に包まれていた。

95rico_hana01.jpg しかも、予想外の展開もてんこ盛りだ。スカ・フレイムスにリコが加わるという話はできていたのに、リコが遅刻。すでに共演をもくろんでいた曲はすでに演奏されていたというのに、バンドはリコを招いて同じ曲を再演奏するというハプニングもあった。楽屋裏では同郷のジャマイカ系ミュージシャンが談笑し、旧知の仲であるみんなが大集合して記念撮影をするという一幕もあった。さらには、演奏を終えたリコやそのバンドの連中が... なんとスキャタライツに加わって演奏してしまったのだ。これなんぞ、誰かが目論んだことでも、予定されていたことでもなく、「起きてしまった」ことなのだ。それを喜ばないスカ・ファンは... いないぞ。なにせ、リコのバンドのメンバー、トランペットのタンタンも、パーカッションのトニー・ユタも伝説的なミュージシャンだ。それがオリジナル・スキャタライツのドラマー、ロイド・ニブス、サックスのレスター・スターリン、トランペットのジョニー・ムーアに加えて、サックスのセドリック・ブルックスといった、やはり伝説のミュージシャン達と同じステージに立って一緒に演奏しているのだ。いやぁ、楽しかったぁ。

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