ビブスと呼ばれる色とりどりのゼッケンを身に付け、見るからに重そうなデジカメを果敢に駆使し、フジロックの数々の「瞬間」を写真という形で切り取って見せてくれるカメラマン。フジロッカーズの皆さんなら、苗場でその姿を一度は目撃された事があるのではないでしょうか?
ステージと客席の間に存在する撮影エリアはフォト・ピットと呼ばれ、カメラマンの聖地とも呼ぶべき場所。多くのカメラマンやテレビ・クルーが「瞬間」のために限られた時間でしのぎを削ります。
フジロック開催中、フジロック・エクスプレスのカメラマンの活動場所はフォト・ピットだけにとどまらず、会場内で起きる「瞬間」を撮れたてほやほやの状態でお届けすべく、あちこちに出没します。時には私たちが普段足を踏み入れることのないバック・ステージやアーティストのホスピタリティ・エリアなどで活動を行うことも。
そこで今回、フジロッカーズ・オルグのカメラマンに、スタッフならではの何か面白いエピソードはなーい? そこんとこどーなのよ? と「こぼれ話」を聞いて集めてみました。
?イイ味出している:ハピマン・べズ編?
パートは「べズ」。音楽的にではなくその存在で欠くことの出来ない(?)ハッピーマンデーズのべズ。2006年に出演時、早朝の苗場プリンスホテルの朝食会場でしば漬を食べていたとの目撃談が。しかも、律儀に小皿にとりわけていたそう。その後、ソファで限りなく撃沈&爆睡しているDJのギャズ・メイオールをやさしく起こしてあげていたとか。
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?仁義なき虫ネタ:グレアム・コクソン編?
フジロックについての感想を聞かれ、「虫がうっとうしい」との名言(?)を残したブラーの元ギタリスト、グレアム・コクソン。2004年にソロでホワイト・ステージに出演後、オルグのカメラマンによるピープル・インタビューが行われている最中、一匹の蛾がヒラヒラとバック・ステージに舞い込み、まるでブローチのようにグレアムの胸元にピタッ…。その瞬間、グレアムは椅子から転げ落ちんばかりに大慌て、他のメンバーは絶叫のプチ阿鼻叫喚が繰り広げられたとか。 ※
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?ほのかな哀愁:エイドリアン・シャーウッド編?
スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ率いるネオン・ネオン。2008年にレッドマーキー出演時、思わず時間を忘れるほどの大盛り上がりぶり。そんな中、ステージ隅の階段に、ひっそりとしゃがんでいる坊主頭のおじさんが一人…。イギリス生まれのダブ系プロデューサーでありソロ活動も展開するエイドリアン・シャーウッドその人。ただただ怒りも呆れもせずひっそりと自分の出番を待っていたとか。
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?カメラマンは見た!:バケッドヘッド編?
バケツを被り、白塗りマスク姿の謎の(?)怪人ギタリスト・バケッドヘッド。2004年にオレンジ・コートに登場した彼、やはりバック・ステージではマスクを外して歩いていたそうです。
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このほかにも、いったん聞き始めたら出るわ出るわのこぼれ話! さらには、カメラマンのみならず、ライターからもコクのあるエピソードが・・・。載せきれないからといって、このまま埋もれさせてしまうのは惜しい!という事で、イイ話が集まり次第、続きをお伝え出来ればと思います。フジロッカーズの皆さんも、もしちょっとイイ話、フジロックならではのエピソードをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひツイッターなどにご一報下さいませ。
text by org-jet-girl
Photos by org-Yusuke,saya38,Hiroki Nishimuraaaaa
※ は1999年ブラーのグリーン・ステージ出演時のもの