The 50Kaitenz
photo by Tomoko “Tommy” Okabe

これまで数々の伝説を生み出したのがルーキー・ステージ。ここから大きく成長していったバンドは数知れません。最近では2006年に記録破りのオーディエンスを集め、熱狂の渦を生み出したザ・50回転ズが強力です。その彼ら、日本のみならず、アメリカでもツアーを繰り返し、この3月5日は3ヶ月に及ぶ日本ツアーのファイナルとして、なんばハッチで素晴らしいステージを見せてくれています。そんな彼らに続くバンドの募集が、また始まってます。

みなさんにはお馴染み,フジロックの会場からオンタイムでレポートを続けるFuji Rock Exoress(フジロック・エキスプレス)でも、毎年、力を入れて取材をしているのがこのステージ。実を言うと、このステージが楽しみでfujirockers.orgのスタッフになったという珍しい人も存在するほどで、それ以前はここを目当てにフジロックに来ていたとか。まぁ、ここだけを見るのだったら、チケットを買わなくても楽しめるんですけど。なにせ、ゲートの外で開かれてますから。

それはともかく、歴史を見てみると、02年のスピナビル、03年のサンボマスターやアジアン・カンフージェネレーション、04年の髭やサケロックなどなど、今振り返れば、そうそうたる顔ぶれがそろっているのに驚かされます。といっても、過去の記録をじっくりと調べていけばもっともっといろいろな名前が出てくるはずで、このあたりをまとめて振り返るような作業も必要になってくるように思えます。

というので、もし、音楽活動をしているようであれば、いろいろな可能性を秘めたこのルーキー・ステージにトライしてみればどうでしょう? 詳しい情報は公式サイトのこちらで確認していただきたいんですが、出演が決まったバンド、アーティストには3日間の通し券がプレゼントされるとのこと。ん? それだけか? と思っている人もいるかもしれないんですが、実はこのステージをサポートしているのがストラマーヴィル。フジロックとは切っても切り離せないジョー・ストラマーが亡くなった後、生前、いつでも若いバンドやミュージシャンをサポートし続けてきた彼の意志を継いで生まれた基金です。ルーキー・ステージが設置されているのがジョーのたき火遊びに端を発したパレス・オヴ・ワンダーととうことで、彼らが全面的にサポートしてくれているんですが、この基金から出演者にお小遣いが渡されます。もちろん、大金じゃないけど、昨年、基金の中心人物、ポケッツからは可能な限りの金額を払ったという話も聞いています。そんな意味でストラマーヴィルも、みなさんにサポートしていただければと思います。会場や岩盤などで彼らが制作しているTシャツ等が売られているはずですが、その収益の一部や寄付金から生まれるのがバンドやミュージシャンへのサポート。もし、少しでも余裕があれば、そういったものもチェックしていただけると幸いです。

text by Koichi “hanasan” Hanafusa, photo by Tomoko “Tommy” Okabe