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 毎年ゴールデンウィーク時期になると、そろそろ気になるのが各アーティストの出演日。ってなワケで、行ってきました南麻布のスマッシュへ。本年、最初の日高さん直撃ということもあって、なんやかんやと聞いてきましたよ!

ーそろそろ、発表済みのアーティストたちの出演日が発表されるかと思われる時期ですが、どうっすか?

日高さん(以下:日)「そうそう。はいコレ。(おもむろにA4の紙をペロリと出す)」

日割り&追加情報(クリックにて拡大表示が出ます)

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?ーおおおっ!? なんか見たことない名前がならんでますね〜。

「そうだね、ちょっと追加があるね」

ー初登場でいくと、頭脳警察の名前がありますね。

「一度出て貰いたかったからね、彼らには。やっぱり1970年代を生きた日本のロックシーンの人たちは、当時の社会情勢もあるから非常に骨太だよね。今のインディーみたいに生やさしいものじゃない。非常にアナーキーだよね。そういう彼らに出演して貰うのは意義があるよね」

ー日高さんが個人的に観たい、と思っているアーティストは誰ですか?

「やっぱりブッカーTネヴィル・ブラザーズのメンフィス、ニューオリンズ系だね。あの頃の音楽は俺のルーツでもあるからね。特にアーロン・ネヴィルのファルセットは大好きなんだよ。彼らのステージには必ず行くよ」

ー彼らはどこのステージに登場するのですか?

ブッカーTはオレンジコートでネヴィルブラザーズはホワイトステージだね。それからショーン・クティにも注目だよ。フェラ・クティの息子なんだけど、グリーンステージとオレンジコートに出て貰うから観た方が良いよ」

s38_0636ーところで、特にグリーンステージは日にちごとのコンセプトがあるかと思うのですが、どんなテーマを込めています?

「まあ、金曜日はヘッドライナーがオアシスだからね。UKのロックを中心に考えているよね。土曜日はロックだけど、もう少しポップな音楽性をもったアーティストに出演してもらうよ。日曜日については、パワーがあって押しの強いバンドだね」

ーそうなると、対抗のホワイトステージが気になりますね。

「ホワイトステージのヘッドライナーは、まったく違うテイストのアーティストたちに出てもらうことになるね」

ーその他のステージは概ね例年どおりのコンセプト、と思って良いんですかね

日「基本的にはそうだね。レッドマーキーはライブハウスの似合うロックを中心としたひとたち、アヴァロンはより身近なところで観たいアーティスト、フィールドオブヘヴンは森の中でゆったりと楽しめる音楽、オレンジコートはジャズを中心としたワールドミュージック、というコンセプトは変わらないよ。若干、ヘヴンとオレンジの差別化をどうつけるか、ということに苦労しているね」

ーそれは、どうしてですか?

「日本のジャズをもっと出したいんだよね。ところが、あまり面白い人たちがいない。特にヘヴンとオレンジは場所が近いでしょ? だから音楽性で変化をつける必要がある。加えて、隣のステージの音に干渉しない、ということも重要だからね」

ーそう簡単に決まるものではないわけですね。

「まあね。毎年のことだけど、思っていたアーティストがすんなり来てくれるワケではないからね。スケジュールとかギャランティーとか色々あるよ。でもやっぱり楽しいよね。頭のなかで、この組み合わせとこの組み合わせは良いだろ、とか考えるわけだよね。“これ、どうだ!”って感じで。ブッキングの仕事は、ある意味クラブやライヴのDJだったり、自分用のカセットテープを作る作業にも似ているよね。といってもそんなに楽ではないけどね(笑)」

ーまさか、とは思いますが、それぞれのステージの出演者は日高さんがすべて決めているんですか?

「いやいや、それはないよ。各ステージには責任者がいて、基本的には彼らがオーガナイズしている。もちろん最初にコンセプトは伝えるし、逐一話し合っているけどね」

ーそりゃ、そうですよね。あれだけの出演者ですもんね

「初期の頃は、俺がグリーンステージをすべてやって、ホワイトを友達のレイ・ハーンにやってもらったりしていていたんだよね。でも、今は大分スタッフも成長して、各ステージの出演者のことは彼らに任せているよ」

ーおかげで、色々と他のネタが仕込める、というワケですね

「ははは。そうだね、確かにおかげでつねに新しいものを取り入れられるよね。去年でいえばキャバレーフィエスタとかね」

 と、アーティストの情報を色々と訊いていくうちに話は一転、“去年もっとも熱かった場所”の話題へと移行。奥地のリニューアル、深夜サーカスなどなど、たっぷりとお話しを伺いましたが、続きは次回です。近々に更新いたしますので、お楽しみに!

text by org-Takao , photo by Hiroqui

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