
腹にド、ド、ド、ド、ド……と響く重低音、甲高く歪み、絡み合うギターのリフ、そして喉からがなるボーカル。MRO大阪編での「ごるるるるるるらぁ」という表現がまさにぴったりくるバンドだった。　スタート前の音合わせからバスドラをズンッ、ズンッ、ズンッと蹴り続ける姿はこれから始まる「友達の葬式」(彼らの名前を訳してみましょう)が、どういうものかということを予感させるのに充分だった。ショウが始まるとそれまで座ったりして休んでいた客は一斉に重低音の虜になり、ステージ前方は早くも激しいモッシュと空を跳ぶ人達でいっぱいになる。数曲演ったあと、MCへ。どんなMCをするのかと楽しみにしていると、「コンニチワ！」あれ、意外と爽やか。そういえば、いつだったかあのスリップノットも日本語を使ったMCで会場を沸かしていたような……。

　そこからはまた一気に重低音ショウへ突入。マシンガンのようにオーディエンスを撃ちぬくサウンドは、壁に張り付いて休みながら観るなんてことは許さない。そんな隙は一切与えてくれない。「少しでも腹から力を抜くと倒れちゃうんじゃないか？」と本気で思わされたバンドは彼らが初めてだ。

　単純にがなるだけではなくメロディーをしっかりと持ったボーカルと、時折聴こえてくるる歪みのない、美しいアルペジオは轟音の中でわずかに温かさを感じさせてくれる。

　ただ単純にがなるだけなら何も面白くない。ここが彼らの魅力なのか。オーディエンスが高々と手を挙げると、手拍子を求める姿はサウンドだけでは語れない彼らの音楽の一面をみたような気がした。

　空きっ腹にマシンガンは効いた！！

set list(原文まま)

SHE DROVE ME
ROOKIE
BEND YOUR ARMS
THIS YEARS
RED IS
KISS & MAKE UP
BULLET THEORY
ART
JUNEAU
ESCAPE

Reported ORG-taisuke and photos by ORG-keco. The copyright of the photo belongs to Keiko "keco" Hirakawa and they may not be reproduced in any form whatsoever.

（March 20, 2004）

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[MRO東京]Furneral For A Friend 空きっ腹にマシンガン

[MRO東京]Furneral For A Friend　空きっ腹にマシンガン