ここ数年大人気のジプシー・アヴァロンを整理してみよう
Posted on August 28, 2008
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photo by yoshitaka
どこかでヘヴンに似たニュアンスを持ちながら、NGOヴィレッジと隣り合っていることもあって、さらにオルタナティヴな空気を生み出しているのがジプシー・アヴァロン。かつてはあるミュージシャンに「アマチュアの場所でしょ」なんて勘違いされていたようだけど、ここ数年、確実に人気を獲得しているのがこのエリア。ステージを見下ろす丘の上の方にまで人があふれることも珍しくはなくなったここも、フジロックの大きな魅力ので、ユニークでひと味違うアーティストが続々と姿を見せるここに出演したアーティスト情報も更新です。
とはいっても、アーティストだけではなく、注目していただきたいのが、このステージに隣接するNGOヴィレッジ。というので、金曜日の1発目はNGOヴィレッジ トーク(ハイバー・パワー「G8」)と題されたもの。NGOとはなにか、どんなことをしてきたかといった事を伝えるトーク・セッションが行われているんですが、このあたりをチェックした方はいますか? 自分が知らないうちに世界がどんどん動いているというか、動かされているような気もします。でも、自分自身が少し関わるだけでなにかが微妙に変わってくるのも確かです。できれば、こういったところに少しでも関心を持っていただければと思います。
特に今回、かなりの人を集めたのが六ヶ所村核燃料再処理施設に関してのトーク・セッションで、これには坂本龍一など多くのミュージシャンも懸念を表明したり、このときもShingo2が参加していることがその理由のひとつではないかと思います。一方で、響きのいい言葉、ECOという流行からアル・ゴアでヒットした『不都合な真実』が、実は放射能をばらまく原発プロモーションになっているという指摘もある時代に、じっくりと目を向けなければいけない問題だと思います。
さて、この最もオルタナティヴな空気が漂うアヴァロンに姿を見せてくれたのは羊毛とおはな、多和田えみ&The Acoustic Soul Infinity、Upendra and friends、Sunshine Love Steel Orchestra、sleepy.ab、Mastaricaというのが金曜日。それぞれ、例によってフェスティヴァルでの写真を加えて、アルバム・データやエキスプレスでの記事へのリンクも加えています。
土曜日のアクトはcomugi(コムギ)、サーモン&ガーリック、Ashleigh Mannix(アシュリー・マニックス)、苗場食堂でも演奏したトクマルシューゴ、Tommee(トミー)、Montelima(ex.大吾郎)、苗場食堂とPOWでも顔を出していたThe Flying Padovanis(ザ・フライング・パドヴァニーズ)といったラインが土曜日。
そして、最終日はTengusa(天草)、小倉博和(from山弦)、苗場食堂にオレンジコートと大忙しだったJanet Klein(ジャネット・クライン)、土砂降りの雨の中だったソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン、Live Loves (ライブラブス)、Mt.Delicious (マウント・デリシャス)、ASA-CHANG&巡礼となっています。
今回、このアーティスト情報の更新やリンク追加のためにFuji Rock Expressをいろんな形で見たんですが、細部をチェックしていくと、見逃している素晴らしいアーティストがいっぱいいたことに気がつきます。っても、ひとりが1日に見られるアーティストの数なんぞわずかなもの。しかたがないといえば、それだけなんですが、こうやってレポートを見ていくと、それぞれのステージに「感動」や「衝撃」や「癒し」があったんだろうということが伺えます。
さて、サマソニも終わって、ライジングも終わって… 次は、9月頭のサンセット・ライヴですかな。それから一ヶ月ぐらいを置いて朝霧ジャムという流れですかな。
posted by hanasan