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FUJIROCKERS.ORG / 体験者に聞け

【みんなが聞きたいFAQ】

  • July 24,何を持って行けばいい?何に気をつけるべき?体験者の生の声だ!
  • July 24,こんな情報もあるよって人はまだまだ情報送ってねー。

    【体験者に聞け!】

  • November 26,子どもと苗場へ行ってみよう!親子で楽しむフジロックフェスティバル
  • Augst 12,FRF バカ一代」皆勤娘にとっての生きがい
  • July 5,ロックに興味を失ったロートルが如何にしてFRFに!?
  • June 25,15才高校1年生男子単独でFRF'97に向かう

    【FRF感動記】

  • 19 Dec 02 - 海峡を越えてフジロック丸でやってきた村木香苗さんの感動記が到着。一般応募、第二弾です。--
  • 13 Dec 02 - fujirockers.orgスタッフが振り返るFRF'02 vol.4 --写真班、nishiokaの場合--
  • 26 Nov 02 - ありがとう!感動記に応募してくれた作品第一弾です。 --神奈川県からやってきた今井康晴さんの場合--
  • 26 Nov 02 - fujirockers.orgスタッフが振り返るFRF'02 vol.3 --写真班、masterの場合--
  • 24 Nov 02 - fujirockers.orgスタッフが振り返るFRF'02 vol.2 --写真班、mariの場合--
  • 22 Nov 02 - fujirockers.orgスタッフが振り返るFRF'02 vol.1 --写真班、saya38の場合--

    【KIMIKOのFRF初体験日記】

  • Aug 4 - また来年!!!
  • July 22 - 暑い、あちい、アヂイ...!!!
  • July 16 - 「対人キャパ」オーバーだぁ!
  • June 25 - いざフジ・ミーティング
  • June 15 - フジ仲間を見つけるまで
  • June 4 - なぜフジロックへ行こうとしたのか?
  • May 28 - ボランティア・スタッフに応募しちゃった!?

  • .
    Rockers Free Express!
  • ・ 「いったいどうなっちゃうんだろ」記録...Part1
  • 私、ボランティア・スタッフに応募しちゃった!?

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     フジロック…。なんと硬派な響きなのだろう。以前から何度か耳にした事はあったものの、本格的に意識するようになったのは、やっと去年からだ。洋楽オンリー、もしくは地上波で流れるような音楽は決して聴かない人達が集まって来るのだろうな…。今年初参加予定の私には、そんな若干怖いイメージと、純粋に音楽を愛する人達だけのフェスティバル、という神聖めいたイメージの両方がある。恐れ多くも今回私は、そのボランティア・スタッフに応募した為、南麻布にあるSMASH事務所にて行われたミーティングに参加してきた。どこかの企業説明会のように、何十人も集まってくるのだろうから、私のような「今年フジロック初参加で〜す。」なんていう怖い物知らずが一人くらい混ざっていても大丈夫だろう。そんな軽い気持ちで参加してしまった。(ごめんなさい。)

     10分程前に事務所に辿り着いたが、人の気配がまるでなく薄暗い。「騙されたか!?」ふとそんな考えが頭をよぎったので、通行人のフリをして2、3回事務所の前を素通りし、誰か入って行く人がいないかどうか確認する。すると、赤いTシャツを着て大きなリュックを背負った男の人が入っていくのが見えたので、それに便乗して入ろうとダッシュで近づいた。

     しかし入り口の所で立ち止まり、頻繁にかかってくる電話にずっと応対している男性。「どうぞ、座っていて下さい。」と言われたものの、なんか落ち着かない。あまりキョロキョロしていても不審者っぽいし、ボーッと座っていては、早くも使えない奴と思われてしまいそうなので、カーテンを開けたり、窓の外を覗いたり、と意味の無い行動をとったりして間をしのいだ。

     やがてキャリア・ウーマンっぽい女性登場。ホットする。とりあえず地下の会議室へ行く事になり、「今年で何回目の参加ですか?」などと他愛もない話しをしていると、もう一人元気の良さそうな女の子が登場。そうして、一人、二人と「遅れてスミマセン」顔をして集まってきた人数合わせて計5人。現在すでにスタッフとして働いている人数を含めると合計10人。さっきの赤いTシャツの男性がリーダーだった。

     今の仕事の内容や、スタッフの現状、求めている人材などの説明が始まり、いよいよミーティングっぽくなってきた。そして、今回応募して来た私達が「何が出来るか、何をしたいか。」を話す番。よりによって私が一番初めだ。

    「えー、私は今回がフジロック初参加でして、えー、何が出来るかというよりも何が出来ないのかを確かめに勉強させてもらいに来ました…。」

     とまるで要求されていない的外れな発言を、しどろもどろに話していると、聞くに耐えられなくなったのか、スーツ姿のサラリーマン風の男性が助け舟を出してくれる。

    「初参加の方にとって、このHPはどうですか?分かりやすいですか?」

     とかなんとか聞いてくれたような…。あー、本当に穴があったら入りたい、とはこの状況だ!

     場違いだ、即退場を言い渡されるに違いない!頭の中が「場違い・退場・場違い・退場…」の文字がグルグル…。

     そうこうしている内に、応募してきたうちの一人の男性が、やりたい事や質問を話しだした。どうやら、以前もフジロック・スタッフをした事があるらしく、話す言葉も専門用語っぽく、さらに早口なのが追打ちをかけて、私には何を言っているのか良く分からなかったが、彼の最終目標は「エルビス・コステロにインタビューする事」らしい。それって、マイケル・ジャクソンにインタビューするのと同じくらい凄い事?と聞いてみたかったが、またもや的外れだったら今度こそ「ピーッ!退場!」になると思ったので、「すごーい。」という顔をしてその場をしのいだ。

     私にとって彼はすで「業界の人」だ。残りの応募してきたメンバーも、やりたい事をそれぞれ話し出す。当日屋台で出ているお店をもっと詳しく紹介したい、具合が悪い時に世話になる救護設備の状況、お薦め日焼け止め等の女の子情報、過去5年間全て3日間参加した人へのインタビュー、東京から苗場までキックボードで行った彼らのその後、出演アーティストの情報をもっとHPに載せたい等々、出てくる出てくる。陳腐な言葉だが、皆熱かった。真剣にフェスの事を愛している気がした。私には分からない話題も多々あったが、あの盛り上がり方は、共に音楽が好きであるという仲間意識が既に存在していて羨ましかった。今日始めて顔を合わせたとは思えない充実した良い空気が流れていた。(現スタッフは若干疲れているようにも見えたが、平均睡眠時間2・3時間では仕方がない。)

     そうこうしてミーティングが終わったのは9時半頃。これから現スタッフ同士の打ち合わせも兼ねて、「ソロモンさん」のお店で夕飯となるようだったが、私は早くも緊張から脱出した後の疲れと、自分の頭の中を整理したかったので先に失礼させて頂いた。

     それから2日後、こうしてミーティング・レポートを書いている訳だが、そもそもなぜ1回もフジロックに参加した事もないくせに、このボランティア・スタッフに応募したのか?自分は何ゆえ音楽が好きなのか、音楽でなければ、音楽でないと駄目なのか?という、やや方向がずれた所まで考え込んだ。そして行った人が必ず口を揃えてフジがいい、というのは何故か?フジに戻るのはなぜか?一体フジに何があるんだー!!である。これはやはり体験しないと分からないのだろう。私に出来る事は、フジ初参加という立ち位置と視点で現地をレポートする事。それによって、フジを躊躇している人達や、「フジロック?何それ?」という人達の足を一歩でも苗場へ向かわせる事が出来ればいい。これが私にとってのいっぱいいっぱいの目標だ。


    written by ORG-kimiko  (May 28, 2002)



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