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・ 「いったいどうなっちゃうんだろ」記録...Part2
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なぜフジロックへ行こうとしたのか?
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「やっぱり音楽好きな人なら一度はフジへ足を運ぼうと思うだろう」なんて安易な書き出しが出来ないほど、フジロックは、ただ音楽好きなだけでは行けない or 行かない所だと思っていた。なにせ、RIJFには一緒に行ってくれる友人を力の限り説得したが、返ってきた答えは「No」だった。理由は「なんか怖そうだから。それにあまり知っている出演者いないし…。」
確かにね、私もその気持ちは分かります。知っているアーティストの、知っている曲でないと盛り上がれない、か...。「新しい音楽との出会いを求めに行こう!とかにはならない訳?」という気持ちは言わずに閉まっておいた。
でも、そういう自分も不安はある。野郎ばっかで男臭そうだし、怖そうな外人さんも多そうだし、そして何より会場が山の中ときた。精神的にも肉体的にもタフでないと生きて帰って来られなさそう...。そんな場所へ、主に邦楽しか聞いたことのない私が参加しようと思った理由...。いざ考えてみると分からない。「好きになってしまった事に理由なんてない。」という言葉は、まさに今使う為にある言葉のようだ。敢えて挙げるなら、失う物はなくとも得るものはありそうだから。(なんか冷めてる理由ですねぇ。)音にまみれる瞬間、音に中にダイブしてしまいたくなる瞬間を味わいたいから。なんてところでしょうか。
欲も限度を超すと自己破壊する、とはスーパーカーのミキちゃんの弁だが、物欲とか独占欲とかはそれに当てはまるのだろう。でも、音楽への欲は己を滅ぼさないよね、と思っているので、「ああ、なんか凄い、やばい」という音楽に出会ってしまうと、「もっと凄い音楽がこの世には存在しているはず。もっと感動したい。もっと鳥肌たてたい」という「もっと、もっと!!」の渇望状態に陥る。その状態の行きつく末がフジロックで、フジに行けば全ての音楽に対する欲を満たせるだろう。そんな風に思っている。
ちょっとキザな言い方をしてしまうと、「自慢出来る事なんて他に何もないけど、ただ音楽を好きであると言うことだけが胸張って言えること。そんな自分の居場所を見つけに...。」なんて感じでしょうか。(案の定寒いですね。)やっぱり音楽欲の行く末=フジロックに何があるのか自分の目と耳と体で確かめてくる!!というのが「フジへ行こうとした理由」です。
でもさすがに初フジを一人で行くほどの根性がないのが情けないところ。かと行って諦めるほどヤワじゃないわよ!と言う具合にK子の「ド根性・初フジ日記」が始まるわけです。今度は、いかにして一緒に行くお友達を見つけたか、を書きたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。
written by ORG-kimiko (June 4, 2002)
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