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・ FRFのことはrockersに学べ! 教えてrockers!
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15才高校1年生男子単独でFRFに向かう...Intro
1997年。世の中がまだ20世紀だった頃、FRFはスタートしました。あれから5年。FRF皆勤賞の強者rockersはいったいどれくらい棲息しているのでしょうか?
今回お話を伺ったryojiさんは、そんな強者rockersの1人です。'97当時、彼は愛知県在住の15才高校生男子。その行動は、はっきり行ってムチャクチャです。腹をたてる人もいるかもしれません。無計画にも程がある。相当ひどい目に遭っています。でも....楽しそうなんです。
「嵐の天神山」で、15才は何を見、何を聞き、何を思ったのでしょうか?さあ、ツッコミを入れながら、「15才の冒険譚」に耳を傾けてください。
教えてryojiさん!
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#きっかけ... 愛知県在住15才高校1年生男子はなぜFRFに行こうと思ったのか?
ある日rockin'on読んでたら「すごいイベントが日本でも行われるぜ!」みたいな記事があって。その頃って単発のライブを見るだけでも大イベントだったから、出演アーティストを見た時に「なんでフーファイとかレイジとかレッチリとか出ちゃう訳?こんなメンツ見れるなんて絶対お得だよ!」と思って。あと書いてあった「すごいことが起こる」っていう言葉。その2つですね、最初に「行こう」と思ったきっかけは。本当ライブ見たさで行きました。
#15才は出発した。
音楽よく聞いてる仲間のうち、俺を含めて3人が行くことになりました。俺以外の2人は金曜日の昼に出発したんですけど、俺は体育会系の部活やってて先輩が厳しかったから練習休めなくて。だから会場で合流することにして、夕方まで部活出た後に1人で出発しました。
#15才は時刻表も地図も持っていなかった。
電車乗って三島駅まで行きました。そしたら三島駅に着いた時点でもう電車がなかったんですよ、終電が。「やばい、動くこともできない」と思った。でも「フェスは朝から始まるから、もうこれは歩いて行くしかないな」って考えて、三島駅から歩き始めました。
張り切って歩き始めたんだけど、周り見ても誰もいないんですよね、FRF的人間が。真っ暗でしたよ。「あれ?」と思ったけど「動くしかないから」と思って、真っ暗な山道をずっと1人で歩き続けました。
途中で夜中にカップルが車に乗せてくれました。FRFに行くカップルじゃないですよ。全然違ったのに、会場まで行ってくれました。でっかい荷物抱えてカーステから流れるミスチル聞きながら、「何話たらいいんだろうなあ」って思ったのを覚えてます。
#15才は天神山に着いた。
会場に着いた時、駐車場が超混んでたんですよ。車がたくさん並んでた。さすがに「全然FRFを知らないような人達を並ばせるわけにはいかない」と思って、手前で降ろしてもらいました。
そこからは並んでる車の横を歩いたんですけど、ほとんど全部の車からずっと音楽流れてるんですよね。超楽しくて。1人で歩いてる俺を見て車に乗ってる人達が「イエーイ!」みたいな。ちょうどW杯みたいなノリで浮かれてた。かなり楽しかったですね。本当に楽しかった。
4時頃だったかな、無事会場入りしました。着いたら、MILKのテントで音楽ガンガンかけて前夜祭みたいなことやってたんですよ。それ見た時に「これはただの野外ライブじゃないぞ」「俺すごいところに来たんじゃないか」と思って超嬉しくなりましたよ。
場内をちょっと見てまわった後、「始まるまでずーっと待ってよう」と思って、照明か何かのテストをやってる中ステージ前の斜面に1人で寝そべってました。
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Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-satori (June 25, 2002)
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