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・ FRFのことはrockersに学べ! 教えてrockers!
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15才高校1年生男子単独でFRFに向かう...Part1
#15才は雨具も防寒着も持っていなかった。
気温低くて寒かったです。その時の俺の格好はTシャツとハーフパンツ。リュックじゃなくてトートバッグに替えのTシャツだけ入れて、かなり身軽に行きました。「野外でライブを見る」っていうくらいの認識しかなかったから、「山が寒い」ってことを知らなかったんです。
正直、会場に着いてまず気温のことでかなりつまずきましたね。雨具どころか長袖も持ってってなくて。超寒かったですね。「やばい」と思った。
事前に「雨具用意」とか「台風接近」とかの情報はあったけど、「行けばなんとかなるだろう」って本当に思ってたんです。「現地で売ってるでしょ」ってくらいの気軽さ。今じゃ考えられない。周りもスカートの人やハイヒールの人がいました。本当考えられないですよね。認識甘かった。
寒いのを我慢して、Tシャツ上にかけて無理矢理寝ました。トートバッグを枕にして寝てたら、ポツリポツリと雨が....。
ちょっと寝て起きたら、周りに場所取りの人達がいっぱいいました。みんなアーティストを間近で見たいから、最初から場所取りがすごかった。だから俺もずーっとその場にいました。
#開演。15才はモッシュした。
最初に日高社長が出てきた時点でみんな前に行ってモッシュ状態になっちゃって。ダイブしてる人もいましたよ。「荷物危ないから前に持って来て下さい」って言われたんですけど、俺モッシュに流されて荷物から離れちゃって超困ってたんですよ。そしたら頭の上を俺のトートバッグが泳いでいくのが見えました。それ見て「あ、これは本気で友達探さないとやばいな」って思った。もう見つかりっこないことはわかってたんですけどね。当時は携帯もないし、「これはもう1人で楽しむしかないや」って思いました。
とにかく開演した時の盛り上がりは普通じゃない。尋常じゃなかったですよ、あれは。この先何年FRFがあっても、あれを上回るような盛り上がりはないんじゃないかな。みんなの「何かすごいことが始まるぜ」っていうノリ。あのテンション。あれすごい。
一番最初はサザン・カルチャー・オン・ザ・スキッズ。登場していきなりディープ・パープルの「smoke on the water」の♪ジャ、ジャ、ジャーンていうあのギターリフを弾いたんですよ。あの時のテンションは本当にやばかった。本当に。すごいですよ。「ギター1回弾いただけでこんなノリになるんだ」って思った。今まで想像したことのないノリ。半分ビビッてて、半分感動してましたね。
後ろ見たらものすごい数の人がグワーッていて超盛り上がってる。「なんだこれは?なんだこのバカな人達は?」って思いました。別にそのバンドが好きとかじゃなくて、完璧にその場のノリで騒いでる。それがずっと続いてましたね。夕方までずっと。俺も飯も食わずにずっとその中にいました。雨はどんどんどんどんひどくなってくるけど、全然気にならなかった。本当に気にならなかったです。
でも前の人はどんどん抜けていってました。やっぱり人間の体力には限界がある。ずっと立ちっぱなしで、モッシュとか将棋倒しとかすごかったから。ハンパない。ルールみたいなものはまったくなかった。「押さないで」って言われても「イエーイ!」って感じでした。
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Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-satori (June 25, 2002)
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