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朝霧JAM2日目 RAINBOW STAGE part1
10:00-10:40 the beautiful girls
昨日から降り続いた雨のせいで自分達のテントも浸水の憂き目に遭うなど、ピースフルな雰囲気を作り出すにはいささか不向きに見えた2日目だったが、レインボーステージに足を運べばそこにラジオ体操と何人かが自主的にゴミ拾いをする光景がある。嗚呼たくましきかなフェスの人。この日のトップバッターを飾ったビューティフルガールズも、ニットキャップに上下ジャージと格好は朝霧ヘッズといったもので、勉強中らしい日本語MCにも好感が持てる。
勿論本職である音もまた格別で"So It Seems"からスタートした優しい音色を持ちつつもカウベルとブリブリうごめくベースが特徴的な緩やかなグルーヴが魅力的。それを耳にしたことで、フードをかぶった踊り子の数はユルい朝霧の朝一にしちゃ多すぎでは?と思ったほどだ。観るまで「Jack Johnsonあたりの人ら」と十羽一絡げにしていたがとんでもない。スリーピースが向かい合ってCDの音をさらに高みへと持っていく様を見て「サーフサウンド」とまとめてしまうのを躊躇させた。「コーヒー買いに行ったついでにいいもの観れた!」(ヤス談)、「音が気持ちよすぎてテントから出られませんでした・・・」(KBC談)・・・湯気を立てるコーヒーや防寒具バッチリ装備の観客を横目にしながらも、サウンドに浸れば天気すら忘れる心地よいサウンド…思わず口から出そうになった言葉は彼らが先に言ってしまった―It`s a BEAUTIFUL day!!!!
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『water』(album)
11:10-11:50 花田裕之バンド
あまりにも衝撃的だったルースターズ・ラストライブから早や2ヵ月。朝霧ジャムで花田裕之が踏み出す更なる一歩を目に(耳に?)焼き付けようと、合羽を羽織って雨のレインボウ・ステージに駆けつける。
激しくギターを掻きむしっていた印象のフジロックと較べると、自らセンターに立つ今回は、むしろこの降り続ける雨のように淡々と演奏しているように見えた。初めて観た人にとっては「けっこういい感じでユルい演奏してたと思う。名前はずっと知ってて、ちゃんと観るのは初めてだったんだけど、こういうギターを弾く人なんだって意外だった」と、ユルいっていうかアーシーという意味なんだろうけど、異様な緊張感があったフジのときのルースターズよりもこの日聴けた音は、ルーツミュージックに近くて、それがおおらかに鳴っているように感じるのだろう。目をつぶって聴くと、時にどこのブルースバンドがやってるのだろうかと思えるくらいアメリカの荒涼とした大地を思わせるほどのブルースを、時にレゲエをベースに、少ない起伏の中にも感情を巧みに織り交ぜる。ドラムに元AJICO、元JUDEの椎野恭一、ベースに井上富雄を迎え、絶妙なグルーヴを生み出している。お客さんたちは一味違う大人のロックの魅力と、酒と、朝霧のヴァイブに、ただひたすら酔いしれていた。止まない雨のせいで足元はぬかるみになり、たくさんのミミズが地面から這い出しているのと裏腹にステージの上では花田の妙に乾いたギターが鳴り、そしてその音と裏腹に歌詞には「雨」という言葉がよく出てくるという、この絶妙なねじれが面白い。最後はThe Velvet UndergroundでNicoが歌う"Femme Fatale"のカヴァーで締め括った。ヨーロッパの退廃に憧れるアメリカ人がそれに触れようとする一心で作ってヨーロッパ人に歌わせた曲を、アーシーなアプローチをしていたバンドの最後に歌うのもまた面白いねじれだろう。
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『I(初回)』(album)
12:20-13:00 JUDE
「晴れていたら富士山の麓でのモッシュが見れたのにな」なんて考えながら酒を片手に観ていると、ステージ前にはかなりの人数が集まり、雨を浴びながら待ちわびている。登場と同時に雨音を掻き消す歓声が上がるが、相変わらず降り続ける強い雨は演奏が始まっても弱まる気配を一向に見せない。
次の瞬間、グレッチが雨を裂いて鳴り響くと血が騒ぐ。リリースから間もないニューアルバム『ZHIVAGO』からの"愛のChupa Chups"や"恋のサブマリン"、"Happy Days"、"ロバの馬車"といったライブではもうお馴染みの曲を演ると、モッシュは当然のように起き、湯気がたっている。「富士山麓でのモッシュだ!」とその光景を見ただけでも早くも自分のテンションはピークに近くなってきた。この日の彼らは僕が最近観た中では間違いなくベストアクトだったのだ。今夏様々なフェスに参戦した「今」のJUDEはかなりの凄みを増していた。新たにドラマーに迎えた城戸も加入当時こそ若干の違和感はあったものの、今やJUDEが新たな顔を見せる上で欠かせなくなっている。新曲だけではなく、"Diduri Didura"や"何も思わない"といった曲も確実にモノにしていた。
池畑の優しくもタイトなグルーヴ、椎野のしなやかで力強いリズム、城戸のエネルギーに満ちたスピード感あるドラミング。JUDEはまた新たな武器を手に入れたのだ。それはベンジーや渡辺が築いてきた「核」が更に進化したことを意味する。これからの「JET CITY」がますます楽しみになってくる。
頭に色々な考えがよぎり、手元の酒がなくなった頃にはベンジーが「全員でブっ飛ぼうぜ」と合図を送る。海賊たちが暴れる時間だ。こうなったらもう止まらない。気温よりもはるかに体温の上がったオーディエンスのモッシュは、まるで汗ばんだ体をシャワーで流しているかの様にも見え、祭りに来ていることを思い出させてくれる。楽しまなくちゃ損するだけだ。ずぶ濡れでダンスをしたオーディエンスは「気が付いたら合羽が破れてました!」と一言。きっと何もかも忘れて踊っていたんだろうなぁ。彼らの笑顔がそう物語っていた。
set list(原文のまま)
1.Chupa Chups/2.DIDURI/3.Happy Days/4.サブマリン/5.何も思わない/6.ロバの馬車/7.カリブ/8.DEVIL/9.JJD
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『ZHIVAGO』(album)
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reported by ORG-imakaz & ORG-joe & ORG-kuniko & ORG-mimi & ORG-nobuyuki & ORG-rad & ORG-ryoji & ORG-taiki & ORG-taisuke & ORG-taku & ORG-toddy and photos by ORG-yusuke h & ORG-sama & hanasan .
(December 01, 2004)
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