夕暮れ時、店の前に張り出した真っ赤なテントがライトに照らされ、「小龍酒家」の金文字が輝く。
この店は3年連続フジロックに出店しており、さらに中心人物の奥野さんは、昨年のフジロックに出演した北京のミクスチャーロックバンド「痩人(Thin Man)」のマネージメントまでしている。そんな筋金入りのフジロッカーズ・レストランは今年「小龍酒家」という名でエントリー。で、メニューのほうは?
メインは中国東北地方の「炸醤麺(じゃーじゃーめん)」。サッと炒めたひき肉に味噌と甜麺醤(てんめんじゃん)をからめた肉味噌を中国麺にのっけたもので、シンプルだけど肉味噌と麺の相性はバッチリ。暑い日でもガシガシかっこめます! あと、マイルドなロイヤルミルクティーにもっちりした食感のタピオカが入った「パールミルクティー」は、デザートとしても楽しめる。
また、チャイニーズらしく「中国茶」も充実させるそうだ。阿里山烏龍茶をはじめ中国茶を日替わりで出すとか。夜になって冷え込む苗場にあったかい中国茶! 井上陽水を聞きながら中国茶! どうよ?
フェスの期間中、スタッフたちは眠る時間がないほど忙しい。でも、「お客さんとのコミュニケーションが楽しいから疲れててもがんばれる」という。「お客さんにちゃんとしたものを食べてもらいたい。スタミナつけて一日中踊ってもらおう」と奥野さん。OK、踊らせていただきますぜ。