池袋の住宅街を歩いているとふいに現れる黄色い看板、インド料理「マハッタ」。外観も店内の雰囲気もインドの庶民的な食堂といった佇まいだ。
この小さな店は近所の人のリクエストに応えてランチのみ提供しており、メインはケータリングとイベント出店となっている。そんなマハッタのフジロックメニューは?
この店定番のチキンカレーは、じっくり炒めたタマネギと数種類のスパイス、それにヨーグルトやナッツを加えたクリーミー。フレッシュな野菜をふんだんに使ったベジタブルカレーは、ベジタリアンのことをきちんと考えている一品という。
これらのカレーはナンかライスがセットになっている。この焼きたてナンが倒れるうまさ! 特注で作らせたというタンドール(インド式土釜)で焼き上げたナンは、底はパリッと内側はモチッとした食感でカレーとの相性もバッチリだ。こんなに手間をかけたナン、イベントで出してやってけるの?
「まずいものは出したくないんですよ。100%おいしいものだけ。ここではスタッフも店と同じものを食べています。スタッフが食べておいしいものじゃなかったら、お客さんに出せないでしょ」とご主人のポールさん。このこだわりがリピーターを確実に増やしているのもまた事実である。
これらインド5000年の歴史が育んだバランス栄養食に合う音楽を尋ねてみると、「テクノ」という答えが返ってきた。インド人にとってテクノはどこかなつかしい感じ(!?)がするのだとか。そうしたら、ケミカルや深夜のレッドマーキーあたりが合うかもしれない。
この店で見かけたヒンディ語「シャンティ」は「平和」を意味する。「ええと、なんで書いたんだっけ。……今、世界中ヘンな感じでしょう? だからかな」とポールさんは言う。おお、フジロックにピッタリな言葉じゃないか。
では、シャンティなフジロックで会いましょう!