さまざまな香辛料や屋台からのおいしそうな香りが立ち込めるバンコクの路上を歩いていると……。じゃなくて、ここは日本のタイ料理レストラン「サワディー」。タイの街角にある屋台の味が楽しめる店だ。
これまでフジロックに6回出店しているというこの店のリピーターは多い。ある時、この店のご主人・染谷さんのもとに大阪のクラブで結婚披露パーティをするからタイラーメンの屋台を出張してほしい、というオファーがあったという。スケジュール的にむずかしいと一度は断わったものの、「それなら結婚式の日取りを変えますから来てください」と言われ、感激して大阪まで屋台を出張。普通変えるか、結婚式の日程!
そんなエピソードをもつ「タイラーメン」はフジロックの定番だ。あっさり鶏ガラスープと米の麺、豚肉とパクチー(香菜)、香りのよい揚げニンニクをパラリ。まずはそのままスープを味見してから、そのあとナンプラー(魚醤油)、干し唐辛子、酢&生唐辛子、砂糖という、どんなタイ料理店でもテーブルの上に置いてあるタイの4大調味料をお好みで加える。
「スープの味見をしてから入れて、って言ってるのに皆先に調味料入れちゃうんだよな! 調味料を加えてないラーメンスープがおいしければその店のコックさんの腕がわかるのに。OKならその店はなにを食べてもおいしい」と染谷さん。
ほかにもココナッツミルクの入った「タイカレー」や豚肉と夏野菜を炒めた「豚肉ご飯」と、夏場に食欲をそそるメニューが目白押し! 今年も3日間通いつめるリピーターが続出か?
今年、染谷さんはタイで作った本場の屋台とフジロックのためにタイから呼んだ凄腕コックで、強豪屋台がひしめくオアシスエリアに参戦する。そんなタイの屋台には元気になる音楽が合うそうだ。じゃあ、ザ・ハイロウズをはじめとするイキオイのあるジャパニーズ・ロックなんてどうだろう。3日間サワディーの料理を食べまくり、元気にフジロックを楽しもう。