西麻布のクラブ、Yellowを通り過ぎてすぐの角を曲がると、右手にゆるゆるとラテンな空気の流れるお店が。バー、『ハバニータ』だ。ロゴ入りの黄色い旗と凛々しいチェ・ゲバラの看板がお出迎え。
中に入ると壁一面にゲバラの写真。テレビから流れるラテン版MTVを眺めながらキューバ音楽に身をゆだね、カウンターにずらりと並ぶラム(実に40種類以上が揃っている)で作った名物カクテル「モヒート」でも傾ければ、そこはもうキューバだ。
そんな『ハバニータ』が手がける今年のフジロックメニューは「丼タコス(タコライス)」と「スペシャルビビンバ丼」。暑い苗場でがつんと力のつきそうなメニューだけど、どうしてラテンバーなのにこんなメニュー?と思ったあなた、驚くなかれ、『ハバニータ』の母体はフジロックフェスで、アーティストごはんを一手に引き受けているケータリング会社。つまり、美味しさはアーティストのお墨つきってわけだ。
「お店に合う音楽は、やっぱりチャランガ・アバネーラとかラテン系なんだけど・・・」と言いながら、店主の室田さんが挙げてくれたフジロックアーティストはスーパーカー。確かに野外でスペイシャスにゆるゆると響くスーパーカーとラテンて、共通点があるような、ないような・・・。でも、ラテンには必須のラムのカクテルを片手にスーパーカーなんていうのもいいかもね。(オアシスとホワイトステージはちょっと遠いけど)
昨年はルーキー・ア・ゴー・ゴー前に出店していた彼ら、今年はついにオアシスでの出店。しかも、とにかく24時間フェスを満喫したい! というフジロッカーのためにオールタイム営業の予定だとか。あーおなか空いたっ! てときにいつでも開いてる、心強いお店だ。