「オラ! アミーゴ」。思わずそう声をかけながら入りたくなるような店構えの「FBI」は、炭焼料理がメインの店だ。
「店名の意味? “Fire Bird International”(笑)。焼鳥とかあって、いろいろな国の人が集まってるから」とオーナーの徳田さん。どこかコスモポリタンな香りがするこの店では、アルゼンチンワインも楽しめる。
フジロックに出店するようこの店に働きかけたのが、「JAPONICUS」の小宮山さんだ。日系二世として「日本人であることに誇りを思わなきゃ、意味がない」と考え、日本のロックを海外へ、アルゼンチンをはじめとする海外のロックを日本へ紹介するためにさまざまなプロジェクトを手がけているという。
さて、FBIのフジロックメニューのひとつがアルゼンチン風バーベキュー「アサード」。これはビーフやポーク、ラムといった肉を炭火でこんがり焼いたもので、ピリッと辛いチミチュリソースと、フレッシュな野菜をみじん切りにしたサルサ・クリオージャをつけていただく。マジうまです、これ。
じつは肉そのものがモーレツにうまいのでソースなしでも全然イケる。「肉をどこまでおいしく食べられるか」を知り尽くした、アルゼンチンらしいひと皿だ。太くてボリュームがある本場の「チョリソ」も要チェック! また、これらの肉料理に合わせてキンキンに冷えたスライストマトやサラダ、アルゼンチンワインも出すそうだ。
「本場のチョリソは奥深い味がある。マヌー・チャオの音楽もそう。シンプルでもマヌーの歌からは深い意味が伝わってくる」と小宮山さんはいう。
シンプルでベーシックなアルゼンチン料理にマヌー・チャオ。このじっくりと味わいたいカップリングに、アルゼンチンワインで乾杯!