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「FRF バカ一代」皆勤娘にとっての生きがい...Part1
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#寒さとの戦い
2つのステージを行き来してライブを見てたんだけど、とにかく寒かった。雨がひどくてね。ひたすら何か食べたり飲んだりして体を暖めた。雨を避ける軒先も人だらけ。みんな真っ青な顔して毛布に包まったりしてる。難民状態。
そんな中「すごいな」と思ったのは、人間て、合羽がなければ合羽を作る。みんな、ゴミ袋用に配ってるタワレコの袋を使って合羽を作ってた。切ったり破いたりして、それぞれにうまく合羽仕様にしてる。腕に巻いたりして。まさにサバイバルなんだよね。
あと印象的だったのがね、ライブ中、前の方では激しく踊ってるからみんな熱くなってる。それで蒸気が出てるの。遠くから見るとみんなの頭から湯気が立ってる。そこだけボワーッてなってて、あれがすごく幻想的だった。
一番の目当てだったレイジの時、初めてモッシュの中に潜り込む経験をしたの。最初は5人並んで見てたんだけど、「じゃ、俺ちょっと行ってくるから」ってみんな行っちゃって、「えー!私も行きたい!」って追いかけた。モッシュの中に入ってみたら、どんどん飛ばされるんだけど、そのぶつかり合いが楽しい。そこで感動したのは、私が倒れたらみんながちゃんと助けてくれる。そういうルールがきちんとあった。すごく楽しかった。
まともに見たのってレイジくらいだな。「とにかく寒さを凌ぎたい」それだけで頭がいっぱいだった。
着替えようと思ってトイレに行ったら混んでて入れなくて、周りに大勢の人がいる木の下で友達にゴミ袋で隠してもらって、その中で着替えた。「裸見えてもしょうがない。とにかく着替えよう」って必死だったからね。着替えたらとりあえずは暖かくなるんだけど、それもまたすぐに濡れちゃった。しかもリュックにそのまま入れてあったから、すでに湿り気味だったし。
長靴も、最初は快適で「地面がグチャグチャになっても全然平気だねー」なんて言ってたんだけど、合羽の上しか着てなかったから、ジーパンに染みた雨がどんどん長靴に入って、歩くたびにクチャックチャッて音がするくらいになっちゃった。何度ひっくり返して水出したかわからない。
大量に持ってったトイレットペーパーもびしょ濡れで使えなかった。
まだまだ詰めが甘かったんだな。
最後のレッチリの時も、「レッチリだけは」と思って見てるんだけど、もう歯がガクガクしちゃって。「もうちょっと」「もうちょっと」って思うんだけど、どうにも我慢できなくなって、「これ以上いたら風邪どころか絶対肺炎になる」って、みんながそう思って、諦めた。レッチリの途中でステージを横目に見ながら、「でも明日があるさ」って帰った。
帰りのシャトルバスに乗ろうと思ったら、またバスが動かない。行きと同じで、本数が少ないし、路駐してる車のせいでなかなかバスが降りれない。結局また2時間くらい並んだかな。最後まで見てたら帰れなかったと思う。後で聞いた話だけど、乗れなかった人達が窓ガラスに石投げたりして暴動が起きたらしい。
電車に乗っても、FRFのお客さんは全員泥だらけでびしょ濡れ。車内も泥や水ですごく汚かった。一般の人達がそういうのを見てたから、「ただ街を汚された」って反感を買ったんじゃないかな?
宿泊先に戻ってお風呂入らせてもらった後、家の人がカップラーメンを出してくれたの。あのカップラーメンが、「一杯のかけそば」じゃないけど、本当においしかった。
それから、着てた合羽がもう使えなくなってたからコンビニで新しい合羽を買い直して、次の日に備えて寝た。お財布の中身も全部びしょ濡れでね、みんなでお札を窓ガラスに張り付けて寝たよ。
#晴れてるのに....
翌朝起きたら、快晴。「よーし、今日は晴れてる!」って喜んでたら、2日目だけ行く予定だったお姉ちゃんから電話がかかってきて、「今日やるの?」とか言うわけ。「やるの?ってどういうこと?」と思って、急いでインフォメーションセンターに問い合わせたら....「中止です」。
信じられなかった。「こんなに晴れてるのに」って諦められなくて車で途中まで行ってみたんだけど、夜中じゅう歩き続けて戻って来た人達を見たら、「これはもう無理だな」としか思えなかった。後から写真でも見たけど、実際会場は泥とゴミでグチャグチャ。毛布に包まって青ざめた人も大勢いた。係員も青ざめてるくらい。だから、「いくら今日晴れてるとはいえ、あの状態で、元気を出してライブを見れる人がどれだけいるか」って考えたら、「すごく難しいな。無理だな」って。
しょうがなく諦めて、その日は山中湖辺りで適当に過ごして帰ったよ。あの晴れっぷりがね、本当に嫌味のようでねー....。悔しかったな。
会場では合羽どころかTシャツもあっという間に売り切れてたんだけど、あの時に1枚だけ買ったレイジのTシャツはね、今でも捨てられない。
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Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-stori (August 12 2002)
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