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「FRF バカ一代」皆勤娘にとっての生きがい...Part2
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「FRFバカ一代〜黎明篇〜」
'97が終わった時点で、「来年はどうなるんだろう?」ってすごく不安だった。最初は「どうしても行きたい」というよりは「行ってみたいな」くらいの気持ちで行ったけど、終わった直後から「もうやらないのかな?やってほしいな」って思ってた。
やっぱりWOODSTOCKに憧れがあったのね。'69のWOODSTOCK。「あんなすごいこと日本では無理だと思ってたのに、似たような形でそれができる。それなのに、たった1回で、失敗して、幻のままで終わらすのは悔しい」って思った。「あの悲惨なのをまた体験したくはないけど、もしまたやるんだったら、今度は成功させたい。次こそは」「その為には自分が行くしかないな」っていう、なんか変な使命感が沸き上がってきた。
#『Do It Yourself』の覚醒
'98は東京。「え?東京?」って思った。あれはあれで気持ちよかったけど、悔しかったな。でも「色々事情がある」って日高さんも言ってたから、「わかった。じゃあ次に続けて行く為にも、私達が」って。そこでたぶん'97体験者がFRFにこだわる気持ちが生まれたと思う。「FRFを続けていく為には、自分達1人1人が『Do It Yourself』の意識を持たないとダメなんだ」って再認識させられた。
「頑張っていこう」ってなったから、'98は「ゴミを分別して捨てる」とか「休む時は休む」っていうのがきちんとできるようになって、次の苗場につながっていったと思う。'97と'98では来てるお客さんの層はちょっと違ったかもしれないけど、全体の意識はすごく変わった。みんな自分で水や長袖を持ってくるようになったし、会場内も、'97は公園にあるような白いカゴのゴミ箱だったのが、'98にはちゃんとしたゴミ置き場に変わってた。『Do It Yourself』の部分ですごく変わったと思う。
「東京だったら」って行った人達があそこで「FRFすごいな」って認識して次の苗場につながったのもあるから、やっぱり'98で成功したのは大きいよね。今は本当にそう思う。
'99に会場が苗場になって、不安もあったけど、それよりは「'97の失敗があるから気をつけよう」っていう気持ちになれた。自然の中に戻って、今度こそ成功させたかった。でも「なんで天神山じゃないの?」とも思ったよ。「“フジ”じゃないじゃん」「どうしてもダメですか?日高さん、もうちょっと頑張れなかったんですか?」って思った。でも「自分達も悪いんだ」っていう気持ちもあったからね。とりあえず苗場に行ってみたって感じ。
実際行ってみたら、苗場があまりにも快適でびっくりした。交通機関はスムーズで、色んな設備も整ってる。でも、次の年もそのまた次の年も苗場が続いて、「またですか?まだ(天神山は)ダメですか?」って気持ちもあった。
今はね、「苗場がいいんだな」って思う。いつかまた“フジ”に戻して欲しいけど、苗場は本当に快適だからね。苗場の平和なFRFを見てると、「成長したな」って思う。苗場っていう環境がいいんだろうな。
#『Do It Yourself』の意義
'97は本当にみんな意識が薄かった。でも第1回目だからさ、野外フェスがどういうものか誰もわからないし、主催者側もそこまで予測できなかったと思うんだよね。だからあれだけ問題が多かったと思うんだけど、'98で意識が変わって、'99は『Do It Yourself』的に最高だったと思う。
でもその後、またちょっとずつゴミやルールに対する意識が薄れてきてる気がする。ただ見たいが為に来て、ルールを守らないで、自己管理もできない人達がいるよね。「やっとここまで来たのに、どうしてそれを壊そうとするの?」って思う。
『Do It Yourself』の呼び掛けも、毎年毎年ずーっと言ってきてることだから、だんだん意識も薄れちゃうのかな?
私がFRFに友達を連れていく時は、「すごく楽しいけど、全部自分でやらないといけないよ。自分のことは自分でやる。それがFRFのいいところであり、絶対守らなければいけないところ。それができないなら来なくていい」って言う。それを守れる人じゃないと私も誘おうと思わないし、実際行ったところでその人も楽しくないはず。
「なんでこんなに自分でやらなきゃいけないんだ」「なんでこんなに制限(ゴミの分別等)があるんだ」って思うかもしれないけど、そこで普段の自分を顧みることができるんだよね。「私ってゴミの捨て方適当だったんだな」とかね。それが結果としてどうなるかっていうのもわかる。あのペットボトルの山ってやっぱりすごいじゃない?あれはただパフォーマンスでやってるだけじゃなくて、どれだけのゴミが出て、それがどうなっていくのかが目に見えてわかる。普段の生活を見直すいい機会でもあるんだよね。
そのことに気付くか気付かないか。私はそれに気付いて「じゃあ今度からこうしよう」って思える人に来てほしい。
FRFはなぜ他のフェスと違うか?どこが違うか?それは、参加する人の構えが違う。みんなの態度や意識が違うから、それが持物や行動に反映される。だからこそ、FRFは特別なんだよ。
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Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-stori (August 12, 2002)
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