
Around the Fest.2〜Part2〜
オゾマトリは観客を映し出す鏡だ。観客から受け取るエネルギーや情熱をそのまま観客に返しているのだ。観客からエネルギーをもらって、「それをお返しするのが好きなんだよ。」とベラは言う。
そのフジロックの客に比べると、最近ツアーで訪れたオランダの観客を殻から抜け出されるのは少し彼らにとっても苦戦を強いられたようだ。「オランダの観客が心を開くまでにはちょっと時間がかかったね」とベラは言う。「だって最初なんて僕らがどんなところにベースをおいているかなんて彼らはわかってなかったんだから」
これは実際に彼らのライブに行ってみればわかることなんだけど、オゾマトリが音楽的にも物理的にもどんな始め方をするかなんて想像もつかないのだ。たとえDJがスクラッチをしていようと、ホーンのメンバーが観客の中に飛び出していってサンバを吹き始めようと、ほとんどのオゾマトリ初心者はどこかに忘れかけていた本来の爆発する宇ようなエネルギーを取り戻すことになってしまうのだ。
オランダの観客についてベラは続ける。「多分彼らにとって僕達のパフォーマンスは未知のスタイルだったんじゃないかな。ただ腕を組んでみんな立ちすくんでいたよ」 でもそんなオランダの観客も踊り出さずにはいられなくなるまで、それほど時間はかからなかったそうだ。
オゾマトリは小さいライブハウスなどでのセットも好きだけど、もちろん、フジロックのようなフェスティバルも欠かせないものとなっている。なにせ、より多くの人達の為に演奏ができるし、なにかを共有する機会を与えてくれるからだとベラはいう。 「僕たちがフジロックに行った時、毎晩違うステージで演奏したんだよね」 グリーンステージをめちゃめちゃな状態にしたり、日本のスカバンド、ケムリとステージ以外の場所でジャムをしたりと、ベラにとって一生忘れることのない経験になったという。もちろん、僕達もあのパフォーマンスは一生忘れることはできない。
Intro/Part1/2
Reported by ORG-jason, translated by ORG-yohei (Feb 27, 2002)
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