
Around The Fest. Vol.7 --ミラレパ基金の田原智子さん--Intro--
ある意味、フジロックの風物詩みたいな存在になった「フリーチベット」のミラレパ基金の代表、田原智子さんに話を伺った。事務所兼自宅にはチベタンにゆかりの深いアーティストの写真やポスターが貼られている。中でもご自慢の一枚は、ベン・ハーパーのサイン入りのポスターである。
関西弁と丁寧語が混ざり合った、語り口はとても楽しく、ここには載せなかったけど、ビースティーボーイズの話や、9月11日当日の話や、他のNGO団体の話など、興味深い話が尽きなかった。それから、一時期orgのBBSを騒がせた問題についても真正面から答えてもらったので、是非読んで頂きたい。
【ブース出展やNGOヴィレッジについて】

――ミラレパ基金のブースを出すまでの流れを教えて下さい。毎年やっているから、当たり前のように話が進むのですか?
「当たり前に進んでいくのではないですね。て言うのは最初に出展した99年のときに、スマッシュの方から良かったらNGOを入れてみようと思うんだけど、興味があったらおいで、とブース出展として行って、次の年もお誘いがあって行かせてもらって、去年からNGOヴィレッジみたいなのを企画することになって、アヴァロンフィールドの上に作ったわけです。
今年からNGO関係者の中でもフジロックがポピュラーになって、フジに出したいという団体が多くなったんで、A SEED JAPANの羽仁さん、大久保さん、地雷廃絶の浜本さんで幹事会を作って、募集用紙を作って、応募した中から、幹事会で話し合い、スマッシュの意向を聞いて決定していきました」
――NGOヴィレッジの出展はどのような基準で決まるのですか?思想に合う合わないというのがあるのですか?
「思想とか別に合う合わないは問題じゃなくて、今回は石飛さんが環境のこととか、今の世界情勢のことを中心にやってほしいいうような依頼があったので、分かりやすく訴える団体で、どちらかと言うと、大勢にアピールする機会が少ない団体っていうのが、そもそもの選考基準ですね。あんまり大きな団体や、法人格を取ってらっしゃる団体でなくて、本当に草の根運動しているとか、学生さん中心とか、今起こっているアフガンの問題とか平和運動の団体に出てもらいます。
今回は去年終わった段階でガッチリしたいねって、NGO関係者と反省会も兼ねて話し合ってて、今後もこの形がベストだという話を(スマッシュの)石飛さんと年末に話し合いました。去年終わった段階から今年に向けての課題を話し合っています」
――当日の準備はどのようにやっていくのですか?ブースのテントも自分で建てるの
ですか?
「運動会テントとかはスマッシュ側から提供下さるんですよ。だから行ったらテントは建っています。位置関係はずらしたりといろんな問題があるんで、現地に行ってみないと分からないことが多いです。資材はスマッシュに用意して貰って、自分で持って行けるものは持っていく感じですよ。
木曜日の朝早く起きて、友達に車を出してもらって、荷物を詰め込んで、会場入りしてまず、寝るテントを張って、それからNGOヴィレッジに行きます。というのは、去年ウチ(ミラレパ基金)がNGOヴィレッジ全体のデコレーションをやったんで早めに会場に入って準備しました。暗くなっちゃうと何も見えないから出来るだけ早めに、チベットの旗はとりあえず日中の暑いときに若い男の子に鉄塔に登ってつり下げて貰いました」
――ボランティアの人はどのように募集するのですか?
「ボランティアはメールに登録してあって、興味のある人はこういう条件で、こういう内容のボランティア、それでも来てくれる人は是非って、必要なときは返信してもらいます。
去年は他の団体より多くて10人ちょい。他の団体は10人までなんですけど、ウチはデコレーションがあったので。シフトは本人らに任せて代わりばんこで3〜4名はブースに残ってもらって、公演を観たいときは観にいっていいですけど、周りのお客さんにチベットのことを話しつつ、チラシを握らせつつ、楽しみながらボランティアできたらいいね、という形でボランティアを売り込んでいるので、24時間体制でやらなきゃいけないのではないですね。
寝るのはテントの子もいりゃぁ、宿をとっている人もいます。テント券はNGO関係者に対しては無料で提供してもらっているんですが、テント嫌いな子もいるから、その子たちに強制するつもりはないんで」
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Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-nob (July 22, 2002)
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