
Around The Fest. Vol.7 --ミラレパ基金の田原智子さん--Part2--
【ステージアピールは緊張しない!?】
――今年は何か新たにすることはありますか?
「いつもやっている日本政府宛ての『チベットを無視しないで』っていう署名の他に、今年はチベットのことを分かってくれてきたような客層がフジロックに来られるので、一歩踏み込んだキャンペーン的な署名と情報をやります。結構ね残念なことではあるんだけど、世界でいろんなことが起きているから以外に国連に今現在注目度が高いので、その署名は国連宛てになるんで。国連という組織は私たちのためにあるんだから、言いたいことは言って、みなさんに分かってもらえればいい。署名がきっかけって気が付いたんですけど、署名したことない人が『何書けばいいんですか ?』『ここに名前と住所と・・・』っていう感じなんですが『その時は分からず署名したけど、今考えるとやってよかった』というメールが来るんですよ。署名も立派なアクションの糧として利用しているけど、ウチは」
――ステージアピールをやってますけど、緊張するんですか?
「私はね、緊張しない人なんですよ。考えなく思ったことを瞬時に即時に喋る人で、ていうのも、やっぱり、お客さんの反応を見つつ喋らなアカン場合があるし、客層を見つつ、聞いてへんなら、さらっと喋ってさらっと去るし、こう言うたら反応するかなと考えて言うようにしているから。緊張はしないんですけど、その場その場で的確なことは言っているつもり。
司会の人と掛け合いになるときもあるし、ならなかったりするから。それは舞台裏に行って『今日は掛け合いになるから』って言われて『よろしくお願いしまーす』って打ち合わせなくステージに上がっちゃって、その場で見つつ、突っ込まれたら突っ込み返したり、去年はブライアン(・バートンルイス)がホワイトはいたんで、NGOのことを知っているから、全然やりやすかった。これが自分のことを話せとか言われたら絶対に緊張すると思うの。自分がやってて自分が信じていることだからこそ、緊張せずに喋れるんやと思うけど。
ただ裸足なんやけどな。舞台に上がるときは必ず。私の個人ポリシーで、ステージアピールするときはそうなんや。私は決して特殊な人間ではないし、別に普通の人と立場的には変わらないわけであって、それをまた靴を履いているのがイヤで、そのお客さんとの距離感が。だから大学のときから人前で喋るのは裸足。現地(チベット)の人のことも忘れたくないし、いつも地に足をつけている人間でいたいという、欲望というか、希望というか、夢なんで。結構落ち着くんですよ。『(ハイスタの)難波さんのマネしているやろ』って言われるけど『難波さんに会う前からやってるわ』って。
チベタンのときも、自分が主催しているイベントやから絶対ステージ用のスピーチ書いているやろ、って言われるけど、全く書いてないです。出る前にはとりあえず集中しているけど。そっちの方がナチュラルでいいと思うの、私は。別にカッコええこと言うて、お客さんに届かんかったらそれまでだと思うし」
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Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-nob (July 22, 2002)
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