
Around The Fest. Vol.7 --ミラレパ基金の田原智子さん--Part1--
――開催中は何をしているのですか?
「ブースの周りにいて、NGOでプレス関係者を知ってる人が少ないから、というか逆にプレス関係者がNGOのことを知らないんで、NGOヴィレッジでインタビューとか私が声をかけられることが多いですね。
ブースは基本的に去年からボランティアだけで回して、ベッタリつくではなく、若い子たちに経験を、と思っているんで。それから、ステージアピールね。去年はグリーンステージで2回やって、ホワイトは1日1回NGO代表として喋ったんですけど、結局去年ね、グリーンステージにステージアピールのためにNGO関係者を連れていく仕事をしてたから、あっちゃこっちゃ走り回ってて、ブースの周りにはいたんてすけど。NGO関係者の世話係みたいな感じでしたね。(A SEED JAPANの)羽仁さんはごみナビで忙しいし、大久保さんは去年、保坂(展人衆議院議員)さんの私設秘書やってらっしゃるんで、その時選挙がかぶってほとんどいらっしゃらなかったんですよ。それで、私が結構お世話係をやってました」
――ステージは観ましたか?
「私はね、何も観てないの。去年は何も観なかった記憶がある。走り回るのに疲れてて、私も。あれって結構体力消耗するじゃないですか。人を探しつつ歩いてたりするからエネルギーが残ってなくて、でもフジロックって音楽を聴くんじゃなくて、私にとっては都内から離れて場を楽しみつつ、自然を楽しみ、おいしいごはんや酒を楽しむ場所だから。去年は何も観てません。
一昨年はRUN DMCとバッファロードーターは観ました。一番最初の年はハイスタとナワンさん、レイジもそそくさと観に行きました。このひとたちは、チベタン出てもろうたから、観にいかないと。
今年はブラカリシャスとソニックユースとバッファロー・ドーターを観なきゃ。あと、忌野さん。チベタンナイトに出てもらったし、99年のときも出てもらったし」
――ブースには議論しに来る人っているんですか?
「たまーにいるんだけど、議論をしにくる子がいますね。私の場合、顔が割れていると言えば割れているんで、私には来ないでボランティアに行くの。私に来てほしいのに。ボランティアの人は、そんな質問されると思ってないし、答えも用意していないし、彼等なりに答えてはいるんだけど、相手にとって満足する答えじゃない。そういう人は私が言っても満足しないだろうけど。
毎年一回はあるかな。前に、フジではなかったんだけど『非暴力って、そんなの効果あるかい』っていう人がいて『そんなん言うと、爆撃なり、暴力的な行為出た方が、解決できるんやないか』って。どこまで非暴力を信じとんやって食ってかかるの。例えば、親が殺されたりレイプされたときに、犯人に対して暴力を持ってどうのこうのする気はないんか。どこまでホンマに信じとんのやって追及されましたね。あと、何でチベットなの、というのが一番多いかも知れない」
――どう答えましたか?
「そのとき?手出さへんよって、親が殺されても、レイプされても、相手を殺し返しても、それによって解決にならへんと思うし。暴力で暴力は解決できへん。そのために法律があるやから。向こうは納得してへんよ『そんなんアカン、おれは自分で殺しに行く』って。どこまで話し合っても絶対意見が合わない人もいるし、そういう人は納得するつもりがなくて、自分の意見に納得させようと思って食ってかかる人だから。あとは『フーン』と帰ってくれる人と、まあ、半々くらいかな。でもね、質問はすごく嬉しいの。私的には直に質問を受けて、直に答えられるのがいいので、質問は大歓迎。出来ればメールでなく、現地で聞いて欲しいかな」
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Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-nob (July 22, 2002)
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