--ソロモンさんは当日お店にいるんですか？--

S：働いてますよ〜（笑）。いや、でも今回私は全体を見るつもりでいるんですよ。来年以降に向けて何をやらなくちゃいけないか、というのを見るのが私の仕事でもありますから。
　この間のエレクトラグライドに参加したのもその為なんですよ。コンサートと違ってフェスティバルだから、インドアで何が出来るかっていう。
　環境をコンスタントに良くして、他には無いイベントを創るのは大変だから、そこを皆努力するんですよ。只の商売だったらやってる側にも面白くないし、お客さんも楽しめないでしょ。フジのように素晴らしいものにしたいですからね。あの寒い２月を、真夏みたいに明るくしたいじゃない？私はそういうつもりでいますよ。

--そういう意味でも音楽以外の部分は大事になりますね。--

S：大事ですよ、私にすれば音楽はセカンドですよ、ファーストじゃない。でもフェスティバルの良さをまだ知らない人は音楽が良くないとチケットを買ってくれないから、そこは大変な所だと思いますね。でも、一回それを経験すると分かって貰えると思います。ですから僕達はそう思ってもらえるサポートをする訳なんですよ。

　そうすると有名なアーティストばかりじゃなくて、有名じゃないけど凄い良い音楽をやっている人達を見つけるチャンスにもなりますからね。フジでもレッドマーキーで見たバンドで凄い良いのが有りましたし。

　私にとってフェスティバルというのは、美味しい食べ物があって、美味しい飲み物があって、古い友達に会って、新しい仲間が出来て、ゆったり出来る場所と雰囲気があって、そこに好きな音楽、新しく見つけた音楽があるっていうのが理想ですから。

　だから、お客さんの協力が絶対必要なんですね、皆で良いフェスティバルを創りましょうよっていう事じゃないと上手くは行かないですから。
　出店するお店の人達はヴォランティアみたいなもので、殆どお金にならないですから。素晴らしいフェスティバルを創る事に参加したいという事ですよ。だから今回泣いてもまたやりますよ。

--FRFの話になりますが、次回は何か新しい事を考えていますか？--

S：前回の時、ワールドレストランで夜中にウチのスタッフがセッションをやったんですよ。そしたら色々な人が集まって、ミュージシャンとかも沢山来て凄い盛り上がったんですよ。俺も最初は裏の方で飲んでたんだけど、音がどんどん良くなっていくからちょっと見に行ったら結局最後まで踊っちゃった。フジのちょっとしたステージみたいになって。で、かなりの人に「今年もやってよ。」って言われてるし、やる意味があると思うから今年もちょっとしたものを「皆さん来てくれてありがとう。」というような感じでやろうかなぁ、と思ってますよ。だから、そこにいる能村さんにも「協力、協力。」って言ってるの（笑）。