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    uehara1.jpg 音楽はどの国にもあって、どの世代にもある、特別な存在だ。音楽を通じて今までにたくさんの友達ができたし、世代が違う人達とも出会ってきた。音楽は言葉、世代を超えたコミュニケーションの道具かもしれない。音楽という共通の話題があれば、どんなに年齢が離れていようと、話が出来るんではないか。今回インタビューを行った、めるぱら(携帯でのメルマガ配信サイト)の代表上原さんの話を聞いていると、そう思った。 
     音楽を通じて出会った,10も20も年上の人は、みんな僕の話を真剣に聞いてくれる。また、僕の質問に対して真剣に答えてくれる。下の世代の話をちゃんと聞いてくれる人たちは、きっと好奇心が旺盛なんだろう。また、新しいこと、楽しいことに貪欲だ。そして、実行力が伴う。この3つがあれば、年齢が40,50、おじいちゃん、おばちゃんになっても、経験を重ねることはあるが、老いることはないのかもしれない。
    好奇心と実行力、それと少しの想像力があれば、幾つになっても、楽しく過ごすことが出来る。上原さんのイキイキとした表情を見て、そう確信した。


    --めるぱらとは?

     携帯電話専用のメールマガジン発行サイトです。メールマガジンっていうのはe-mailで届く新聞とか雑誌みたいな物なんですけど、他のメディアと違って情報を送るのも受け取るのも一般の人だから「俺、みんなにこんなん言いたいねん!」っていう事が(めるぱらでは)出来る。「実は俺も言いたい事あってん。世の中こんなおもろい事があってな、それでそれで・・・」ってね。
     めるぱらには、音楽だけに特化した『MUSIC@めるぱら』っていうのもあるんですけど、例えばロックが大好きな人がいて、たまたま『MUSIC@めるぱら』にアクセスしたら、演歌を題材にした面白そうなマガジンがあって「演歌もなかなかええやんか~」みたいなジャンルを超える場所であってくれたら嬉しいかな。
     新聞にしろ、テレビにしろ上からの情報じゃないですか。そういうんじゃなっくて、エンドユーザー同士が情報の交換が出来ればいいと思う。

    --今年のfuji rockには足を運んだと聞いたんですが、印象的な出来事とかありましたか?

     僕はヘブンとオレンジコートの往復だけで、グリーンとかホワイトとかは全く行っていないんですよ。あっでも、ほとんどヘブンやったかな?もうへべれけやったから、ほとんど覚えてない(笑)。相当飲んでたからね~。マリファナビールからスタートして、その後に梅酒をずーっと飲んでいたら、そのお店の梅酒が全部無くなってしまって・・・(笑)。2日目終わって、大阪に戻ったその日の夕方から、知り合いの子がライブハウスを借りてイベントするって言うから「俺に1曲歌わせっ」って(笑)。でもさすがに声が出なかった…


    --お目当てのアーティストは誰だったんですか?

     特にはなかったんですよね。なんというか空気を味わうっていうのが今回の目的だったから、誰が出てる?とか何処でやってる?とか知らずに行ったんですよ。それでヘブンとオレンジコートの間に細い道があるじゃないですか。そこがすごくぬかるんでいて、そこにベビーカーを押している若い夫婦がいてね・・・多分生まれて3ヶ月くらいの子かな~、そのぬかるみにベビーカーがはまって動けなくなったんですよ、丁度、俺とすれ違う真横くらいで。そんで「あっ、助けてあげよう」って体が動いた瞬間に、後ろからわぁって若者たちが集まって来て、ばぁって持ち上げて、どうぞぉって。「ああっ!!!これなんやfujirockって」と思いましたねぇ。
     ロックフェスなのにも関わらず、乳母車を引いてきている人がいるという事実(笑)。そんな事件?があったんで、fuji rockと朝霧は全然違うもんかもしれないけども、朝霧にはうちの子供二人連れて行ったんよ。嫁はんも一緒に。

    --子供はいくつやったんですか?

     3歳と生まれたて(笑)。


    --行きの車の中や、会場に着いてから何かと、大変だったんではないですか?

     車で休憩取りながら、10数時間を掛けて会場に行ったんですよ。それで何が大変やったって、3歳の子がノリすぎて(笑)キレたんちゃうかなぁって思うぐらい。大音響のスピーカーのボン!!ボン!!って空気が揺れるくらいの所で「うおぉー!!」って。もう、ずっとそんな感じ。なんかおれへんな~と思ったら、後ろからだぁーって(笑)。生後1ヶ月の子供は、後ろで「がぁー」っていびきをかいて寝ててね(笑)。そういえば、うちの子供を一生懸命狙って撮っている、ビデオカメラマンみたいな人がいて、ずーっと撮ってましたね。


    --可愛いお子さんなんですね。

     いや、可愛くはないんやけど(笑)。 ぶっちゃけ、ほんとあんま可愛くはないんやけど、すごく愛嬌がいいんですよ。いっつも笑っているというか、女の子なんですけど、いつも「僕?」って言われるような子。それがもう、ほんと狂ったように踊ってて、親としては「あっ、やばいかな」って一瞬思った(笑) でも、まあええわって。それで肩車とかしてあげたら、僕の頭を太鼓代わりにポコポコ叩いてきて・・・。来年も是非行きたいなぁ。

    --楽器は何か演奏されるんですか?

     高校のときにフォークソング同好会みたいなものを作って、そこでギターを弾いてました。他にもサンシンを弾いたり・・・。もともと沖縄の血が流れているので、親戚の集まりがある時は、おじいちゃんがサンシンを弾いて沖縄民謡を歌っているみたいな感じでした。小さい頃から見てるので馴染みはありましたね。
     以前に東南アジアの方をバックパック背負って旅行してたんですけど、その旅から帰ってきて、空港に着いた時に「日本ってなんて変な国やねん」って思ったんですよね。それで、日本の色々な事を見てみたくなってとりあえず沖縄に行ったんです。そしたら、(沖縄)本島でお金がなくなって、半年くらいそこでバイトして・・・。そこでお金を貯めようと思ったんですけど、ほんまにすることがないからパチンコ行ったり…(笑)5ヶ月間は常にゼロの状態でした。それで最後の給料日に「俺は今日やめる」と決め、給料を握り締めて石垣島へ渡りそこから黒島っていう小さな島に行ってね、そこは16歳くらいの時に、同級生と遊びに行ったことがあって、16年振りにどうなっているのか見に行ってみようと思って。人口200人くらいの島なんだけど。
     偶然、4日後に黒島の牛祭りっていうのがあるよって言われて、「俺もう3万しかないねんけどぉ、祭り終わるまで民宿におったら金なくなるやん、どうしたらいい?」って祭りのことを教えてくれた人に言ったら、じゃあ仕事紹介してやるわぁって(笑)「その島で牧場の柵を作る仕事があんねんけど、するぅ?」って。「んじゃあ、するわぁ」って。そこが日給5000円だったんですけど、民宿が一泊5000円で、あかんやんっ(笑)。それでその事を牧場主に相談すると、「その牧場の中に小さい小屋があるから、お前そこで住めって(笑)。その小屋が結構居心地良くて、結局牛との共同生活4ヶ月くらい…(笑)

    uehara3.jpg--『めるぱら@ミュージック』を作ってみたり、自分でもギターやサンシンなどを弾いて楽しんでらっしゃいますが、音楽を聴き始めたきっかけって何だったんですか?

     僕の場合は吉田拓郎なんですよね。中学校の時かな。付き合ってた女が吉田拓郎ファンで(笑)無理矢理聴かされて、あっでもけっこういいじゃんって。それがきっかけでギターを始めました。あと中学校の時の音楽の先生っていうのが、すごく(僕みたいな人間が)好きな人で、「次の授業1時間、お前にやるから」って言われて、音楽の授業で、皆の前でギターを弾いて歌を歌ってるみたいな。そういうのが、よくあったんですよね。高校でも1年生の時の担任が音楽の先生で、その先生もすっごい面白い人で、音楽の授業になったら、「はい、みんなこの曲弾いといて~」って、みんなにやらせておいて、僕と二人で話してるみたいな(笑)


    --『めるぱら@ミュージック』で目指すモノは?

     基本的に「インディーズだから」とか「メジャーだから」とかっていうのは無くて、そんなのどうでも良くって、いい音源で、自分達がやりたいっていうのをやってる。こんな人たちを応援したいだけの話。

    --そういった人たちは全国から、集めているんですか?それとも関西中心で?

     全国から。直接現地へ行って、ライブを見て音源を集めてる。スタッフが集めて来たものを「こんなんあるんですぅ」って取りあえず僕の所に持ってきて、「いいじゃーん」とか「だめぇ」とか(笑)。(めるぱらは)まだ出来て間もないので、そんなに力はないと思うねんけど、今後、例えば100万人くらいのユーザーが集まった時に、全く無名の人を『めるぱら』で紹介したら、バーンっみたいな。そんな事が出来たらいいですよね。
     話しは黒島に戻るんですけど、唯一1人だけ20歳の(若い)男の子がいて、その子はサンシンで歌をやって、自分でカセットテープに録音して、祭りの時には販売もしてって感じで、琉球テレビとかその辺りには何回か取り上げられていたし、すごく良い音を出してたんですけど、表に出てこれないというか、そういった人たちって、世の中にものすごくいて、沖縄を回っていて「おっ!おっ!」って思う人達がいても大阪帰ってきたら誰も知らない・・・「そらそうやわな~」って。その時の経験は、今に凄く活かされています。


    --いい音楽を、みんなに広めたいっていう考えは、fuji rockや朝霧jamに似てますね。

     だからfuji rockって凄く心地いいんですよ。おんなじ匂いがするなぁみたいな。すっごい心地良くて、普段お酒はあんまり飲めないんですけど、たぶん相当飲んだねぇ(笑)あんなに音楽を聴きながら、酒を飲める場所っていうのはまず無い。だから毎年許せる限りは行きたいな。というか関西でもfuji rockみたいなん、やって欲しいな。


    --純粋な声ですよね(笑)

     どうせ遠いんだったら、沖縄とか(笑)飛行機でしか行けないような所。それなら、みんな飛行機で行くわけやんか。その方が早くて楽だし。

    --そんな所でやるほうが、チャリンコで来るような、わけわからんやつ増えて、楽しそうですよね(笑)

     そう(何か思い出したかのように)、朝霧の時は子供がいたので高速のパーキングエリアごとに止まっていたんですよね。そこに『朝霧』って書いたモノを持っている人がいるんですよ。「行くのぉ」って聞いたら、「行きますぅ」って。本当は乗せてあげたいんだけど、悲しいかな4人乗りなんですよ。「ごめんなぁ」って言ったら、「いやぁ、とんでもない」って。そのヒッチハイカー達の格好は、きれいじゃないんだけど、すごく礼儀正しい。「ありがとう」「ごめんなさい」とか、挨拶ってすっごい大事でしょ。子育てもこれが基本だと思っているんですよ。これだけは、きっちり守る。謝れへんかったら、押さえつけてでも、言わせる(笑) 自分が悪いと思ったことは素直に謝らないとダメ。


    --話を『めるぱら』に戻して…。『めるぱら』が、もっとたくさんの人に知ってもらえるといいですね。

     もちろんそうやけど、大きくなったからといって「俺らは、どうや?すごいやろ?」みたいなんじゃなくて、こいつを利用して自分の好きなアーティストを、ここに投げかけたり。そんなものに仕上がったら最高かなと。
     (今話しているのは)音楽というカテゴリーに対してですけど、例えばモデルさんとか、死にかけの陶芸家とか(笑)でもいいし。音楽に限らず応援していきたいですね。その代わり、俺が「ええ」って思わなあかんのやけどね(笑) 100万枚売れてるアーティストでも、俺が聞いて「これはだめ」って言ったらだめ(笑)。どんなにスポンサーがついていてもだめなもんはだめ。「いい物はいい」っていう原則があるからね。お金の力で曲げられるようにはしたくないな。

    --最後に、このfuji rockers.orgのサイトを見られてる人に、『めるぱら』をどういう風に使ってもらいたいですか?

     気軽に。自分が言いたいことを言える場所なので・・・別に金かかるわけでもないし。気軽に、どんどん利用してくれたら。言いたいこと、言えよ。自己表現しろよって。それが、今まではインターネットの世界ではいっぱいあったんですよ、今もあるし。でも、うちは携帯で。携帯から書いて送ったら、みんなに伝わるよっていう世界やから。特殊な技術も高価な機械が無くても、自分の言いたいことを皆に言えるよっていう場所やから。でも、携帯持ってない人はごめんなさい(笑)パソコンか携帯、どっちか持っていたら使えるんですけど…。それで「俺はみんなに、こんなん言いたいねん!!」とかじゃなくてもいい。日記でもいい。「今日スーパー行ったら、大根高かってん」みたいな(笑)。そんなのでも、読んでみて面白いと感じる人が一人でもいたら、それでええんちゃうんかな~
     他にも同級生に『めるぱら』に登録しといてもらえば、同窓会は何時からって配信もできるし。ホント音楽に限らず利用してほしい。会社で使って社長の一言でもいいし。毎朝社長からのメッセージが入るとか(笑)。使い方は色々あるけど、いいように使ってほしいな。



    reported by ORG-toshi & ORG-walk and photo by ORG-takahiro.

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