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    a seed japan

      新宿のあるマンションの一室、20人近くが座れる大きなテーブルがあり、壁際には沢山の資料や段ボール箱が積まれている。雑然としているけど、汚くはない。そこで、10数人の人たちがテーブルを囲んで話し合いをしている。

      マジック・ロック・アウトでごみの分別をナビゲートするA SEED JAPAN(以下ASJ)へ話を聞きに行った。この日はインタビューの前に、中心となるスタッフの定例ミーティングが行われていたので傍聴させてもらったのだけど、スタッフたちのミーティングの様子に感心してしまった。レジュメの作り方、司会進行のやり方などがとてもスマートで、ダラダラとした会議をやっている会社は見学に来た方がいいんじゃないか、会議の様子をビデオに撮って新入社員研修の教材として使えるんじゃないかと思った。

      他の日のミーティングを見てないから分からないけど、この日のミーティングでは「地球環境とは」とか大きく重くて堅い話は一切出ず、フジロック、マジック・ロック・アウトについてや、ライヴハウスのごみを減らすプロジェクトなど具体的・実務的なことを、「昨日高校を卒業したんです」という女の子から社会人までが活発に話し合う。だからと言って堅苦しい雰囲気でなく、お互いをニックネームで呼び合い、お菓子をつまみながら、ときには脱線したり、ちょっとした私語雑談を交わしつつ、締めるところは締めるというようなものだった。

      ここで議論されたことが今年のフジロックで形になるのだ。もちろん、中には企画段階で終わってしまうこともあるけれども、確かに、ここにもフジロックの最前線があり、この時期から人が活発に動いているのだと感じた。


    【インドアの視点から見たマジック・ロック・アウト】 a seed japan

    --インドアのイベントは野外と比べてごみが多いとよく言われますが、屋内と屋外イベントでのお客さんの意識の違いというのは感じますか?

    羽仁カンタさん(以下羽仁)「感じますね」

    ASJコアスタッフYUJIさん(以下YUJI)「捨てちゃうっていうか、みんな地べたに座るから、そのまま置き去りにしちゃうんですよ」

    ASJコアスタッフゆうみさん(以下ゆうみ)「自然の中で芝生の上にごみを置くのと、コンクリートの上にごみを置くのとでは気分が違うと思うんですよね」

    YUJI「あるよね。大自然だと汚しちゃいけないみたいなのがあるけど、インドアだと、クラブとかライブハウスみたいな感覚に近いですよね」

    羽仁「路上やコンビニの前とか、置いてっちゃうことに慣れてるんだよね」

    --他の幕張でのインドアイベントに行った時に、ごみ箱が小さくて分別のサインもはっきり書いてなかったんですよ。それでごみが多かったのかと思うんですが、今回のマジック・ロック・アウトではその辺はASJとして何か対策はありますか。

    羽仁「ごみ箱は幕張にあるものを使うしかないので、同じものだと思います。でも、僕らが置くから違いますよ。僕らがさわるだけで、命が吹き込まれる。置き方一つでもこだわりを持って、人の流れとか見ておくから、その辺は業者の人がただ置くのとは違うと思う。数が足りなければ、どこにあるか知ってたりするから引っ張って持って来ることもできるし」

    --レストランエリアでは、去年みたいに紙食器を使うといった動きはありますか?

    羽仁「今年はどうするんだろうね?ちょっとまだ話は出てないから分からないけど(注*)。でもフジで食器洗いカーを使って食器を使い回すっていうのはやりたいと思ってて、ちょっとずつ始めたいんですよね。全部のエリアは水もないし不可能だと思うんで、ワールドレストランとか一部のエリアだけでもやりたいなとは思ってます」

    (注*)後日羽仁さんに聞いたところによると、今年の紙食器の手配は朝霧Jam'sに参加していた佐野さんという方が行われているそうです。

    --紙食器をリサイクルするより、洗って何度も使い回すリユースの方が環境にいいんでしょうか。

    羽仁「LCA的にはそうですね。Life Cycle Assessmentといって、物が生まれてゆりかごから墓場までっていうことなんですが、ある資源を山とかから採ってきて、船やトラックで運んで、みんなの手に渡るまで…とかいったことの全部をエネルギー計算したとこで見ると、例えば、カップを洗って再利用するリユースカップの方が最低5回以上使えば環境負荷は低いんですよ。」

    --ラッシュボールで使われてたトイレットペーパーは、フジで使った紙コップをリサイクルしたものだったんですよね。あれはすごい面白いアイデアだと思いました。

    羽仁「あれは今年もやります。今年も他のイベンターさんでぜひやってほしいと思ってて。去年も勧めたんですが、去年はフジロックとラッシュボールだけで。いろんなイベントがトイレットペーパーでつながってるって面白いかなと思って。作ってる側からすると、このイベンターのイベントやってる人はこっちは手伝わないとかあったりするのかもしれないけど、お客さんは関係ないじゃないですか。フジロックとラッシュボールは別に姉妹イベントってわけではないけど、フジで10万人が集めたトイレットペーパーっていうのはお客さんにインパクトあるかなと思って」


    【雨のフジもいい思い出】

    --去年のフジは過去最高の入場者数でしたが、やっぱりごみの量は増えたんでしょうか。

    ASJコアスタッフさとしさん(以下さとし)「雨でみんな喉が乾かなかったってこともあって、ペットボトルは減ったんですよ」

    羽仁「ペットボトルは普段で5000kgくらいだけど、去年は約1600kg。でもごみ自体は増えてます。資源物は集まってなくて、ごみだけが増えたっていう印象ですね。やっぱり濡れて使えなくなって、捨てて帰ったっていうのが多いですよ。洋服とかテントとか雨具とか」

    --去年のフジは雨でしたが、雨が降るということは想定されてましたか。

    羽仁「それはしてましたよ。日高さんもあれだけ言ってたしね。僕は長靴もいつも持って行ってるし。でも準備してないスタッフもいたから、スマッシュから支給されたものを着たり、夜オアシスを担当するスタッフは、昼間の子の雨具を貸してもらったりとかしてましたね」

    a seed japan
    --作業するうえで、雨の影響というのはありましたか?

    YUJI「晴れてるとごみが乾いてるじゃないですか。それがぐちゃぐちゃになってて、踏まれたりすると泥まみれになってるから、最初は『触りたくない』みたいなボランティアの人も多かったですね。あと(雨の)いいところは、ごみで手が汚れてもすぐ雨で流れる。シャワーがわりになるっていう」

    羽仁「グリーンに置いてあるごみ箱は、朝行くとごみ箱が見えなくなるくらいのごみがたまってて、それにも入っていかないといけないんですよ。だけど、濡れてるとちょっと躊躇するところがあった。雨具を着てても長靴じゃないと靴が濡れるじゃないですか。それは説明会でも言ったんだけど、普通の靴だった子が圧倒的に多かった。そういう時は、ビニールを靴にかぶせたりしてね」

    ゆうみ「私は去年初めてフジロックで、あの状況も初めてだったんですけど、初めてだとあれが普通に思えちゃって。逆にいい思い出かなっていう」

    YUJI「当日ずっと(ASJの)映像を撮ってくれてた人がいて、それを編集してボランティアの打ち上げパーティーのとき流したんですよ。そこでボランティアスタッフのインタビューがあったんですけど、みんな雨で残念だったけどすごい楽しもうとしてたのが印象的でしたね」

    羽仁「どうせ来たんだし、みたいなね。雨でしょげちゃって帰りたいっていう人が出るだろうなと思ったら、精神的な面ではけっこうみんな元気だったね。」

    ゆうみ「ナチュラルハイみたいな(笑)」

    YUJI「やけくそっていうわけでもないけど」


    【ごみの海だったラッシュボールが1年で変わった】 a seed japan

    --他の夏のフェスで印象に残っているところは?

    羽仁「ラッシュボールは去年一番感動したかな。こんなに一体感のあるイベントってあるんだってフロアにいて思いましたね。お客さんとアーティストがあんなに一緒になるって感じられたことはなかったので。ひとつはアーティストが毎年出ていて、年に一回のラッシュボールをすごく楽しみにしているっていうのがあると思う。あと、僕らも頼んでないのにアーティストが『ごみを捨てちゃだめだ』とか言ったり、『ごみゼロ、ごみゼロ』って歌ったアーティストがいたりとか。それはすごいうれしかったですね」

    --ごみも少なく感じました?

    羽仁「お客さんが拾ってた。前の年はごみの海だったらしいんですよ。もうひどかったと。今回うちらが入って1年目でこんなに変わったことってないよっていうくらい変わって。僕らいなくてもよかったねっていうくらいキレイだった(笑)。ほとんど落ちてなかったね。お客さんがすごい拾ってて。どうなっちゃったんだ、1年でこんなに変わるか?みたいな。」

    --ライジング・サンもいい雰囲気でできたんじゃないかと思いますが。

    羽仁「個人的にはオールナイトはつらかったけどね」

    ゆうみ「(午前)3時過ぎくらいになるとみんなだんだんわけわかんなくなってきて」

    羽仁「普通のスタッフは音が止まった時点でほとんど仕事が終わりじゃないですか。ところが僕たちはそこから5~6時間本格作業が始まるっていうのがあって、それが大変ですね。
      ライジングはすごい面白かったし、可能性も感じたし、もっとやりたいという気にはなった…けどオールはつらいんだよね(笑)」

    --それでは、最後にマジック・ロック・アウトに参加する皆さんにメッセージをお願いします。

    羽仁「元祖フェスティバルは"SMASH go around"ですからね。『やっぱりスマッシュのイベントは違うよね』ってなるように楽しみましょう。いいアーティストが来ていて、いい場所を用意してくれるわけだから。夏と同じように、協力して、汚さないで、他人に迷惑かけないで。みんな友達なんだし。ハッピー(な空間)にするのはみんななんだから」


    reported by ORG-taeko & ORG-nob and photo by ORG-izumikuma .

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