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    teri3.jpg 去年のフジ前のインタビュー以来、2度目の登場となるテリーさん。ソニーのプライマル、コーラルなどの担当ディレクターであると同時に、いろんなイベントのオーガナイズやDJも行っている。この日はその中のひとつBritish PavilionでDJをするということで、出張帰りのハードスケジュールの中、なんとか時間をとってもらうことができた。会場のHUBは平日のパブとは思えないくらいの混みようで、座れなくて立っている人も。しかもテリーさんの回す時には常にブースの前に人だかりができていて、とにかくこのイベントの人気の高さがうかがえる。

     今回は、Magic Rock Outの話から去年のフジについて、またMROで来日するプライマル・スクリームについて、レコード会社の担当のミュージシャンのエピソードなど、様々な話を聞くことができた。

    *British Pavilion:毎週木曜21時~24時@HUB渋谷1号店。

    2/14のMROプレパーティについて、British Pavilionについての詳細・最新情報はこちらを御覧下さい。


    -- Magic Rock Out(以下MRO)でのテリーさんのお仕事というのは?

    「フジロックと基本的には一緒なんですけど、取材の仕切りとかがメインになってきますね」

    -- そうなると、当日はプライマルに付きっきりになるんでしょうか。

    「とはいってもそんなにすごくマメにインタビューを受ける人達じゃないので、逆に僕が自由になる時間もけっこうあるんじゃないかと。でもプライマルはその時になってみないと何が起こるかわからない。それは今まで担当してきた人誰に聞いてもそう言うと思います。それがロックンロールだし」

    -- 去年はMROには行かれたんですか?

    「デス・イン・ヴェガスとか見たかったけど、忙しくて行けなかったんです。担当のバンドもいなかったんで。でも、フジロックもそうなんですけど、仕事で行ったら満足には見れない。楽しいのは楽しいけど、見たいバンドが見れなかったりとかありますね。ニック・ロウとか見れなくて残念でした」

    -- 今回MROで、担当されてるプライマル以外に注目しているバンドというのは?

    「ディスティラーズ。カッコイイですよね。あのフロントの女性、めちゃめちゃ華があるじゃないですか。カリスマ性と華があるってロックンロールにはすごい必要だと思う。見れるのが楽しみです」


    【自分の生活がロックに関わっていければいい】

    -- 2/14にMROプレパーティーがあるということですが。

    「僕らがパブでやってるBritish Pavilionというイベントがあって、その一環として今回は岩盤レコードの人と一緒にパーティという形をとったものをやります。僕がやるのはオーガナイズとDJですね」

    -- イベントなどをする時に、「レコード会社の仕事」と「個人として」という境界線はありますか?

    「ないですね。個人としてできることには限界があるんで、そこは別にすることもないし、自分の生活がロックに関わってやれればいいんじゃないかと。でも、会社の中にも理解してくれる人がいて、サポートしてくれたりとか。関わってくれてるDJも僕の昔からの友達だったりとか、遊びに来てそこで知り合ったりとか、同じものを共有できたりとか、そういう人達に手伝ってもらってる。パーティーで利益を生じさせようとか、そういうものでは全くないんですよ。当然経費もハコ代とかそういうのがかかるから有料にはなってるけど、極力安く設定してます。できるだけ多くの人に来てもらって、そこで知り合った人達で新しいことを始めるみたいな。そういう価値観がロックというものにはあると思ってる」

    -- 今回のMROプレパーティーのいつもと違う部分というのは?

    「まず岩盤レコードからDJ芹野さんが来てくれます。あと、2つフロアがあって、ひとつは21st Century Rock'n'rollっていう今の感性のロックンロールを提案していこうと。ブリットポップやマッドチェスターが盛り上がってきたときもそうだったと思うけど、そういうリアルタイムのものを未来に向けて提案するみたいなことをやっていきたい。MROもそういう現在進行形のものだと思うし。もうひとつのフロアは、Brit Pop '94-'04みたいな感じで、ブリットポップを今に提案するような形でやっていこうと。Live Foreverっていうブリットポップのドキュメンタリー映画が夏頃に公開になって、5月にサントラが出るんですよ。ブリットポップっていうのはいい部分も悪い部分もいろいろ言われるけど、いいバンドもたくさんいたし、今につながるところはあると思います。今はバンドがたくさん出てきて、ロックがすごい盛り上がってて、あのころの状況に似てると思う。もちろん細かく言えば違うのかもしれないけど」


    【コーラルのキャンセルは衝撃的だった】

    -- 去年のフジですが、残念ながら担当されてたコーラルがキャンセルになってしまいましたね。

    「あれはすごく衝撃的だった。レコード会社の担当ディレクターとしてはものすごくショックでした。とにかくコーラルが好きっていうのがまずあって。担当のレコード会社のディレクターとしてっていうのもあって。いろんな曲を体験してもらいたいと思って仕事をやってきたから、それがダメになったっていうのはショックでしたね。でもそれはそうなってしまったのはしょうがないから。それもロックだしね」

    -- 当日の現場では何をされてましたか?

    「Jeevasに付いてる時間が一番長かったかな。やっぱ体が一個しかないんで」

    -- 彼らはフジについて何か言ってました?

    「クリスピアンはフジロックフェスの雰囲気が好きだっていってました。彼らはほんとにいいライブをやったと思うんですよ。すごく評判もよかったし。クリスピアンはG. Love(& Special sauce)とスティーブ・ウィンウッドを見てて。彼はG. Loveがすごい好きで、あのミュージシャンシップに感服したって言ってました。スティーブ・ウィンウッドはエリッククラプトンと並べてもおかしくないくらいのすごい人ですね。僕もめちゃめちゃ感動しました」

    -- ほかにどんなバンドを見ましたか?

    「プライマルとキネシスとコールドプレイ。コールドプレイはスケール感があって良かったです。あのバンドは、ああいう大きいとこでスケール感がすごく出せるバンドだと思いました」

    -- 去年のフジは雨でしたが、そのあたりの影響というのは何かありましたか?

    「ほとんどなかったんじゃないかな。僕は初日に入ってなくて2日目からだったし、取材とかで屋根のある場所に多くいたので」

    -- ミュージシャン同士の交流などはあったんでしょうか。

    「ボビーはビョークと話してた。あとキネシスは若いバンドなんだけど、クーラ・シェイカーとかストーン・ローゼズとか大好きだったから、ジョン・スクワイアが周りにいるということでエキサイトしてました。彼らはクリスピアンと長い間話してたね」

    -- クリスピアンはビーガン(肉の他、卵や乳製品も食べない)ということですが、フジでの食生活はどんな感じだったんでしょう?

    「普段はインド料理の店によく一緒に行ってますね。あとフジでは、いろんな人が来るじゃないですか、だからそれ用にちゃんとそういうものが用意されてると思います。僕はそういうものを食べるわけじゃないので分からないけど、でも確実にそういうふうになってるはずですよ。あとは果物、バナナとか食べてますね。コックを連れてきてとか、そういうことはないです。けっこう気軽な感じですよ。一緒にお酒を飲んだりとか」

    --テリーさんは何を食べましたか?

    「やっぱりカレーを食いまくりましたね。前のインタビューでも言いましたけど。どのくらい食ったんだろうな。めちゃめちゃ食いましたよ。どこの店っていうわけじゃなくて、どこでもおいしいんですよ。フジロックの力で」


    【プライマル・スクリームは、レコード会社として契約していたいと思わせるまれな存在】

    -- プライマルの裏ベストが出るということで、一般からタイトルを募集してましたよね。

    「いくつか候補があったんで、まだどうなるかなって感じなんですが、ボビーの気分次第ですね。(注:裏ベストのタイトルは「Shoot Speed (More Dirty Hits)」に決定しました)プライマルはやはりボビーが全てを決めるので。僕らが何かやりたいと言っても、ボビーの感性で成り立ってるバンドですから、やはり最終的にはボビーに決めてもらいたいと思ってます」

    -- 以前プライマルはベストを出さないと言ってましたが、何か心境の変化があったんでしょうか。

    「あれには新曲が入ってないでしょ?ベストって新曲が1曲、2曲入ってたりするものじゃないですか。彼らの中でHitsと呼べるものを作れるくらいの楽曲がたまった、俺たちにはそれがあるっていう自信の現れだと思います」

    -- 別にレコード会社から言われて作ったとかいうようなことではないんですよね。

    「何かをやれと言われてやるというような人達じゃないと思うんですよ。本物のロックンロールっていうか。そうやってレコード会社から切られるバンドもたくさんいますけど、プライマル・スクリームは、そういう姿勢でも、レコード会社として契約していたいと思わせる、すごくまれな存在だと思います」

    -- 担当ということで、よくコンタクトは取られてるんですか?

    「担当になったのが去年のフジロックの時からなんで、プライマルのバンド自体とそんなにコミュニケーションはとったことなくて、ちょっとドキドキしてるとこもあるんですよね。彼らはすごくファンを大事にするっていうのは、今回の企画にしてもそうですね。例えば、裏ベストっていうのは初期の曲もたくさん入りますよね。初期の曲っていうのはファンがそう思っていなければ絶対OKしないものだと思うんです。例えばレコード会社だけでコンピレーションを組んで出したいと言っても、それはボビー達はやだって言うと思うんですよ」

    -- 今回のプライマルのツアーの見所、彼らの意気込みについて教えてください。

    「今度は裏ベストも出るので、ファン的には初期の曲もやったりして・・・なんてね。ないと思いますけどね。ライブ・イン・ジャパンを出してるくらいだから、日本でライブをすることに関してはすごく特別だと思いますよ。すごく楽しみに待ってる。しかもイギー・ポップと一緒じゃないですか。これ以上の組み合わせが現代においてあるんだろうかっていうような。もう話を聞かなくても盛り上がってるに決まってるだろうっていう感じですよね」

    -- 今回はケヴィン(ex.マイ・ブラッディ・バレンタイン)は来るんですか?

    「ケヴィンはまだ分からないんですよ。今ちょうど、マイブラのEPと未発表音源をまとめた2枚組を出そうと計画してるところで。彼はプライマルにもつながるキーなんで、ぜひ来てもらいたいです」


    【日常でロックンロールという部分を提案できる場所があれば】

    -- テリーさんはプライベートでもよくライブを見たりするんですか?

    「しますよ。昨日のベル・アンド・セバスチャンのチケットも買ったんだけど仕事で行けなかったんです。買って行けないっていうのはよくあります。要領が悪いので、時間の使い方が上手くないんですよね。去年の一番最後はダークネスだったのかな。あれはイギリスで売れるのも分かる。すごいエンターテイメントだし、曲もいいし」

    -- 毎週イベントをやっていると、マンネリになってきたりはしないんですか?

    「ちゃんとお客さんのリクエストをかけていくんで、そのへんは特に困ることはないかな。やっぱりヒットしてる曲はみんな聴きたいだろうし、人気のあるバンドで毎回かかるのもありますけどね。毎週来てくれる人もいればたまに来てくれる人もいるし初めての人もいるから、そのへんのバランスですね。いい曲はたくさんあるし」

    -- さっきDJをしてるところを見せてもらいましたが、お客さんからの反響もけっこうありますよね。

    「ここはほんとに平日のこういう時間にやってるんで。会社帰りや学校帰り、ライブの帰りに気軽に寄れたりとか、日常でロックンロールという部分を提案できる場所がひとつでもあったらいいなっていう。今生きてるという感性をロックで表現していく、そういうカッコいいバンドが増えているので、イベントを通じてロックンロールのスタイルとか、自由な発想とか、そういうものをトータルで提案できるようにカルチャー自体を盛り上げていこうとしてる。レコード会社の仕事をしてる人間として、そういうことがやりたいですね」

    -- では最後に、MROプレパーティーに向けてコメントをお願いします。

    「来たことがある人も、何だろうと思ってる人も、最高のロックンロールパーティにしたいと思ってますのでぜひ来ていただければ。僕らだけが作るんじゃなくて、来てるお客さんが絶対パーティーを作る部分ってあると思うので、みんながパーティを作ると思って遊びに来てください!」



    reported by ORG-taeko & ORG-joe and photo by ORG-mari

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