
Fuji Rockin' People Vol.2 --羽仁カンタ氏--Part3
――フジロック以外の活動を教えて下さい。4月にやった「春風」でA SEED JAPANのブースを見たのですが。
「春風」は特別で、我々が組織的なところまで関わっていて、このグループが出来た時、自分たちがプッシュして作ったようなものなんです。他には大阪で行なわれた「舞洲フェスタ2001」。これはkiroroとかケツメイシとか出てました。それから代々木公園で行なわれた市民団体イベントの「EARTH DAY 2001」。それから7月20日には荒川で行なわれる国土交通省のイベントがあります。8月11日と12日は代々木公園でB・BOY PARKというイベント。同じ日にEquinoxというオーガナイザーが主催する武尊祭というレイヴパーティーがあります。8月18日、19日はサマーソニックとライジングサンフェスティバル。24、25、26日に原宿の商店街をきれいにしようというシンポジウムなど、9月1日2日に日本ランドでメタモルフォーゼというレイヴパーティーがあってこれで夏が終わります。
――サマーソニックはボランティアとして参加すること出来ますか?
ページをチェックしてください。B・BOYとライジングサンは募集中です。これもページをチェックしてください。
――フジに参加してサマソニに参加することも可能ですか?
可能です。いつもリピーターが3割くらいいるんですよ。残りは新規の人です。ウチらの活動はボランティアの入り口的なもので、できるだけ新規の人を採るようにしています。新規の人のほうが感動が大きいんですよ。
――ボランティアの男女・年齢比は?
女性が圧倒的に多いです。7割で、3割が男性。フジロックの班分けは10人単位で年齢・性別をバラバラにしています。力仕事もあるんで各班に男性が3〜4人は必要ですね。今年の参加年齢は高校生から最高38歳までです。大体20代前半が中心ですが18〜19歳くらいが今年は物凄く多いです。
班分けやリーダーの指名は、年功序列や男女差別をなくす意味で意図的に、たとえば社会人がいる班に大学一年生をリーダーにしたりしています。グループでボランティアの参加を申し込む人たちもいますが、内輪ネタで盛り上がるといけないのでグループを割るか、グループごとお断りすることもあります。男性の単独参加はほとんど採りますね。班ごとの連帯が強くなって、班だけで打ち上げをやるグループもあります。フジでカップルができることもあるんじゃないかな(笑)。統計取ってないんで(笑)。いろんな意味でチャンスがあるんじゃないですか。
NGO関連全般に言えることですが、女性が強いですね。入り口的なボランティアは特に女性が多いです。実際スタッフとして活動している人になると男女半々くらいになりますが。どうも男性は忙しい、男はこうあるべきだという観念がまだまだあって、参加しずらいところがあるのかもしれません。ボランティアという言葉はギリシア語の「ボランタール」という言葉からきているのですが、最初の意味は「自発性・自主性」という意味です。ボランティアという言葉には博愛とか人のための奉仕とかという誤解がありますね。
自分たちはまず、自分が好きで自分が楽しいから活動しているのであって、会社で仕事している方がよっぽど奉仕活動に見えるんですよ。サービス残業とかやってますしね。
――最後にメッセージをどうぞ。
「楽しく頑張りましょう」(スタッフの方)。「よろしくお願いします」(スタッフの方)。「日常生活では他人に依存していますが、自立してみるいいチャンスです。それと同じ空間を共有している感覚を味わってください」(羽仁さん)。
Intro/Part1/2/3
reported by ORG-nob (July 17 2001)
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