
Fuji Rockin' People Vol.4 --金沢龍太氏(苗場旅館組合組合長)--Part2--
【僕らも楽しんでるのがフジロック】
−:フジロックを契機にして、苗場の人たちの気分感情は変わりましたか?
★:フジロックは開催時期もいいので歓迎してますよ。はじめは、メディアでいろいろな噂話を聞いていたので悪い印象を持っていましたが、今では苗場にとってフジロックは一年のピークになったといっても言い過ぎではないでしょう。以前は何といってもスキーのお客さんが大量にやってくるお正月がピークでしたから。
あと面白いのは、僕らも楽しめるのがフジロックなんですよ。朝食をお客さんに提供したらあとは会場に行って自分たちも楽しんでます。実は組合長の自分が一番楽しみにしているんですよ。まぁ、中がどうなってるのか自分の目で確かめたいって気持もあるんですが。あと個人的には良い友人が増えましたね。
フジロックを通じて、地域の文化意識を高めていければ素晴らしいな、と思います。
−:それでも、まだまだお客さんに注文があるのでは?
★:う〜ん、特にないですねぇ。Smashには注文がありますけど(笑)。それはフジロックをできるだけ長くやり続けていって欲しいですね。これからも良い関係を続けて行きたいですし、「フジロック=Naeba」のイメージを早く定着させたいと思っています。そのために僕らも努力をしなくてはいけませんけどね。
−:やっぱり「Naeba=スノースポーツ」ですからね。
★:冬シーズンの場合、スキー場あっての苗場ですから中心はやっぱりコクドなんですよ。ところが、フジロックではコクドも旅館組合も協力してやれる。スキーシーズンは元旦でもない限り全ての部屋が稼働するわけではありませんが、フジロックは全部うまる。夕食も用意しなくても良いし、フジロックのお客さんは私たちにとってある意味で「癒し」とも言えますね。
−:スキーリゾートの場合、どうしても夏シーズンは営業せずに他の仕事をしている宿も多いと思いますが、苗場も同じですか?
★:ところが、そういう宿もフジロックの期間中はほとんど営業してますよ。スキーシーズンには見えてこない苗場の自然と魅力を、もっともっと多くの人に気づいて欲しいですね。
−:フジロックは苗場や湯沢町以外の新潟県の人たちには認知されてきたのでしょうか?
★:全県の認知はまだまだ。他の町の人はあまり知らないんじゃないかと思います。もう3年目なのにねぇ(笑)あと、知事にも関心を持ってもらい、行政の理解を得る事がこれからは必要だと思います。
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Intro/Part1/2/3
Reported by ORG-camel (July 25 2001)
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