
Fuji Rockin' People Vol.4 --金沢龍太氏(苗場旅館組合組合長)--Part3--
【これからの苗場とフジロック】
−:旅館組合として今後取り組むべき課題はありますか?
★:いわゆる「フジロック体制」というんでしょうか。素泊まり、朝食付き、門限自由、というフェスに参加しやすい体制が徹底できている宿とできていない宿とで開きがあります。お客さんの立場に立って、少なくとも苗場ではどの宿でも同じ形態のサービスを提供できればいいなと思っています。
−:いよいよ今年もフジロックが始まります。
★:3年目の今年は定着の年にしたいですね。過去2年は天気がよかったけれども、今年は天候不順を経験してみるのもいいかなという気がします。そうなればまた新たな問題点が浮かび上がるんじゃないでしょうか。どんな天候にも対応することができれば自信につながると思いますし、新たな強い関係がお互いに生まれるのではないかと期待しています。今年はアーチストの豪華さ、お客さんの数ともに過去最高みたいですし、主催者も地域にとっても試金石の年だと思います。
−:フジロックは苗場の活性化につながると思いますか?
★:毎年思うんですが、フジロックが終わったら一気に片づけるじゃないですか。あれはもったいないですね。終了後も会場のステージやテントをそのまま使用して、音楽的にもジャズ、演歌、民謡なんかをフェスティバル風にやるなんてのもいいかもれない。
みんなシェアしながらいろんなイベントをやれたら面白いじゃないですか。あとはフジロックの前には地域が中心となってお祭り行事をやるとかね。
【今年は「苗場食堂」へいらっしゃい!!】
−:昨年は地域の人を中心にWORLD RESTAURANTで「苗場そば」の販売がありました。
今年はどうなるんですか?
★:「苗場食堂」というのを出します。キノコや山菜など、できるだけ地元の食材を使ったシンプルな和食処になる予定です。
ご飯はもちろん地元で取れたコシヒカリを使います。朝ごはんはやっぱり和食で、という人は多いと思いますが、ぜひいらして下さい。
この食堂は利益の事は全く考えていませんよ。苗場という地域からのホスピタリティとして考えています。
主なメニューは、岩魚定食、きのこ料理、山菜そば、とん汁などです。できるだけいいものを提供したいので、食材がなくなったらその日の営業はおしまいになると思います。
岩魚も、注文してから焼くので出来上がるまで待ってもらいますよ。でも、ホンモノを食べるというのはそういう事。急いで腹ごしらえだけしたいという人には「苗場食堂」は向いていないかも知れませんね。
Intro/Part1/2/3
Reported by ORG-camel (July 25 2001)
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