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グラストンバリーではまるでピストルズみたいにワイルドだった...
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--The Parkinsons--
fujirockers.orgはどんどん変化していきます。本来、これは「Arounf The Fest」で取り上げたんですが、フェスティヴァルそのものへの関わりよりも、アーティストとして紹介している部分の方が大きいと考え、Featuresへ移行させることにしました。
今回取り上げたのは、少なくとも私たちにとっては新人となるバンドで、今年のフジロックに出演が決定しているThe Parkinsons。ORGスタッフのJasonがこのバンドを日本に紹介するために電話インタビューを行いました。
フジロックにはたくさんのバンドが出演します。fujirockers.orgはそういったバンドやアーティストたちとインタビューして、彼らをできるだけ紹介していこうと考えています。素晴らしいものを会場で見逃さないためにも、これも大切な事だと思います。たくさんの有名なアーティストに加えて、フジロックにはまだ名前は知られていないけれど、これから多くの人たちに知られていくことになる、新人アーティストもたくさん出演していますし、こういったバンドを見ることもフジロックの魅力のひとつだと思います。そんなアーティスト達をこのシリーズで紹介していければと思います。
comment by ORG-master (June 10, 2002) & translated by ORG-yohei (July 4, 2002)
------------------「キッズは常に何か行動しようと考えていて、 彼らはそれが今すぐにでも必要なんだ...」
The Parkinsonsが今年のフジロックのステージに立つ時、みんなはただ目を見開くだけでは済まないだろう。地獄のような光景を会場に巻き起こすのがこのバンドの特技に感じられるからだ。The Parkinsonsの短いキャリアの中で(約1年半)、このパンク・ロック集団はUK音楽シーンに突如殴り込みをかけてきた。ライブアクトとして、注目されないなんてことはすでになくなってしまったようだ。
このバンドはすでに狂ったライブパフォーマンスで名を知らしめている。ステージ上で裸になり、機材を破壊し、観客をビールや汗でびっしょりにして、バンドに対する熱狂の渦に陥れてしまう。
先週僕がParkinsonsのボーカル、アルフォンソに話を聞いた時、彼は来月日本に行くことを本当に心待ちにしているようだった。「日本に行くことはいつも僕にとって大きな夢だったんだ。ずっと昔から日本の文化に対して凄い興味があった。彼の日本に対する好奇心は漫画やアニメ、日本のパンクライブのの映像によるところが大きいという。ロンドンでたくさんの日本人に出くわす事が多いというアルだが、もしこれが何かの兆候であるとすれば、フジロックは「本当にとんでもない物になるだろう」という事だそうだ。
未だにアルは小さくて薄暗い地下のライブハウスが大好きだそうだが、フジロックでパティ・スミスやテレビジョンらと同じステージに立てるのは人生最大の機会と思っているようだ。「テレビジョンと同じステージに立てるなんて信じられないよ。」テレビジョンとパティ・スミス以外に誰が見たいかを聞いてみると、スキャタライツ、ソニック・ユース、バットホール・サーファーズなんかがリストに挙がってきた。でもブラック・レベル・モーターサイクル・クラブに関して、「いまいちガツンとこないんだよね。彼らにそう伝えておいてくれよ。」と軽蔑するかのように電話越しに笑って言った。
アルはBRMC、ホワイト・ストライプスなど、The Parkinsonsが曖昧な比較をされてきたバンドに対し、不満をぶちまける事になんのためらいも感じていない様子だ。「つまんないんだよ。あいつらってただステージ上のボーっとつったて、ハッパで頭いかれた状態でギターを弾いてる。あんなクソ誰が見たいんだ?」
うーん、僕は見たい。でもアルには秘密にしておいてほしい。ただアルが言っていた事に一つだけ正しい事がある。アル率いるThe Parkinsonsは今年のフジロックに出演するどのバンドよりもステージ上で凄まじいエネルギーを見せてくれるだろう。この彼らの表現方法がパフォーマンスと見られようとどう見られようと、アルに言わせるとそれは個人の勝手だそうだ。
「みんなが俺たちの事をどう思っていようと、まず見てもらわないことには始まらない。それは俺たちの音楽にうぬぼれているわけではないんだ。ただライブを見たらブッ飛ぶと思うよ。」
彼らのフジロックでのパフォーマンスを見て、忘れられない衝撃を受ける人もたくさん出てくるだろう。特に今までいいパンクロックのワンツーパンチに魅了されたことのない人にとってはなお更だ。燃えるようなギター、吠えるボーカル、まるで水牛が集団で暴走してるかのようなドラム。The Parkinsonsの挑発的な必要最低限を装備したロックンロールは観客をまるで獰猛なバンコクの野犬のような状態にさせてしまうだろう。
それでは素晴らしいパフォーマンスの要因って何なのだろう?
「いいライブや悪いライブにレシピなんてないんだよ。」
アルはしばらく考える。
「まずは俺たちのライブに一切気取ったりすることなく来てみてくれよ。でも、唯一役に立つ要因って言ったら観客からの反応かな。」
これがこのバンドのエネルギーの源のようだ。そして彼らが調子がいい時は、「俺たちは気が狂ってしまうんだ。」
「いろんな所でライブをするごとに、俺たちは今まで以上のライブを見せないとと心がけている。観客たちに行動を起こさせなきゃならないんだ。それが彼らが望んでる事なんだから。」
ではアル率いるパーキンソンズは観客から何を得ようとしているのか?
「俺たちはただロックンロールの本当の姿、俺たちのパーティーにみんなに参加してほしいだけだよ。」
アル、フジロックではみんながそのパーティーに参加してくれると確信しているよ。 reported by ORG-jason (June 10, 2002) &translated by ORG-yohei (July 4, 2002)
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