--JET MARIE GO-AROUND--
フジロックで、特にアテも無くブラブラ歩いていたところ、聴こえてきた音が妙に気持ちよくて気づいたらステージ付近で踊っていた...そんな経験はあなたの身にも覚えはありますね? このJET MARIE GO-AROUNDというバンド、もしかしたら今年のフジロックでアナタを踊らせてしまう不意打ちバンドの一つになるやもしれませんよ!

UKファンクをベースにした音に日本語の歌詞を融合させた7人編成から成るJET MARIE GO-AROUND、実は俺自身、この日の岩盤ナイトで観るのが初めてどころか最初から何の情報も持ち合わせておりませんでした。唯一の前情報が前列の方のファンの方に「どんな感じの音ですか?」と伺った時の答え、「んー、近いのはJamiroquaiかも」でした。
ところが! 幕が開け、ステージにはボーカル抜きで、トランペットとサックスを前面に出し、後ろをキーボをはじめとしたバンド編成。すわ、スカ!? それともpe`zライクなロック寄りのジャズ!? と驚かされてしまいました。
しかしそれ以上に驚いたのがそのダンサブルなビート! その場にいたのは俺と同じく彼らの情報を何も持たない人が多く、「どんなバンドなんだろう? 」と興味半分でなんとなく前に行ったが実際大半だったと思います。なのに彼らの音を受けた人間皆が踊る踊る! 俺が非常に印象深かったのが、開演前俺の隣で座っていた女のコ二人組みが気付いたら立ち上がってノリノリになっていたんですよ、「サイッコー! 」とか言いながら。
最初の曲が終わり、ボーカルがユニークな格好で登場してからはテンションそのままで横揺れファンクチューンの連発! 時折ジャンルを超えながらも違和感を感じさせないファンキーぶりは新宿ロフトすら狭く感じさせ「あー、野外で観た時はすごく気持よさそうだ! 」と俺自身をフジロックでも観たくさせてしまう位!
我々の腰を揺らすグルーヴ感、ギターとホーン隊とその楽器の中に「音をだすもの」の一つとして違和感無く存在する歌声、個人的には一番ハマッたキーボードのJamiroquaiの楽曲にあるようなエレピのあのキュイーンとうねる感じ...これらがバランスよく組み合わさり、さらに曲の中でも隙間無く、音が鳴っていないときもグルーヴが生きていて体が休み無く踊らされてしまうこの気持ちよさといったら!途中にはさんだMCで少々つまったりするところも御愛嬌、最後の最後まで楽しい時間を過ごさせていただきました。最後
といえば、ラストチューンの締めのところでバンドが鳴らした音はまさに音で表現するエンターテイメント! ライヴの好きな人達にはたまらない締め方をしてくれます。
終演後、彼らの元で話を聴けるチャンスがあったのですが、ボーカルのヤマザキタツヤ氏曰く「渋谷のストリートなどでやっている時のように、自分達の音で歩いている人たちの足を止めさせる勢いでやっていく」とのこと。ライヴを観てファンにさせられた俺が太鼓判を押しておすすめします! 7月26日のルーキーアゴーゴー出演、JET MARIE GO-AROUND! 是非アナタもビール片手に!!
JET MARIE GO-AROUNDのHPはこちら、http://bigkei.hoops.ne.jp
report and photo by ORG-ryoji. The copyright of the photos belongs to "say38" Takahashi. (July 22, 2002)
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