--Glastonbury 2002報告第2弾--Part1--
6月28〜30日にイギリスで行われたグラストンバリー・フェスティバル。フジロックと同じく金曜から日曜の3日間続くこのフェスティバル会場にたどりついたのは前日の木曜の夜。翌日の金曜、フェスティバルの初日、会場の3分の1も歩き切っていない昼頃には思った、「よし、来年も来よう」と。

さかのぼる事数カ月前、出演者が発表されていない段階で10万枚のチケットが売り切れてしまう驚異のフェスティバル、グラストンバリー。様々なアーティストが『出演かも?』と噂される数カ月前の段階でチケットが売り切れてしまうということは、この3日間このグラストンバリーという地に集まる人達の目当てはステージ出演者だけではない。
(実際、噂だけで終わって決定出演リストにはなかったアーティスト多数。Pink FloydやBasement Jaxx、僕の好きなところで言うとStranglersなんかも噂だけで消えた。)
フェスティバルのたった10数日前に蓋を開けられたステージ出演者リストに載っていたのはColdplay、Stereophonics、Robert Plant、Roger Waters、Rod Stewart、Doves、ASH、No Doubt、Super Furry Animals、Charlatans、Mercury Rev、Garbage、Orbital、Water Boys、Nick Lowe、Richie Havens、Altan等々。ビッグネームから新人、ロック以外の様々なグループが集まる。(詳しい出演者はこちらの公式ホームページをチェックして下さい。)
では、『フェスに集まる人々の目当て』は... ステージ以外に盛り沢山。
会場を歩けば歩く度に『"フェスティバル"という言葉の意味って今まで勘違いしったのかな?』と考えさせられた。『"フェスティバル"=祭り』という訳も近い意味を持っているのかもしれない。でももっと近い意味を思い付いた。それは『"フェスティバル"=自由に〜する事』なんじゃないかなと....
Glastonbury Festival、それは、『音楽・フェスティバル』『サーカス・フェスティバル』『パフォーマンス/大道芸・フェスティバル』(もともとの正式名は『グラストンバリー・パフォーミング・アーツ・フェスティヴァル』だったかと思う。)『散歩・フェスティバル』(僕にとっては散歩が一番楽しかった)ある人にとっては、『キャンプ・フェスティバル』でもあるのかもしれない。さらに言うと、『空を見る・フェスティバル』
『綺麗な空気を吸う・フェスティバル』と思っている人もいるのかもしれない。
そう、フェスティバル=『自由に"自由"する事』
さて会場内は、9〜10ケ所もあるライブステージ以外のエリアが広いこと!(サーカスフィールド、シネマフィールド、コメディーテントなどを含めると18〜19カ所ものプログラムが出ていた)どかが"メイン"で、どこが"サブ"なんて区切りはあったもんじゃない。ステージの場所はただの道標としてしか存在しないようだ。だから当然ステージからステージへの間を急いで走っている人なんていない。僕はどうしても撮影したいアーティストがありその時間に間に合わないと思ったので走ったことが3日間の中で1回だけあったのだが、もう本当にそれは周りの人達から観られて恥かしかったくらいだった。
Robert Plantを観に行こうかと思ってキャンプ地を出てテクテク歩き出したはずが、途中の広場で見かけたパフォーマンスに気を取られ、結局Robert Plantのステージは最後の3曲だけしか間に合わなかったなんてことも... (でもなぜか全然悔しくなければ後悔もしてない。なぜなら"楽しかった"から。)キッズフィールドなんて大人も子供も一緒になって最高に楽しい空間である。
 子供教育番組のようなもので『恐竜の不思議』を子供に見せる。もちろん恐竜のぬいぐるみなんだが子供の真剣な顔(本当に怖がって泣く子もいた)と演じる方の成りきってしまう演技もすごい。
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ところで、話はまったく変わるように思われるかもしれないが、皆さん映画『Easy Rider』って観た事ある人多いと思うんだけど…(まったくラストシーンの話をするわけではないですが、この映画をまだ観てない人で事前に1シーンででも知りたくないという人がいたら、この後このレポートは数行とばして次の段落から読んで下さい)
個人的な事を言うと、今回のグラストンバリ−では僕が個人的に撮影するアーティストがいた為、少しばかり時間を気にしながら過ごしたのだが、もしそれがなければ、グラストンバリー会場では時計を捨てたかった。そう、まるで『Easy Rider』のあのシーンのように。
『あぁぁ〜、俺ぇぇ、今ぁぁ、"自由"な身になってるのかもぉぉ…』って実感できただうろうなあ。
よし来年は時計を捨てよう。
フジロックでもタイムスケジュールとかそれこそ時計とか捨ててしまう人っているのかなぁ? 僕はそうしたいなあ。…でも、できない。なぜなら僕は去年同様、当日苗場現地からFuji Rock Expressで写真をアップするカメラマンとして参加するので時間とステージタイムスケジュールを気にしながら会場を走り回っているだろうから。
今年のカメラマンチームは6人体制となりアーティスト・アクト写真以外ででも風景や観客の皆の写真などFuji Rockを象徴する写真を撮影してきます。今年も皆さんに良い写真をお見せ出来る事を約束します。皆さん楽しみにしておいてください。
さて、Glastonburyに話を戻して、この後Part.2〜4レポートでは写真をメインにしたレポートをお見せします。まずは、
Part.2
僕個人が希望する『Glastonburyで観た"Fuji Rockに来て欲しい人達"』ベストセレクト。
Part.3
その次に、日本人グループとして初のメインステージPyramid Stage出演となり、そのうえ、21世紀初のGlastonbury Festivalアーティストとなり、今年のFuji Rockでは土曜日Green Stageの一発目に登場する『渋さ知らズ』のGlastonburyステージフォトレポート。
Part.4
最後に『"シークレット"って言ったって、"本当にステージ登場までシークレット"にすることないんじゃない?!』アーティストとは?(そもそも『あるシークレットゲストがこの時間このステージに出るかも。誰かはその時までお楽しみに。』なんてことも発表されない。)
Part2/Part3/Part4
report and photo by ORG-nishioka. The copyright of the photos belongs to Hiroki Nishioka. (July 22, 2002)
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