
Fuji Rockin' People Vol.5 --豊間根氏(岩盤)--Part3
――ステージは観ましたか?
「僕は仕事サボりの常習犯で(笑)、毎年仕事があっても観ていたのですが、今年は一番観れなかったですね。でも、結構観ましたが(笑)。ニール・ヤングは89年に観ているんですよ。ニール・ヤングが悪いステージをするわけがなく、絶対いいステージだろう、と。僕はダメなバンドのライヴを観るのが好きで、予定ではニール・ヤングを2〜3曲観てニューオーダーに行こうと思っていたのですが、ニール・ヤングがあまりにも凄くて、動けなかったですよ。本編『LIKE A HURRICANE」』終わって感涙にむせび泣いて、アンコールやるのかなあと思いつつ、ホワイトステージに走ったら、リストバンドをチェックするところで、『ロッキン・イン・ザ・フリーワールド』が聞こえてきて、ウワーッと思って歩を5歩くらい進めたら、今度は『トゥルーフェイス』が聞こえてきて(笑)、引き裂かれる思いで、ホワイトステージに向かいました。
『トゥーフェイス』の途中から観れました。でもニューオーダーはやっぱりダメでしたね(笑)。でもそのダメ感が最高なんだけど。オアシス、マニックスはフルで観ました。トラヴィスは途中から。結構観てんじゃん(笑)。マニックスの『雨に唄えば』のカヴァーは良かったですね。オアシスはノエルのお仕事感がクールで良かったですね(笑)。あとはレッド・マーキーのガーリングやクーパー・テンプル・クローズを観ました。クーパーのメンバーは岩盤のテントに連日来てくれて大騒ぎして、ヴォーカルが盛んに僕に『レッド・ツェッペリンかけろ、レッド・ツェッペリンかけろ』とうるさいので、仕方なくかけましたけどね。メンバー全員踊っていましたよ。あとは、サーカスの連中が朝まで踊っていましたよ。毎日『おれたちのCDは売れているか』とチェックしに来て、そのまま朝まで騒いでいましたね。でも、今年は一番観てないな。あまりウロウロ出来なかったし。それでも僕は観ている方ですね」
――機材のメンテナンスはどうでしたか?
「僕らは機材のプロでないので、詳しいことは分かりません。知識がないので雨が降ったらシートをかける、埃が舞ったら水を撒く程度ですね。で、最終日スピーカーが見事に飛んだと。最終日の朝6時、僕が回しているときに『ボン!』と飛んで終わりでした。ライジングサンのテントなんかではジョン・レノンの『パワー・トゥ・ザ・ピープル』をかけて美しい終わり方だったんですが、僕らは『ボン!』で、終わりです。岩盤らしい終わり方ですね。みんな呆然として『終わりー!』といって終わりました。ダメ岩盤面目躍如!岩盤としては実に美しい終わり方だったと思ってるんですが(笑)。それと、砂埃でお皿がボロボロになりましたね。CDもダメ。外に出したままだったんで、僕のニューオーダーのベストは聴けなくなりました」
――では、後片付けの話を。
「朝6時に終わって、ホテルに帰ったのが8時です。9時には東京から撤収の職人が来たんで、9時に作業を始めました。でも、結構早くて14時には終了して苗場を発ちました。それでもちろん、店に直行です。高崎(岩盤スタッフ)はひとりで朝の新幹線で店を開けるために東京に向かいました。フジロック3日間も実は店は営業していたんですよ。結構売れていたみたいですよ。で、結局僕らが東京に着いたときは20時くらいですかね。いくら交代しながら運転しても30分経つと居眠りがはじまる(笑)。だから休憩しながら東京に向かいました。それで、20時くらいに店に着いて膨大な荷物を降ろしました」
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Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-nob (Sept 7, 2001)
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