
Fuji Rockin' People Vol.5 --豊間根氏(岩盤)--Part4
――来年に向けて改善するところは?
「スタッフを増やして、年寄りは楽になることですね(笑)。それは冗談としても、やっぱりスタッフの人数を増やしてまともなシフトくらい組めるようになりたいですね。大のロックファン/フジロックのファンであるウチのスタッフ達がライブをまとも見れないっていうのは、やっぱりどう考えても不健康です。夢は店の経費でスタッフ全員でフジロックに遊びに行くこと。期間中は店閉めてね。僕らみたいな仕事をしている人は、絶対お客さんの立場でフジロックを楽しむべきだって思いますから」
――来年、一時間でいいからDJさせてくれますか?
「そういう要望はゴマンとあるんですよ。ウチも困っているんです(笑)。そういう希望があれば自分たちでフジに出店してやればいいんですよ。出店できるかどうか分からないですけど(笑)」
――今後の予定を教えて下さい。
「9月20日に後夜祭をやります。(詳しくはこちら)。DRY&HEAVYのNANAOさんがまわしてくれるのですが、多分NANAOさんのDJをバックトラックにフリースタイルでマイさんが歌ってくれるんじゃないかな? 6月の前夜祭でも歌ってくれたんですがメチャクチャかっこ良かったんです。6月に見逃した方は必見です。ライブではハラカミさん。見た人なら分かると思うんだけど、フジのステージではホントにイイ意味で裏切られましたよね。僕はハラカミさんのCDを家で良く聞くんですね。大好きで。ずっとGANBAN-NIGHTに来て欲しいと思ってたんですけど、正直言ってちょっと地味かなと...。でもフジのステージではめちゃくちゃアッパーな感じのライブで、これはイケルなって思ったんです。もっと積極的な気分になって、是非岩盤のお客さんにも聞いて欲しいって。フジのブッキングはダブ・スクワッドとタナカフミヤさんに挟まれていたからかも知れないですけど、岩盤ナイトでもDRY&HEAVYのすぐ後にやってもらおうと思っているので期待してください。その他の時間帯はフジの岩盤テントの再現だと思ってください。スーパー・バター・ドッグの竹内さんはフジのリベンジですね。
あとは今回もタナソウさんや鹿野さんが回してくれます。イデ君の乱入も絶対あるでしょう(笑)。賛否両論いろいろあった『CLUB ROCKS(岩盤テント)』ですが、僕としては『REMEMBER FUJIROCK / REMEMBER CLUB ROCKS』っていう感じでブッキングしました。それから9月9日にクアトロで後昼祭をやります(詳しくはこちら)」 ――最後にフジロック全体の感想を。
「スタッフやセキュリティを見かけないエリアがあるフェスって、常識ハズレだけどいいですよね。フジロックの会場って会場じゃないよね、場所だよ、ただの場所。あれだけの場所をお客さんに開放してくれてるんだと思うんです。あれだけ広いから、ステージに近づかないとセキュリティを見ないですよね。お客さんは誰も管理していない場所を提供してくれているって考えてイイんじゃないかな。もちろん現実は違うんだけど...。言葉は悪いですけど、でたらめな感じがするのが好きだなあ。あと、もっと純粋に音楽を楽しむ、20歳前後のはっちゃけた子がフジに来て欲しいなと思う。今は休みが取れないとかいろんなハードルが高いけどね...。独り言として言えば洋楽ロックファンの影響力を見せつけて欲しいな。だって洋楽ロックファンってカッコイイじゃん。こんな洋楽不況な時でもファン一人一人がオリジナリティを持って、個人のセンスで好きな音を見つけて、自ら楽しむ姿勢って誇ってイイと思うんですよ。フェスは十分成熟したけど――またこんなこと言ったら日高さんに怒られそうだけど――ファンと言うか参加者に求心力が無いと...。来年以降も楽しみです」
Intro/Part1/2/3/4
reported by ORG-nob (Sept 7, 2001)
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