
Fuji Rockin' People Vol.10 --南部裕一氏--Part4
■じゃあ今度呼びたいアーティストとかは?南部さんお得意のハードコアとかフジで は弱い気がするんですがその辺どうでしょう?
そやな。でもあそこでハードコアやってもな、暑苦しいやろ(笑)。まぁべつにあそこで1,000人くらいのテント作って、そこでやれるんやったらええんやけど。ただそういう場所もないし。海外のオズフェストとかではケラングステージってのがあるんやけど。そこ新人ばっかり出てんねやんか。そういうのやりたいな。
呼びたいアーティストとしては、イギリスのハードコア系呼びたい。レイジングスピードホーンってのあるやんか。あれもイギリスのバンドやんか。で、ロンドンもアメリカナイズされてるカルチャーみたいなのがあって、スケートボードとかやってるああいうシーンがあるわけ。で、ああいう音楽流れてたりして。メタルとかでもそういう風なのがあって。もっとインディーズでメタル。ディリンジャー(ディリンジャー・エスケープ・プラン)だとかキャンデリアと一緒にやってもええようなメタルが出てきてると。それ絶対エキストリーム・ザ・ドージョーでやっていきたいなと。
フジで呼んでもらいたいアーティストってのはいっぱいあるよな。ハードコアとかああいうのやろうと思ったら、コアステージ作るとかそういう風な感じで出来たらええかなと思う。金網張って(笑)。汗みどろやろな(笑)。あのなまだ日本やからええねんで。外国行ってモッシュピットとか行ったらもう(笑)。まぁそのマーキーの小さいのとかそういう感じでね。でもそれ見に来る客が少ないんやろな、考えたら。1,000人くらいやと思うで。あの中で。マニアックなハードコア見に来るのが。でもドージョー・テントを作りたいなぁ。そしたらそれもウリになるやん。フジの中でドージョー・テントがあって。(ハードコア・シーンの)盛り上げにもなるしね。だからそういうのはドージョーの歴史を作って大将に提案しようと思ってんねけど、将来。
■今年はフジロック星空TRAINというのを関西から走らせるらしいですね。その中心人物が南部さんと伺っていますが何か苦労した点などありますか?
いや、そんな苦労はしてへんよ、はっきり言って(笑)。あの、でも去年のフジロックの反省っていうのが一つあって、あんだけのアーティスト呼んでるのに動員数が伸びひんかったっていうのが反省としてあってね。日本の洋楽層ってこんなもんかっていう失望感をスマッシュ全員が味わってたわけ。
んでその反省会っていうのをして、やっぱり日本最大級のロックフェスやねんから、やっぱりいろんな人を平等な条件で見させてあげたいっていうのがあってね。やっぱり関西の人からは遠いやん。金かかるし。その辺キッズとかが来ようと思ったら1年貯金したりせなあかんくらいの金がいるしね。出来るだけ交通費を安くしたいっていうのがきっかけで、JR西日本に聴いたらそういうの出来る可能性はあると。で、いろいろ話して今の代理店の人が凄く熱心にJRと交渉してくれて出来そうになったと。
出来るまでに関しては俺ら素人やから、あっち行ったりこっち行ったりしてもしょうがないわけで、その代理店の人たちに任せたりしてたけど。これからやろな、大変なのが。ORGの花さんとかに協力してもらってアンケート取って、それまとめてこういう数字が出てみたいな。アンケートに120人くらいが答えてくれて、その中で何かイベントがあればっていう人が90%くらいそういう答え返してきててね。ひょっとしたらいけるんちゃうん? っていう希望を持たせてくれたのがORGのアンケートでね。それを集計して代理店の人に見せて決断させてね。そこまでもっていくのに2ヶ月くらいかかったかな。俺らとしてはそこでリスクは持てへんわけよ。コンサートのチケット売ってなんぼの商売やってるとこが、交通手段でのリスクを負うってのはなかなか難しいし、そこをどうやって縮めていくかっていうのが大変やったと言えば大変やった。だから、アンケート出してくれた人には一人づつ情報を返したし。携帯とかで問い合わせくれた人にはFAX送ったりね。やっぱり大事にしたいやん、そういう人らって。そういう人らがあと一人つれてきてくれたら実現までの人数に到達出来るしね。
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reported by ORG-w.a.l.k. and photo by ORG-ikesan (May 25, 2002)
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