
Around The Fest. Vol.8 --HMVマーケティング部門長の藤田浩さん--Part1--
――本来は紙食器にロゴを入れたかったが、技術的に断念したそうですが、協賛という立場で、(ロゴ有りと比べて)効果が薄まるロゴ無しでもやる理由とはなんでしょうか?
「本当に欲しいのはフェスティバルで何か役に立ちたい、フェスティバルに無いものをHMVが提供することで、それでフェスティバルを盛り上げていきたいというのがポリシーなんですよね。きれい事でもなんでもなくて。HMVというロゴを紙食器に入れられなかったというのは、ただの結果なので、それは別のカタチでフォローしてもらえればいいかな、と。何を一番大事にするかと考えて、環境保全のために行動をおこすことだ、と思って。だからそれ(ロゴ無し)でいいと思ったんですよ」
――紙食器、ゴミ箱のほかにはなにかお考えでしょうか?
「Tシャツの物販のところなどに、去年まではリーバイスがやっていた、肩からかける洋服屋などでも使われているスピンドルバックというビニール袋を配ります」
――通常の店舗でのフジロックへの関わり方はどうでしょうか?フジロックに出演決まったアーティストを全面に押し出したりといった商品配置の変化はどうなっているのでしょうか?
「フジロック1年目から、フジロックは全国で盛り上げるイベントだと思ってて、スマッシュさんとお話して、どの店が一番フジロックコーナーを作ったか、というディスプレイ大賞コンテストみたいのをやったりして、各店舗に写真撮ってもらって、送ってもらって、スマッシュさんと一緒にそれを見て、大賞に輝いたお店の2名は3daysパスプレゼント、みたいな。そういうことやったり。何らかのカタチでやってますね。
各お店にフジロックコーナーを作ってくれ、と頼んで、全てそろえてくれるところもあるし、その中からセレクトしてならべるところもある。あえて本部としては強制はしてません。だから、それぞれの思いのフジロックが展開されてるんじゃないですかね。フジロックの楽しみ方って、なんだか知らないものを見ていてイイ、っていうのもあるじゃないですか。なんでアフリカのバンドが最後なんだよ、と思いながら見てたら、こいつらいいじゃん、みたいな(笑)。あるじゃん、そういうのが。
フジロックコーナーを作れば、普段はダンスミュージックコーナーなどあちこちに置いてあるのが、そのフジロックの名の元にフジロックコーナーに置かれる。それもフェスティバルの良さですよね。それらの展開の効果は、当然、展開してるわけだからあるんだけども、フジロックキャンペーンコーナーを作っていくら売り上げましょう、じゃないですよね。HMVはCD屋さんなんだけども、やっぱり情報を発信していきたい、と。フジロック誰が出るんだよ、ロッキングオン買わなきゃ見れないんだよ、とかじゃなくてHMV行けば、あ、これとこれが出るんだってわかるだけもいいじゃないですか」
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Intro/Part1/2/3/4 reported by ORG-nob (July 24, 2002)
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