
Fuji Rockin' People. 番外編 --FRF'03に向けて 馬鹿大将、日高氏に訊く(第3章 FRF展望)--Part4--
-------------
海外のミュージシャンと付き合ってると、ほとんどの人が、自分がやるやらないは別にして、色々な音楽に興味を持っている。音楽だけじゃなくて、絵画、詩、家具、建築....「アート」を自分の空間の中に取り込んでるんだよね。「これはアートです」とかじゃなくて、生活に溶け込んでる。
日本の場合、「アート」って言われたら美術館やギャラリーに見に行くもので、自分達の生活レベルの中に入ってきてない。紹介する側のメディアもあまり教養がないから、カテゴリーに区切ってしか書けない。つまり、1つのことしか知らないから1つのことしか書けない。まだまだ熟成していない部分だよね。大きく言えば、そこに日本の文化的問題があるんだよ
FRFも同じで、まだまだ日本の風土に溶け込んでないってことなんだよ。音楽誌は「バンド!バンド!バンド!」って、とにかくバンドのことしか書かない。一般誌は「ロックでしょ?関係ない」で終わり。だから、苗場の2年目、最初に「盆踊りをやってくれ」って言った時、口説くのに半年もかかるわけだよ。地元の人達が「だってFRFはロックでしょ?」「ロックに盆踊りが入るのはおかしい」「違う」って言うんだから。彼らが特別なんじゃないよ。彼らが表わしてるんだよ、カテゴライズされた現状を。俺達が行ったら、「ロックの人」と呼ばれるんだから。(笑)
FRFが前よりも少しは有名になったことで、やっとそれが変わりつつあるんだよね。メディアも我々も、部屋でCD聞いて一生懸命考えるようなインドアタイプの見方だけじゃなくて、もっと色々なことを幅広く知って、あまりカテゴリー分けしないようになっていけばいいね。
-- 日高さんのプロデューサーとしての嗅覚ってすごいですよね。それはやっぱり、勘ですか? --
口では言えないよね。なんか臭うんだよ。説明はできない。当たってる時もあるし、間違ってる時もある。本当にそれはわからない。でも面白いよ。
お客さんが「なんてバカバカしい」と思ってくれたら、それでいいんだ、俺は。それで成功だと思ってるから。「バカだね!」って言ってくれたら、それが嬉しいんだもん。みんなが「バカだね、こんなこと考えてるよ」とか「何やってんだ、こんなとこで」って思ってくれたら、それだけでもう気持ちがフワーンてなる。だからこれからもバカなアイディアを出していきたいと思ってる。
メンツがしょぼいとか言われても気にしないよ。そういうトロいこと言う人達のほとんどはどうせ来やしないんだから。それに、本当のことだったりするしな。ライブ見に行く為には見に行くだけのバリューが必要だけど、FRFはわざとずらしてるんだから、そこからずれてて当たり前だよ。
でももしあまりにもトロいことばっかり言ってたら、トロイの木馬に突っ込んじゃう!本当だよ。行く途中にトロイの木馬があるんだから#。トロい人達はトロイの木馬に閉じ込める!!ハッハッハッ。
(#新潟県柏崎市の柏崎トルコ村にあるトロイの木馬のことだと思います....。)
--------------
FRFが終わると、もう来年のFRFのことを考え始めている。結局、大将は誰よりもrockerなのかもしれません。一体何が起こるのか?rockersの皆さん、これからもFRFからは目が放せませんぞ!
Intro/Part1/2/3/4 reported by ORG-minifuji. (Oct 14, 2002)
|