--Part3 -- The Jeevas編--
植物系王子率いるThe Jeevas!後夜祭でも女の子がワンサカ。とはいってもこの後夜祭は他2バンドも出るので皆が皆、王子狙いのわけではないと思うが、まあ率は高いであろう。予想通り、はじまった途端飛び交う黄色い声。Hundred Reasonsにはハッキリいってなかったものである…。
今日の王子、ストーンズのTシャツにコーデュロイのジャケットにジーパン。足下は紺色のコンバース。ベースのダンは赤いTシャツにジーンズ、ドラムのアンディは青いTシャツに、これまた、多分ジーンズ。あらまあー皆さん、気取らないのね。
そろそろいいお年頃のハズのクリスピアン王子だがステージ上の彼のお肌はまだまだ曲がらないようでツルツル。これは食生活のなせるワザなのか?!そういえばKula Shaker来日時、ヴィーガンでソバ粉アレルギーの彼は食べるものが全然なく、専属シェフが到着するまで「かんぴょう」だけ食べていた…と聞いた事があるんだけど、それで美肌が保たれるのなら私も真似してみようかしら?…などと王子の美肌をみながらアフォな事考えてると後ろの方から女の子の「見えないぃ!!」という悲痛な声が。すると、すかさず前にいた男の子が「見えない?前にいきなよ」と女の子達を自分の前に押しやる。声をかけられた女の子達はとまどいながらも嬉しそうに前に。アンタえらい!男のカガミ!名乗り出なさい!表彰しる!
実はフジではちゃんと聞けなかったThe Jeevasの曲。ふーむ、なんだかとってもオーソドックスなロック。プリミティヴで飾りがなくて、でも子供っぽくもなくて、だけどPOPで、キャッチーで…。ベースのダンはもくもくと演奏をこなす…というか職人のごとくプレイし続ける。アンディは時々笑みを浮かべながら楽しそうにドラムを叩いている。ホントに楽しそう!
途中「このメロディをよくきいて…」みたいなことをクリスピアンが言ってギターをつまびきはじめると… おおお〜〜〜っ!!Greatful when your dead!!! フジでもKula Shakerの曲をやったのだけど今日も!! ああ、熱いものがこみ上げてしまうわ!狂気してしまうわ!皆このイントロで一気に盛り上がる!合唱がおこる。正直、私はファンの、特に男の子達がこんなに一緒に歌うなんて意外だった。ただ、騒ぎたいだけできているのか…と思ってたので、皆が歌詞を歌えるのに驚いた。で、やっぱり自分も歌ってしまうわけで…。バッバッバ〜♪のところでは全員が手を振り上げて合唱する。
その後もKulaの曲は303,Hush,最後のHey Dude!では大盛り上がり。うーむ。Kulaからのファンとしては凄く嬉しい。まさか聞けないだろう…と思って諦めていた幻を聞いているような。反則だわ♪♪ でも、The Jeevasとして活動してまだ間も無いのに…いいの? もうちょっと新しい自分達の曲をきいてもらわなくていいの?? と余計な心配までしてしまう。しかしクリスピアンの嬉しそうな顔を見ていると…フクザツである。
クリスピアン一人にスポットが当たりがちなバンド。この日のダンとアンディはほとんど職人のように私の目にはうつった。クリスピアンはこの新しいパートナー達との仕事を楽しんでいるようだ。そして、ダンとアンディもそんな感じ。なんとなくホッ。
そして聞き覚えのあるギターのイントロ…アラ、ストーンズだわ!意外だわ!だから今日はストーンズのTシャツなわけ? 王子?! わかりやすすぎ〜! 耳に覚えやすいキャッチーな新曲にノスタルジー掻き立てる昔の名曲。楽しいステージだった。だけど、正直、Kula Shakerをやめてまでクリスピアンがやりたかったことがこのステージではよくわからなかった。ただ、GS声のクリスピアンに少々POPな曲調がよく合っているのも事実で楽曲はどれもとても聞きやすい。少し大人(?)になったクリスピアンが今、音楽的過渡期に入っているのだろうことは見ていてよくわかる。
新しい自分達だけの音楽をどうやっておこしてゆくのだろうか。少なくともステージの3人の息はピッタリ合っているようだが、創作活動上でどのように3人が融合してゆくのか。どんな道を歩んでいくのか。もうすぐフルアルバムも出る。そこでこの答えを見る事ができるのか。もう少しゆく先を見守りたい…とステージを見ながらぼんやりと思う。そう、今日のステージは100%完全燃焼というわけには、正直いかなかったけども「まだ何かがある」と思わせてくれるステージだったのだ。
だって彼のあの素晴らしい才能!ルックスのせいでKula Shakerでは女の子ファンが黄色い声をあげることばかりがよく取り沙汰されたけれど、アルバムのクオリティは文句なく高かったし、キャッチーな曲もヒットする要素十分。ただの壁紙のような音楽では決してなかった。前回来日直後「Kula Shaker写真集/Kの紋章」を買いに走ったミーハーファンの一面も存分に持つ私であるが「ルックスだけじゃないのヨォ!」と大声で叫びたい衝動にかられる。
最後のHey!Dudeの歌詞「Hey dude,well I do What I can!But you treat me like a
woman when I feel like a man.」が妙に耳に残る。女みたいに扱わないでくれよ、男らしい気分でいるのにさ…
そう、アタシはクリスピアンに、ただのかっこいい、ギターの上手いだけの兄ちゃんには絶対なってほしくないのよ!! だからさ!頑張れ!The Jeevas!! 応援してるぞ!
-----Set List----
Go Kula
Scary Parents
Virginia
One Londer
Greatful When Your Dead
Ghost(Couwboy in the movies)
Once Upon A Time In America
303
You Got My Number(Undertones)
Silver Apples
What Is It For?
Hush
19th Nervous Breakdown
Hey Dude Part1/2
report and photo by ORG-mimi. The copyright of the photos belongs to Marimi "mari" Horimoto. (Aug1, 2002)
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