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FUJIROCKERS.ORG / ORG INTERVIEW

  • Fuji Rockin' People. vol.13 - NGOヴィレッジの村長 大久保青志さんに訊く(Feb 28, '03)
  • Fuji Rockin' People.番外編 -Magic Rock Outっていったいなになのさ?”シリーズ第2弾、FRFワールドレストランの頭領、ソロモン氏に訊く(Feb 2, '03)
  • Fuji Rockin' People. vol.12 - Rockなクラブを提供し続ける328オーナーの前園さんに訊く(Jan 20, '03)
  • Fuji Rockin' People.番外編 -Magic Rock Outっていったいなになのさ?大将に訊く(Jan 5, '03)
  • Fuji Rockin' People.vol.11 -FRFのこれまで、そして、これから。Team、高瀬氏、寺田氏に訊く(Nov 14, '02)
  • FRF'03はどうなる!? 馬鹿大将、日高氏とのインタヴュー最終編(Oct 16, '02)
  • 朝霧ジャムはグリーンとホワイトのないフジ・ロックか!? 馬鹿大将、日高氏とのインタヴュー続編(Sept 20, '02)
  • Fuji Rockin' People. 番外編- 馬鹿大将、日高氏に訊く --今年のFRFはどうだったんだぁ!?(Sept 17, '02)
  • Around The Fest. Vol.10- 三菱自動車ブランド戦略部部長・関雅文さん(July 26, '02)
  • Around The Fest. Vol.9- リーバイ・ストラウス ジャパン、マーケティング・サービス部の加藤俊祐さん(July 24, '02)
  • Around The Fest. Vol.8- HMVマーケティング部門長の藤田浩さん(July 24, '02)
  • Around The Fest. Vol.7- ミラレパ基金の田原智子さんに尋ねてみる..(July 22, '02)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.11-ホワイト・ステージPAのヘッド、東さん(July 14, '02)
  • Around The Fest. Vol.6- ミッシェルガン・エレファントのマネージャーでRSRの中心人物、能野哲彦氏(July 7, '02)
  • Around The Fest. Vol5.- FRFから南米ツアー体験、スリーピース(June 25, '02)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.10-星空トレインを実現させたSmash Westの南部裕一氏(May 31, '02)
  • Around The Fest. Vol.4- FRFを撮り続ける写真家、井上ジェイ氏(April 29, '02)
  • Around The Fest. Vol.3- 98、00、01と登場したKEMURIのフミオ氏登場(March 1, '02)
  • Around The Fest. Vol.2- '00FRFを象徴するオゾマトリ。来日直前にキャッチ!(Feb 27, '02)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.9-Green Stageの舞台監督、岡田美和氏。熱いぞ! (Feb 15, '02)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.8-World Restaurantの核、ソロモン氏 (Feb 11, '02)
  • Around The Fest. Vol.1- 音楽評論家の小野島大氏登場(Feb 9, '02)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.7-うまい酒とうまい料理の店、THE BIG CAKEのわたるさん (Dec 5, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.6-FRFを支える裏方さん、ティームの寺田正博氏 (Dec 1, '01)
  • Fuji Rockin' Peope 番外編-FRFに飽きたのか!?日高大将、朝霧を語る (Sept 7, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.5-fujirockersから転身して岩盤で大騒ぎの豊間根氏 (Sept 7, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.5-Fuji Rockin' People Vol.4、金沢龍太氏(苗場旅館組合組合長)の巻 (July 25, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.3-FRFを飲む、ロックする文筆家、松村雄策氏 (July 24, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.2-世界で最もクリーンなフェス作りに貢献するA SEED JAPANの羽仁カンタ氏 (July 17, '01)
  • Fuji Rockin' Peope Vol.1-中国ロックを紹介した奥野竜太郎氏 (June 16, '01)

  • . ORG INTERVIEW

    Fuji Rockin' People Vol.9 --岡田美和氏--Part4

    どっぷり溺れちゃうくらいロックに浸かった何日間、若い頃にそんな体験をしてみ たかった

     例えば、チケットもぎっているところから、ずっとこうトラメガを持って「何とかは何とかで、何とかは何とか出来ません、何とかの際は何とかで」って言っているやついるじゃん。ああいうの全部なくしたいね。本当に自由に集まって来て、自由に生活をしつつ、どっぷりロックに浸る生活、その仕事もせずに3日も4日も音楽と酒と空と星と川の水となんていう生活って出来ないじゃない?それを満喫して欲しいね。

     スタッフというパスをつけた人に聞けば丁寧に教えてくれるんだけど、それを聞いちゃうということというのは、「今考えているんだから言わないで」って自分で答えを見つけて答え合せしたいときには聞いてくれれば大体のことは分かるけど、答えを持ってない人に「これが正解だから、それをやって」という言い方をしちゃいけない。来る楽しみが減るでしょ。お化け屋敷で何回も行っているやつが「ここに来れば怖いの出るから」って先に言ったら俺はそいつ殴るもん。映画を観ていて「あそこでゾンビが出るから」って言えば「うるさい黙ってろ」と言っちゃうじゃん。そういうことだと思う。先に答えを出すって言うズルをしないこと「いいから言うことを聞け」という言い方をしないことが上手く蔓延すればいいなと。

     ホテルなんか無くていいしさ、まあ初心者はホテルだけど、上級者はキャンプ地で焚き火出来るんだったら、焚き火で何か食ったっていいわけだし。キャンプ地は終わって2日後くらいにはメンテナンスしたらゴルフ場としてやっているわけですよ。実際そこで焚き火は出来ないし、いろんな問題があるのだけど、もっとそういう風に自由が出来るといいな。

    岡田美和氏  僕が目指していて、好きだなあと思いつつ、夢だなあと思うのは、どっぷり溺れちゃうくらいロックに浸かったまんまの何日間なんていうような――東京の自分の仕事のこととか昨日の宿題とかを忘れてしまうような――濃密な音楽漬けの何日間、埃っぽくて汗もかいて風呂も入れないかもしれない、酒飲みすぎて二日酔いかも知れない――そんな体験をしてみたかった、若い頃に。でも、そんなもんは無かったんだね。それをたまたまこういう好きでやっていたら、こういう仕事をやることになっちゃって、それを出来る日があったわけですよ。日高さんやいろんな人の出会いを大事にしたい。

     だから「どうしたら良いんですか?」と聞かれたら「こうしなさい」じゃなくて、どう生き抜いて、どうロックを楽しんで4日間を過ごすのか、お客さん一人一人の楽しみ方と思っているんで。東京ディズニーランドのようなさ、スタッフじゃ無くてキャストって呼んで、お客さんじゃ無くてゲストって呼んでっていう、あんな感覚でマニュアルがあるような形、そんなことは僕は望んでない。

     ロック・イン・ジャパンなんていうのは、実はおととしフジ(ロック)チームがやって、去年は僕は観に行ったんだけどね。実施要項とか見ても僕らが歩いて測量して、その公園の使用の仕方とかも僕らが提案して、それに準拠したものを作っているから、ほとんど僕らが残したものでやられているわけですよ。最初にそれをつくるのが一番難しかったんですよ。天神山で。

     どんな原っぱ見ても日の出日の入りの向きと風向きと、どっから人が来てどっから人が帰るっていうのがあると、みんな巻尺持っていってイメージしますよ、この5年やったスタッフは。「ここ草刈れば、ここが道に一番良いよね」って朝霧のときも藪の中を「ここから人を入れようか」とか、みんなで歩き回ったわけ。それもまた楽しいんだよね。

     なんだろうなぁ、だからもう野外でああいう仮設ステージなんだけど、やるバンドに対しては横浜アリーナとか武道館とか東京ドームでやるというのと変わらないインフラを用意してあげたいわけだよ。演奏に際する問題はね。それ以外に、それだけ素晴らしい自然があって環境があって彼ら自身もドキドキするわけじゃないですか。そこらへんの結びつき、上手くバランス取れていて両方を堪能できるお客さんっていうのは、幸せだと思う。

     僕は10年やれたら後輩に全部渡して客で行こうと思っている。ジジィになっているから電車で行くと辛いから車で行くけど、一生懸命チケットを申し込んで駐車券付きキャンプ券付き3DAYとか買って、テント張って俺は観るつもりだよ。だからそういう日が来たらいいなあと、俺は思っているよ。

     なんかこう仕事ってね、やってる仕事に対してさ夢がないと全然つまんないいわけよ。今日、ネジ500個締めればいいんだよっていうのを、俺は熟練したから500個じゃ無くて600個出来るんだよというチャレンジを残してくれなかったら、それは機械の一部であってつまらないわけよ。600個といったときに競争するようになって、精度が悪くなったり「誰が600個?私500やるのに」って比べられるものになってくと憤慨しているわけだよ。でも、こういうソフトウエアって比べようがないんだよね。

     気持ちひとつじゃない?だから、やっている人間たちの顔色とか出るんだと思うんだよ。類まれなタフな現場なんだけども、簡単に言うと現場で機嫌が悪い、テンパっていて誰かにモノを言われたら「うるせー黙れ」とか言っているやつはいないんだよ。僕たちは本当にいい天気だったら喜べるし、いい天気だな頑張らなくっちゃと思うし、こういう天気ならお客さんも幸せだよねと思える日はそう思うし。雨が降ってきたら、埃が立たない程度に止んでくれたら良いのに、ってみんな思うし。

    Part5


    Intro/Part1/2/3/4/5

    Reported by ORG-nob  (Feb 15, 2002)


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