
Fuji Rockin' People Vol.11 --ホワイト・ステージのPAのヘッド、東さん--Part5--
【"いっしょに楽しみましょう"ホンマその一言やね。】
夢的にいったら、一度客でいってみたいなと思う。ただこれは出来ないんやけどな。自分のなかでは"フジ・ロックを作っていくんや"という気概があるからな。出来ないからこそ夢として客として行く事があるんやけどな。もし客でいったら、ズーッとお化け屋敷にいるかもしれんし、ズーッと遊園地にいるかも知れんし、ズーッと飯を食っているかも知れん。あそこいったらな自分のスタイルを自分で作っていける自由があるやろ。いくつもの選択肢があるから、無限の楽しみ方があるやん。
でも、面白いのはなフジ・ロックのいった先にあるのは街中にあるものやねんな。そのコンサート会場であり、飲食会場であり、遊園地であり、お化け屋敷であったりするものがさ。だからフジ・ロックが他と比べて何が違うって、結局フジ・ロックにあるものを包み込んでいるあの環境の大きさが大きいと思うんだよね。その苗場での風だったり森だったり、月だったり空だったりが大きいと思う。だからホンマに来る人に対して言いたいことは『楽しんでください』ということだね。『いろんな意味で楽しんでください』や『いっしょに楽しみましょう。』ホンマその一言だね。お客さんもこの自然の中で行フジロックフェスになんか違うという事を感じているように、うちらスタッフも街中でやるのとは、何か違うって感じているんだよね。
【現在のフジ・ロックまで続く伝説!?】
97年の時は、照明の前田君とお祭り気分でたこ焼きでも焼こうぜ―なんて話してたんやけど、97年の会場は国立公園内なので火が使えなかったんだよね。そしたらな前田君が「俺達には電気があるんだよ」って言って、結局はホットプレートや冷蔵庫を持ってきて材料買って飯を作ったんや。それ以来いまだにみんなで飯を作っているな。
今でもPAブースには冷蔵庫も持って行って、その中でビール冷やしているし、料理したりもしてるんや。だから今年もそろそろ照明の前田とメニューについて相談せなあかんな。そう去年は弁当に白い飯がなかったから、焼き飯にして食べられなかった。だから今年は炊飯器もって行って行こうかなと思っている。あと、日高さんにこの飯をふるまいたいなと思っているんや。
結局ショウを楽しむのは当たり前で、こなすのも当たり前。プラスこういった楽しみがあると面白いと思う。楽しくなってくるとな困難も楽しくなってくる。こんな思い入れて一所懸命やっておもろいやん。みんなが思い思いのフジロックフェスの準備しているんや。
Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-naoto (July 13, 2002)
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