
Fuji Rockin' People. 番外編 --今年のFRFはどうだったんだぁ!? 馬鹿大将、日高氏に訊く(第1章 FRF'02 総括)--Part3--
お客さんに色々きつく言う気はないんだよね。その代わり「なんとかなるよ」っていうのはある。「なんとかなるよ。ひとりぼっちで来ても、なんとかなる」っていうのがね。それをなんとかしようと思ってる。
日本人てさ、団体行動でしか動かない人種なんだよ。昔はそうでもなかったんだけど、最近は本当にね。スケジューリングを先にやってしまうんだよな。どこか行く時に、全部わかってないとダメなんだよ。だから「そうじゃない」「なんとかなるよ。友達もできるよ」「なんとかなるよ。お金かけないようにやっていく方法もあるよ」っていうのをね、言いたいね。
そういう考え方って、普通の若い人達の中になかなか浸透してないんだよ。それはなぜかと言うと、さっき言ったような環境の中で育ってきて、あらかじめ全部知ることで安心感を得られるから。
でも世の中ってさ、明日のことはわからない。一寸先のことはわからないわけだよ。例えば、インタビュー終わってここを出て、交通事故に遭うかもしれないし、いい人と出会って恋人同士になるかもしれない。わからないよ、そんなのは。出てみなきゃ、行ってみなきゃわからないんだよ。
だからなるべくFRFに来てもらって、それで判断してほしいっていうのがあるよね。
今年の人の多さっていうのは、最終日のチリペッパーズの効果がかなりあるとは思うんだ。でも、実は動員は去年からドンと増えてきてるわけだよ。それはやっぱり、FRF自体が、1つの大きな現象とまではいかなくても、若い人達の中で有名になってきたんだろうね。「だから行ってみよう」ってことなんだろうな。
まあ何年か前の原宿のさ、「いっぱいバンドが出て、みんなが踊ってるから行こう」っていうのとあまり変わらない意識の人がかなりいるとは思うけど。その中の何分の1かの人が、何も知らずに、原宿に遊びに来たのと同じことをFRFでやるわけだ。
でもそれはそれで、また新しいやり方や規律が出てくると思うよ。そういう段階に来てるんだよ。
-- 水問題はどうですか?特に3日目の水不足は危機的状況だったと聞きました。苗場の便利さに慣れていた分、アセッたお客さんも多かったと思います。 --
まあ受け入れ側としてはね、やっぱりあそこまで来てるんだから、お客さんが買いたい物は用意したいと思う。それはそう思う。主催する側としてね、できるだけ用意したい。本当だよ。
実際日曜日に、「(飲料が)オアシスにはまだあるけど、一番奥がヤバい」って情報が入ってきた時、もうスタッフみんなであちこち手配したんだよ。でもミネラルウォーターの類がないんだ、湯沢でもどこでも。発注量が多いから、「自分のところで売る分しかない」って。主催者としてはやるべきだから、一生懸命手配はした。でもなかった。「あれば良かったな」と思うよ。補給は大事だしね。
まあ「対応が悪かった」って言えば、その通りだね。
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Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-satori (Sept 14, 2002)
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