
Fuji Rockin' People. 番外編 --FRFから朝霧ジャムへ 馬鹿大将、日高氏に訊く(第2章 朝霧の傾向と対策)--Part4--
今年FRFでは、あまり知られてないけど「future forests(フューチャー・フォレスト)」っていうのをやった。これはイギリスからスタートした団体で、要するに「カーボン・ニュートラル」。一番最初に話を聞いた時に、「よし、これやろう!」って。それからがもう、大変な作業だったんだよね。
要は、開催3日間と建設期間1週間でFRFに集まる人達が、どれくらいの二酸化炭素を出すか計算するわけよ。計算は団体がやってくれるんだけど、その為に俺達はデータを出さなきゃいけない。「これだけの設備にこれだけの人がくる」と。ここまではまだいいんだけど、次は、どのアーティストがどこからやって来るかを考えて、飛行機の燃料の計算をしないといかん。例えば、500人がアメリカから来るとしたら、ロサンゼルスから10時間かけてジャンボジェットが1機やってくる。1機分の燃料がわかるから、二酸化炭素をどれだけ排出してるかわかる。今度はそれを500人で割る。そうすると、1人当たりの二酸化炭素排出量がわかる。
そういうのを全部集めて計算した結果、世界中に562本の木を植えれば、今年のFRFで出した二酸化炭素は将来的に差し引き0(ゼロ)になるという。要するに、木がきれいな空気を出してくれて、カバーできるんだ。オゾン層の破壊を止めよう、温暖化を止めようってことだね。
確かね、グラストンバリー(・フェスティバル)で2200本がノルマだったんだよ。ボブって奴がキャンペーンやってて、2000本クリアした時に俺に会いに来たもんね。「やったー!2000本クリアー!」とか言って。
お客さんが木を買うんだよ。FRFではあまり売れなかったけどね。たぶん100本も売れてない。でも俺が10本買ったよ。ま、しょうがない。まだ始まりなんだから。
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Intro/Part1/2/3/4/5 reported by ORG-satori (Sept 18, 2002)
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