
Fuji Rockin' People Vol.8 --ソロモン氏--Part2
−こういったフジロックに準備の中で一番大変なことってどんなことでしょうか?
「毎年新しいことなんですよ(笑)。何回やっても同じ、全く新しい問題。」
−それは前年の事が通用しなくなるってことですか?
「なんだろうねぇ。実際には事前にわかってることもあるんだけど、その時期がくるとわからなくなっちゃうんだよね(笑)。毎年毎年ゼロからの再スタートって感じだから。人が変わったりとかいろいろとあるので。私は全体を見ているから絶対にこういう問題が出てくるってわかるんだけど、そこに参加している全員が自分のところしか見ないから、というより忙しくて見えないんですよね。
あとは毎年新しいものにチャレンジしてるっていう大変さもありますよね。今年見ました? あの花房さんが作っているろうそく。あれは雰囲気作りのために置いたんですけど、みんなお酒を飲んだりしてるからこぼしたりすると危ないんですよ。だから「大丈夫かな?」、「どういう感じになるのかな?」って思ってたんですけど、まぁまぁうまくいったんで、今年は膨大にワールドレストランをろうそくだらけに!(笑)
あとは去年はワールドレストランの草を全部切っちゃったんですよ。パラソルを外に出して、レッドマーキーまでみんなが座ってゆったりできるスペースを作ったんですよね。でもあまりに後ろの方まで草を切りすぎちゃって、今度はあそこに住んだりする人が出てきちゃったんですよ(笑)。こりゃまずいなって。結構危なかったんですよね。みんなが厨房で料理をしてるのに、そのすぐ側でおしっこをする人たちまで出てきてしまったんですよ。まぁ、フェスティバルだからしょうがないってのもあるんだけど、今年は切りすぎないようにしないとね。
−それではハード面で大変なことはありましたか? ガス、電気、水道は厨房には欠かせないですけど、その辺の大変さは?
「ガスと水道、電気はもう何回もやってるから大分できてるんですよ。そんなに大変な問題ではないです。それよりも氷とかフレッシュな物を事前に作って持っていくときに冷凍車が必要なんですけど、そういう部分が大変ですね。インスタント料理ではないですからね。冷凍車を借りて、トラックだから24時間冷蔵庫用の特別なケーブルを付けたりとか。
−そういえば会場で氷をガーッて切ってそれをリアカーで運んでいるのを見たんですけど、そういう冷たいものの方が大変なんですね。
「そう、冷やす必要のあるものとかね。あとは外でやっているわけだから、風が吹いて鍋に火が当たらないとか、そういう細かいことが本当にいっぱいあるんです。毎年毎年少しづつ来年はこうしようって、そういう仕事をやってるんですよ。でもとりあえず24時間労働だから体が、足が痛いんですよね(笑)。」
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Intro/Part1/2/3/4/5/6
reported by ORG-yohei& photo by ORG-master (Feb 11, 2002)
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